森友学園に松阪の木材 国有地売却問題で認可申請取り下げ 納入業者「取り壊しなら残念」

2017年3月30日(木) 20:01

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森友学園に売ったのと同タイプの杉板

森友学園の小学校校舎の床などに使うため納品したものと同タイプの杉資材サンプル

 国有地を鑑定価格より大幅に安く買った問題などで全国の注目を集めている大阪府の学校法人・森友学園が4月に開校予定だった小学校「瑞穂の國記念小學院」の校舎には、松阪市木の郷町の松阪木材㈱(村林稔代表取締役社長)から買った杉やヒノキの壁材や床材約千坪分が使われている。納品した同社に費用は払われ、被害はなかったというが、取り壊しも想定される事態に、村林社長(59)は「せっかく造ってもらったのに、有効に使われないのは切ない」と心を痛めている。
 
 校舎は、国土交通省の資料などによると鉄骨造3階建て延べ床面積5678平方メートル。建物の内外部や教室の床材に、杉などの木質材料を使用することで、同省から約6194万円の補助金を得る予定だった。
 しかし一連の問題で3月10日に小学校の認可申請を取り下げ。既に支払われていた約5644万円の補助金も返済した。また近畿財務局は土地の返還を求めており、校舎は取り壊される可能性もある。
 松阪木材は同学園と直接取引を行い、2月に納品した。問題が取りざたされていた3月上旬に入金を確認し……続きは本紙で