米国任天堂、任天堂カナダ、欧州任天堂(イギリス)、任天堂オーストラリアは、難病を患い長期療養を余儀なくされている子どもたちやその家族を支援しているNPO法人「スターライト・チルドレンズファンデーション」に継続的に協力しています。
米国任天堂は1992年から、難病を患う子どもたちとその家族を笑顔にするために、スターライトゲーミングステーションの提供などを通じてスターライト・チルドレンズファンデーションに協力しています。ゲーミングステーションとは、病院内で自由に移動させることができる、ゲーム機とテレビ画面が一体となった機器です。ベッド脇でも使用することができるため、子どもたちが家族や友人と一緒にゲームを楽しんで、不安な気持ちを軽減したり、家にいるようなリラックスした気持ちで過ごしたりすることができます。
これまで任天堂のさまざまなハードウェアをゲーミングステーションのために使用してきましたが、2019年には、子どもたちが病院内の限られたスペースでもゲームをプレイすることができるよう、携帯専用のNintendo SwitchであるNintendo Switch Lite本体を利用した持ち運びが可能な機器を新たに製作し、スターライトに提供しました。これにより、これまでのゲーミングステーションを持ち込むことができなかったような狭い場所でも子どもたちがゲームで遊べるようになりました。
2020年には、スターライトと提携する800の病院に提供するために、Nintendo Switchを使用したゲーミングステーション250台とNintendo Switch Lite本体を利用した新たな機器100台以上を設計・製作しました。
米国任天堂の社員は、病院のスタッフやチャイルドライフスペシャリスト※3に対し電話やメールで技術サポートを提供することで、引き続きスターライトゲームプログラムに協力しています。チームメンバーは、トラブルシューティング、部品の発送、およびゲーミングステーションの状態維持などのサポートを行っています。
協力を開始して以来、スターライトと米国任天堂は、7,200を超えるゲーミングステーションを北米の数百の病院に提供し、1,000万人を超える難病を患う子どもたちに笑顔を届けています。
欧州任天堂(イギリス)も、継続的な取り組みを行っています。スターライト・チルドレンズファンデーションは2020年度、Nintendo Switch1台とニンテンドー3DS1台、ゲームソフト2本がセットになった「スターライトゲーミングバンドル」を製作しました。スターライトゲーミングバンドルには、リファービッシュ※4した製品が使われています。これまでに300セット以上が病院に送られ、子どもたちの一日の生活を豊かにし、病院での時間を楽しくすることに役立てられています。寄贈先の医療従事者へのアンケートでは、回答者の80%以上から、スターライトゲーミングバンドルが子どもたちの不安解消に役立ったとの回答がありました。これまでに約2万5千人の子どもたちがスターライトゲーミングバンドルで遊んでいます。
任天堂オーストラリアも、活動資金を集める重要なチャリティーイベントである「スターライトの日」をはじめ、さまざまなイベントへの協力を通じてスターライトを支援しています。2019年度には、Nintendo Switchのソフトウェアを使ったイベントを実施し、子どもたちと任天堂オーストラリアの社員の交流を深めました。また2020年は商品の寄付によって支援を継続しました。