温帯常緑系ドロセラグループの
ステップアップ
温帯常緑系ドロセラグループのステップアップ
原則、管理人が栽培したことがあるドロセラ、または関心が深いドロセラを中心に解説しています。
違うルートがありましたら情報としてお教えください。
入門種が栽培できないのであればドロセラ栽培の基本を理解していないと言えますので他の温帯常緑系系ドロセラを栽培することすら出来ません。
「初めて目にする人の為のモウセンゴケ類 栽培入門」のページにに立ち戻り、熟読をお勧めします。

(a)入門編 

D. binata var dichotoma(ヨツマタモウセンゴケ)
D. capensis(アフリカナガバノモウセンゴケ)

当サイトの「初めて目にする人の為のモウセンゴケ類 栽培入門」で紹介した下記2種が温帯常緑系ドロセラの入門種となります。
この2種は冬枯れしても根が残り、春に芽吹ので全くの無加温で栽培できます。
正確にはアフリカナガバノモウセンゴケは「地中海性気候」の南アフリカ、ヨツマタモウセンゴケは「熱帯地方」のオセアニアに自生しますので、温帯常緑系に分類するのは些か忸怩たるものがありますが、この2種すら枯れない程度に維持できなければ、食虫植物栽培の根本を理解していないので他の温帯常緑系ドロセラを栽培することすら出来ません。

(b)初級編 

D. aliciae
D. hamiltonii
D. spatulata (コモウセンゴケ)
D. tokaiensis (トウカイコモウセンゴケ)

コモウセンゴケとトウカイコモウセンゴケは日本に自生しており主として関東以西に分布しますが、コモウセンゴケは宮城県にも自生の記録があるほどでかなりの低温に耐えます。
D.アリシアエは南アフリカ、D.ハミルトニーはオーストラリアに自生します。

上記4種は冬枯れしたら復活しません。
関東以西太平洋岸なら無加温で栽培できますが、極端に低温が続いたりすると枯れてしまうこともあります。
栽培容器(水槽や衣装ケースなど)を準備し、冬の保護をしてあげましょう。

(c)中級編 

D. burmanni (クルマバモウセンゴケ)
D. binata var dichotoma(ヨツマタモウセンゴケ)
D. capensis(アフリカナガバノモウセンゴケ)

アフリカナガバノモウセンゴケとヨツマタモウセンゴケがまたいるとお思いのアナタしばしお待ちを。

クルマバモウセンゴケは確実に10~15℃ぐらいの加温する必要があります。
スペシャルテクニックを持つ栽培家の中には一年草扱いで維持している人もいますが、そんな神の技は参考になりません。

さて、問題のアフリカナガバノモウセンゴケとヨツマタモウセンゴケでありますが、冬枯れして残った根から春に芽吹かせる栽培は自然に根伏せという増殖法を行っているだけで、本来の姿とは言えません。
見栄えのする立派な状態、いわゆる満作にするには加温する必要があります。
冬枯れ再出発株しか見たことがない方は満作のアフリカナガバノモウセンゴケを見ると驚くでしょう。是非加温して栽培してみて下さい。
またこの2種は園芸的にも選別されており、数多くのバリエーションが存在します。

(d)上級(マニア)編 

D. linearis

普通に栽培できるよ・・・という方も多いでしょうが、我が家がある静岡県袋井市では夏越しに成功したことがありません。
当地の気候ではクーラー等で温度管理をしない限り栽培できないと言うのが、現時点での結論となっています。
つまり上級種とは・・・たかがモウセンゴケの為にクーラーを用意出来るのか・・・が問われるドロセラなのです。
救仁郷さんのあやしげな世界
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