Linuxはデスクトップ環境(DE)を選べるというのが大きなメリットの一つです。今まで色々なDEを試してきました。Xfce、LXDE、KDE、MATE、Gnome、budgie、DDE、pantheon....
そんななか結局行き着いたのはGnomeでした。それまでの経緯を述べていこうと思います。
Xfce、LXDEの欠点
XfceやLXDEは軽くて拡張性も高いのですが見た目というか統一感のなさがどうしても気になり常用は厳しい感じでした。
あとLXDEはまともな設定ツールがなくXfceもかなり貧弱な設定画面しかないのもネックの一因ですかね。デュアルディスプレイのサポートや日本語入力との相性、Waylandのサポートも微妙でした。
DDEの欠点
DDEはかなりまともな部類だと個人的には思います。ただやはり安定感のなさが否めずまたアニメーションなどの細かい挙動が気に食わない部分があり「これじゃない」感を感じてしまったのが最大のネックです。
ちなみにこいつのブラーのエフェクトは大好きです。
pantheon、budgie、MATEの欠点
基本的にこいつらもそれなりに統一感も設定画面も整っていて優秀だと感じてます。ただGnomeより統一感が低かったり日本語入力との相性が微妙だったり拡張機能が使えなかったりでわざわざ使う理由が見当たらなかったのでパスしました。
MATEはGnomeよりは軽いですがKDEの方が軽いので軽量性求めるならKDE使うって感じでした。
KDEの欠点
実は一時期メインで使うほど気に入ってました。軽量かつ高度にカスタマイズできる優秀な歴史あるDEです。
ただこれもDDEと同じくアニメーションなどの細かい挙動が気に入らない部分があったのとKDE系のソフトのUIがどうカスタマイズしても全体的に複雑(良く言えば高機能、悪く言えばグチャグチャ)で好きに慣れなかったのが常用にはあきらめた原因でしょうか。
あとグローバルテーマやらワークスペースの壁紙やらそこら辺の設定が使いにくかったのも原因です。
ちなみに私が認識してるDEの中でDDE以外で唯一まともにブラー(半透明ぼかし)のエフェクトが使えたり盛大にアニメーションが付いているのにも関わらず軽量なのでかなり優秀だとは思ってます。WaylandやFlatpakなど先進的な機能も積極的にサポートしているようです。
ちなみにタイル型のDEも試してみましたが個人的には合いませんでした。
なんでGnomeなのか
Gnomeと言うとどうしてもあの頭おかしいデフォルトのデスクトップを思い浮かべがちですが拡張機能を追加するだけで最高級の環境に生まれ変わります。
「ArcMenu」(スタートメニュー)と「Dash to panel」(下部のパネル)、「Blur my shell」(パネルのブラーエフェクト)、「User theme」(Gnomeの細かい部分にテーマを適用させる)という拡張機能を追加したのがこんな感じです。
統一感もありモダンなデザインでかつ日本語入力との相性もかなり良いです。
ちなみにGnome40への変更時はそれなりに大規模な変更があったので拡張機能が一時期動きませんでしたが40→41など普通のアップデート時は拡張機能が完全に動かなくなるということはあまりないです。あったとしてもGitHubに行くと既に誰かがForkして修正版を作ってくれてたりします。
デスクトップさえ整備できれば設定関連や統一感、安定性、GUI周りはしっかりしてるので快適です。Waylandやpipewire、Flatpak、Vulkanなど先進的な技術をサポートしているのも利点。
ここまで来ると最近はGnomeはある意味で自力でカスタマイズできる上級者向けのデスクトップ環境でもあるんじゃないのかって思ってます。(ubuntu-desktopやzorinのデスクトップ環境は別です)
Gnomeの欠点
重い
これに限ります。拡張機能を追加してるのでなおさら重いです。統一感とUIの分リソースを犠牲にしてるって感じですかね.... ただKDEとかの軽さを見るともう少し軽くならないのかとは思う
最後に
ここまで述べたのはあくまで個人的な意見です。選択肢が多いというのはLinuxの最大の利点の一つなので皆さんもぜひ色々なDEを試して日頃使うデスクトップにこだわりを持ってみてはどうでしょう?
思い通りにGUIが動いてくれると作業の効率も上がるし何より色々な設定を試していると楽しいです。
それでは素敵なLinuxライフを