このブログでは昨年「
憑きモノ」妖怪として、"
猫憑き"(
12/6/9の記事)・"
狐憑き"(
12/10/13の記事)・"
餓鬼憑き"(
12/11/10の記事)を記事にしてきましたが、忘れてはいけない"
憑き妖怪"に「
河童憑き」があります。「
河童憑き」とは『
水木しげるの憑物百怪 上』によると、…"熊本地方では20歳台の女性に雄河童が取り憑いてしまう事があり、憑かれるとその女は淫乱となりエロっぽい物腰と声で誰でも見境無く誘惑するとか、大分県のある地方では、処女が狙われ、もし憑かれると心身が消耗し、記憶をなくした上にフラフラと行動するようになる。云々" とあります。で、水木しげる大先生が「
河童憑き」のタイトルで描かれたのが下の図画なのですが、
あれ?なんか解説と違うっぽい。見るからに、"河童に弱みを握られた家族が、仕方なく河童の望むまま娘を差し出したところ、案外河童もいい旦那となって落ち着いて暮らしています"って感じになってます。それに引き換え、"
萌える!淫魔事典"の「
河童憑き」は下図のように、期待通りのイラストになっています。
雄河童ではなく、雌であるところで、さらにポイントアップであります。
ところで、河童というと、色々な伝承があるにせよ私は妖怪というよりはむしろ未確認動物、いわゆる
UMAの部類だと思っております。つまり生き物、それも本質は人間に似ていて、特に"エロ"の面で高度に進化した霊長類の一種ではないかと…。これは"河童=エロ"が正しくて、"頭頂ハゲの河童風ギトギトおやじ=エロ"は偏見である事にも繋がるのです(
参考YAHOO! 知恵袋)。その証拠の一つとして、
08/9/7の記事にもあるように、
エロ河童を彷彿させる図画も古今に渡り、多数残されております。その一部を紹介しましょう。先ずは江戸後期に、かの
喜多川歌麿が描いた「
海女と河童」の図。
二匹がかりでレイプ。岩場の海女さんがのんびりと観察中なのはなぜ?
次は妖怪交戯から… 今度は三匹で、やっぱり海女さんをキュウリを使ってレイプ。
表情が真顔なので、もしかすると大好物のキュウリに"味付け"してるだけかもしれません。
最後はお気に入りの"日本女鬼图鉴"から… 堂々と一匹で美女に挑みます。
これは目つき・手つきがエロ丸出し。「大人しゅうしてたら尻子玉は取れへんでぇ~」
こうして、並べると雄河童ばかりがレイプ犯で極悪者のような印象ですが、雌河童だって、人間を捕まえて精魂を搾り取る事もあります。上と同じく"
日本女鬼图鉴"からもう一つの河童の図…
なにも、ここまでする事はないと思います。河童姉さん、残忍過ぎです。

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