今回はハイランドモルトから、ディーンストンの12年ものを飲んでみます。
ディーンストンは、南ハイランド地区のティース川のほとり、スターリングから川を上った場所にあります。
1965年にディーンストン蒸溜所が設立されましたが、それ以前は水力を使った紡績機を持つ紡績工場でした。
蒸溜所を建設するに当たって、この紡績工場の建物をそのまま流用したことで、外観からは蒸溜所とは思えない雰囲気を醸しています。
しかしこの建物の湿度が、ウイスキー作りに適していました。
蒸溜所の近くにはティス川が流れていて、仕込み水として使うだけで無く、水力発電の動力としても利用しています。
原料となる大麦は、蒸溜所近くの農家で栽培されたものに限定していることも特徴です。
現在は12年、18年の長期熟成ボトルの他、新樽を使ったバージンオークがレギュラーボトルとしてラインナップされています。
液色は少し薄めの琥珀色です。
味わいは、アルコールからの辛みはそこそこ来るものの、その後はフルーツの酸味と軽い苦みが舌の上に広がります。甘味はそれほど感じられません。
味わいは、酸味が前に来て、軽い苦みとスパイシーさが感じられます。
味わいは、スパイシーさと苦みが半々にやってきて、軽く酸味も感じられます。
結構ドライな印象です。
アルコール度数が46.2度と高めですが、ストレートではアルコールの辛みは度数ほどに感じられず、そこそこの熟成感を持っています。
あまりメジャーではない蒸溜所ですが、今迄のボトルにマンネリ感を持っている人は飲んでみる価値はあると思います。
700mLで、価格は5000円ほどです。
紡績所から蒸溜所へ
1965年にディーンストン蒸溜所が設立されましたが、それ以前は水力を使った紡績機を持つ紡績工場でした。
蒸溜所を建設するに当たって、この紡績工場の建物をそのまま流用したことで、外観からは蒸溜所とは思えない雰囲気を醸しています。
しかしこの建物の湿度が、ウイスキー作りに適していました。
蒸溜所の近くにはティス川が流れていて、仕込み水として使うだけで無く、水力発電の動力としても利用しています。
原料となる大麦は、蒸溜所近くの農家で栽培されたものに限定していることも特徴です。
現在は12年、18年の長期熟成ボトルの他、新樽を使ったバージンオークがレギュラーボトルとしてラインナップされています。
テイスティング
グラスからの香り、液色
グラスからは、リンゴの甘い香りが比較的強めに感じられます。液色は少し薄めの琥珀色です。
ストレート
香りはアップルパイのようなリンゴの甘い香りに焼きたてのパイの芳醇な香りが一緒にやってきて、ブドウの香りが続きます。奥からは軽いミントの爽やかな香りとカラメルの甘い香りが訪れます。味わいは、アルコールからの辛みはそこそこ来るものの、その後はフルーツの酸味と軽い苦みが舌の上に広がります。甘味はそれほど感じられません。
ロック
ミントのような爽やかな香りが先立ち、その後リンゴ、シナモン、黒胡椒、ブドウ、ライムと香りが続きます。味わいは、酸味が前に来て、軽い苦みとスパイシーさが感じられます。
ハイボール
リンゴ、ミントの香りと共にハチミツの甘い香りが続き、シナモン、ブドウの香りが後を追いかけてきます。味わいは、スパイシーさと苦みが半々にやってきて、軽く酸味も感じられます。
結構ドライな印象です。
リンゴの香りからスパイシーさへ
全体的にリンゴとミントの香りが続きますが、加水することで黒胡椒のスパイシーな香りが目立つようになり、とてもパンチが効いていて、他にはない独特な個性を感じられます。アルコール度数が46.2度と高めですが、ストレートではアルコールの辛みは度数ほどに感じられず、そこそこの熟成感を持っています。
あまりメジャーではない蒸溜所ですが、今迄のボトルにマンネリ感を持っている人は飲んでみる価値はあると思います。
700mLで、価格は5000円ほどです。
<個人的評価>
- 香り A: リンゴが主体。ミントの後、ハチミツ、シナモン、ブドウ、ライム、黒胡椒と続く。
- 味わい B: スパイシーさが強い。酸味が先立ち、ほろ苦さも見え隠れする。
- 総評 B: パンチの効いた仕上がりで、ハイボールでも楽しめる。