知床半島では28日、国交省による観光船の緊急点検が行われましたが…

羅臼町の観光船船長
「きちんとな。何回も言っている。書類(の検査)ばかりやるから事故が起きるって。衛星電話が通じるとか、1回ずつ検査やらないから起きるんだ」

強い口調で型通りの点検に憤る、別の運航会社の船長。
安全管理規定には具体的な数字を記入しているといいます。

羅臼町の観光船船長

羅臼町の観光船船長
「こうやって(数値も)あるわけよ。これ超えたら戻ってきなさいよって。これだったら出航を控えなさいとか、(事故が起きた)ウトロも当然あったし、全国の旅客船と名の付くものは、みんな」

知床ネイチャークルーズ

この運航会社は29日から10月中旬まで営業しますが、事故を受けて今月行われた船体整備の様子をホームページで公開し、損傷がないことなど船の安全性をアピールしています。

知床ネイチャークルーズ担当者
「船長とかに関しても経験の浅い者ではなく、しっかり経験を積んで判断していることを強調しております」

それでも…

知床ネイチャークルーズ担当者
「キャンセルのお電話をいただきました」

会社や修学旅行など団体客のキャンセルが相次いでいるといいます。

知床ネイチャークルーズ担当者
「お客様のキャンセルは辛いけど、それ以上に辛い思いをしている方もいるので、ちょっと複雑な気持ちで(キャンセル)電話を受けている感じ」

■新たに発見された男性3人死亡確認


小川彩佳キャスター:
海上保安部によりますと、28日新たに発見された3人の方の死亡が確認されたということです。

(内容は28日23時時点の情報です)