秀岳館サッカー部員に暴行容疑、30代男性コーチを書類送検 八代署

熊本日日新聞 | 2022年04月26日 21:11

 熊本県八代市の秀岳館高男子サッカー部の寮で30代の男性コーチが部員に暴力を振るったとして、八代署は25日、暴行の疑いで、コーチを八代区検に書類送致した。署は「広報案件ではない」として詳しい容疑内容を明らかにしていない。

 コーチが部員を殴ったり蹴ったりする動画が20日に交流サイト(SNS)で出回り、事件が発覚。動画には、コーチが右手の拳で部員の背中を1回殴る様子と、右足で同じ部員の太もも付近を複数回蹴り、ほかの生徒たちが遠巻きにうかがう様子が写っていた。署は21日、コーチと暴行を受けた部員の双方から事情を聴いていた。

 秀岳館高によると、コーチは23日に退職願を提出した。学校側は「懲戒処分の対象であり、警察の処分を待って扱いを検討する」として受理せずに預かっている。コーチは現在、自宅で謹慎中だという。

 末松信介文部科学相は26日の閣議後記者会見で「動画を見て驚き、非常に落胆した。部活動における体罰や暴力の根絶を進める」と述べた。(中島忠道、熊川果穂、山本遼)

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