前回の記事に続き、アメリカ妖怪の紹介です。先ずは、水木しげる大先生による図画と解説がある妖怪です。『
世界の妖怪大百科』にからは、北アメリカ先住民族伝承の精霊「
ツァジグララル(
Tsagiglálal)」、『
妖鬼化(ムジャラ)』からは、「
ウィンディゴ」です。「
ツァジグララル」の方は、人を見守ってくれるという事から、"有益妖怪"の範疇に入ると思われますが、「
ウィンディゴ」の方は、人がとり憑かれると、その名をとった「
ウェンディゴ症候群」という、相当に闇深な奇病に罹るという、"有害妖怪"であります。
なぜ、この姿から"女の妖怪"とされたのか、気になるところです。
"人を食べたい気分にする"なんて、ゾンビ化ウイルスを撒いているのかもしれない。
さらに、"有害妖怪"を挙げるなら、"謎の幽霊町
アーカム"に住んでいる「
目なし怪人」。解説文には"おそろしい人間"とありますが、こんな奴、絶対に人間ではありません。
"地底にすむ怪獣"も気になります。
次は、"
ブラジル妖怪"の記事でも参照した
中岡俊哉著『
大怪奇ミステリーゾーン - 大人を恐がらせる』の「アメリカの怪奇」の章から2つ、「
呪いの柱」と「
幻のブタ」です。「
呪いの柱」は、"晒し刑"に処せられた奴隷の「
地縛霊」の類であると思われます。「
幻のブタ」は、犬だけが感じられる「ブタの幽霊」だろうと、言われています。
この霊が今のアメリカでの騒乱状況をどう思っているのであろうか・・・
よほど生前、犬に酷い事をされたのでありましょう。
最後は、『
萌える!淫魔事典』からです。アメリカ中西部に位置するユタ州の語源になった
ユート族の伝承にある淫魔、「
エコー」さんです。"
勃ってるものならなんでもOK"とありますが、それは解説文によると、切株の上向いた枝と、鎌首を上げたガラガラヘビであります。
「その綿棒、仕舞えよ。」と言われないように・・・

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