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速報 消息絶った観光船、社長による説明会始まる…行方不明者の家族など約60人が出席、会見前の社長は無言

2022年04月27日(水) 13時59分 更新

「知床遊覧船」の桂田精一社長(27日正午まえ)
「知床遊覧船」の桂田精一社長(27日正午まえ)

 北海道の知床半島の沖合で、26人を乗せた観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が消息を絶ってから5日目…斜里町のホテルで、運航会社の社長による、行方不明者の家族などへの説明会が始まりました。
 
 説明会は非公開で、国土交通省によりますと、行方不明者の家族など、およそ60人が出席。
 当初の予定の午後1時半から10分ほど遅れて始まりました。
 出席できない家族のために、オンラインでも見られるようになっているということです。
 観光船「KAZUⅠ」を運航する「知床遊覧船」の桂田精一(かつらだ・せいいち)社長は、27日午前7時ごろと正午まえ、報道陣の前に2度、姿を見せましたが、問いかけには無言のままでした。
 観光船「KAZUⅠ」は、23日に知床半島の沖合で消息を絶った後、11人の死亡が確認され、15人が行方不明となっています。
 桂田社長は、これまでの家族への説明では、当日の出航の判断や、船体に傷が残ったまま運航していたという疑いについて「私は行けると思った」「傷は直した」など、断片的に説明しただけです。
 桂田社長は家族への説明会終了後、午後3時半をメドに初めて記者会見する予定です。
 桂田社長をめぐっては、2016年から5年間「KAZUⅠ」の船長だった男性が「社長は、船のことも、海のことも知らない」「波があって出航をやめたときも、社長には『何で出さないんだ』と叱責された」などと話しています。
 「KAZUⅠ」が消息を絶った日、臨時船長を依頼され、もう1隻の観光船「KAZUⅢ」を短いコースで出航させた男性も「社長は、船の運航に関しては人任せというか、知識はないですから。人任せ」「社長が知識無くても問題ない場合もあるんですが、その場合、前までいたベテランの船長の意見を聞いて、そういった従業員たちを大事にするべきだったと思いますね」などと指摘しています。

消息を絶った「KAZUⅠ」(おととし2月:視聴者撮影)
5年間「KAZUⅠ」の船長だった男性
遭難の当日、もう1隻の「KAZUⅢ」の臨時船長を依頼され、出航させた男性

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