暴言や差別やヘイトスピーチを批判する目的であれば、批判対象と同じ表現は許容されるべき | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ

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 吉野家の常務の伊東正明氏が早稲田大学の社会人向けマーケティング講座で、「生娘をシャブ漬け戦略」と表し、「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢、生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」という発言は、吉野家の株が値下がりするほどの反響を呼んでいます。

 ところがこれが表へ出た時のNHKニュースでは、「地方から出てきたばかりの若い女性が薬物中毒になるような企画を」と話したと伝えていました。

 無垢、生娘、田舎、シャブ、男に高い飯を奢って貰える、という言葉が抜けたり置き換えられたりしていますから、このニュースを見た人はその程度のことでどうして騒ぐのかと思うはずです。

 在特会のデモのときでも、テレビニュースでは、保守系の市民団体が在日韓国朝鮮人に対して出て行けなどと言って、といった報道をしてきました。実際には差別語の連呼であり、生命を奪うことを求めるプラカードも出ていましたが、そういうことは報道されないので、テレビを見ている限りでは在特会の悪質さは視聴者に伝わらず、この程度のことでどうして騒ぎになるのかと思ってしまう人が多くいました。

 放送禁止用語になる暴言は報道しないといった態度でテレビはやっており、そのために差別主義者の暴言や悪行が正しく世間に伝わらないといった状態になっています。

 差別そのものの暴言を批判する趣旨であれば、それは差別をなくするという正しいことをやっているのだから、放送禁止用語の例外として伝えるといった対応をテレビ局は考えるべきです。


 
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