教壇に立つことは二度とない
手厚い身分保障の守られた公務員でもある女性教諭と男性教諭だが、彼女、彼らの今後は、いばらの道を歩むことになりそうだ。
「現段階での教壇への復帰はない」とする市教委だが、この「現段階」という言葉は、その時々の現段階――、積み重なれば、結果的に「永遠に」という意味にもなるからだ。
「あれだけ世間を騒がせた事件で、かつ幼稚なそれ……、その当事者である教諭を再び、教壇に立たせるとなると現実的には難しい」(同)
今やインターネットで情報を容易に検索できる時代である。子どもの担任に決まった人がどんな人か、その気になれば、担任教諭の名前を検索すれば、ある程度の情報がヒットする。
「懲戒免職となった2教諭と違い、名前は出していませんが、もう、皆さん、わかっておられますしね」
市教委の幹部は、暗にネット上で出回っている女性教諭と男性教諭の実名が正しいと認め、彼女、彼らが、二度と教壇に立つ機会についてこう言及した。
「ずっと、このまま、研修をしても、教員としての適格性がないことはもう明白なので。彼女、彼らが、定年まで、この状態(教育委員会勤務)が続くのではないですか」
懲戒免職を免れた女性教諭と男性教諭が、教壇に立つことは、二度となさそうだ。教壇に立てない先生――、これこそが最大の罰といったところか。