(株)尼崎工作所

大学院では機械工学を専攻し、医療機器の研究を行っていました。就職活動では「機械設計がしたい」という思いを胸に、さまざまな会社を企業研究。学内のセミナーで出会ったのが当社です。説明会で機械設備の設計に携われることを知りましたが、まだ漠然としたイメージしかありませんでした。大きく気持ちが動いたのが、岡山工場へ見学に行った時のことです。スケールの大きな機械設備が実際に動いているのを見て、本当に圧倒されました。同時に「自分が設計した通りに機械設備が動く」ことを想像すると、熱い思いが湧き上がってくるのを感じました。
図面から試運転の立会いや、お客様先での据付まで行えることもあり、設計だけではなく、幅広い仕事に携われることにも惹かれて入社を決意しました。
現在は技術課で、既存製品の仕様変更や、新製品開発の設計業務に携わっています。
機械設備の設計は、形状・動き・仕様などの概要をつめる「構想」から始まり、「図面製作」「仕様決定」「詳細設計」と、さまざまなプロセスを経て行います。今は先輩の指導のもと、パーツの設計や図面修正といった仕事を任せてもらいながら少しずつステップアップしているところです。また図面を描くだけでなく、材料の選定や強度計算、モーター、シリンダーなどの機器選定など覚えるべき知識は数多くあります。特に現在携わっている自動車製造の機械装置は、多くの工程が組み合わさって複雑に動くため、高度な技術が集結しており、エンジニアとしての探究心が追求できる仕事だと感じています。
当社は100年を超える歴史がありますが、常に時代の最先端を担う業界のモノづくりに貢献してきました。今後は工場のFA（ファクトリーオートメーション）化がますます進展すると予想され、当社の存在意義も高まってきます。構想から関われるエンジニアになるには10年かかると言われていますが、これからも先輩たちからしっかりと学び、一日も早く大きな仕事を任せてもらえるようになりたいと思っています。
（西森太一さん　FF事業部　技術部　技術課／2018年入社　機械工学専攻修了）