ご挨拶
北海道・知床半島の西側(ウトロ側)で小型船でのクルージングツアーを運航する事業者4社で結成された「知床小型観光船協議会」です。私は、今回のプロジェクトの発起人で知床クルーザー観光船ドルフィンの森 和基と申します。
この度は、数あるプロジェクトの中から本ページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
当協議会加盟4社のご紹介(社名クリックで各社のホームページへ)
▼知床クルーザー観光船ドルフィン(有限会社ホワイトリリー旭川)
▼ゴジラ岩観光(有限会社丸は宝来水産)
▼知床遊覧船(有限会社知床遊覧船)
▼知床世界遺産クルーズFOX号(有限会社フォックス)
知床小型観光船協議会は、刻々と変化する海上状況の情報共有や、合同での水難救助訓練の実施など、4社での強い協力体制を構築するために結成された組織です。 各社は、乗船定員50名前後の船舶を1~2隻所有し、世界自然遺産「知床」の大自然を舞台に所要時間が1時間・2時間・3時間の3コースを運航しております。
ここからは知床や観光船に関すること、クラウドファンディングに対する思いなどを下記の章立てでご紹介いたします。長文になりますが、お付き合いいただけますようよろしくお願いいたします。
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目次
①世界自然遺産「知床」
②知床の小型観光船
③私たちの現状
④資金の使い道
⑤リターンのご紹介
⑥最後に
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①世界自然遺産「知床」
ご存知の方も多いと思いますが、簡単に知床についてご紹介します。
知床半島は、北海道の東北端から北北東に位置し、オホーツク海に細長く突き出た半島です。知床という地名は「大地の突端・行き詰まり」を意味するアイヌ語「シリエトク」を由来としており、その名の通り切り立った険しい断崖絶壁を持つ半島部が海へと突き出し、現在でも手つかずの大自然が豊富に残されています。
その中でも、
▼海・川・陸の生物全体が独特の食物連鎖で形成され、海から陸へとつながる生態系がわかりやすく見られること
▼ヒグマ・シマフクロウ・オオワシ・オジロワシ・可憐な高山植物シレトコスミレなど、希少な動植物の生息地となっていること
▼自然を守るため、科学的調査に基づいた画期的な保護管理体制が整っていること
などが評価され、知床半島中央部から先端の知床岬にかけての陸地と、その周辺の海を含む約7万1千ヘクタールが2005年7月に国内で3番目の世界自然遺産に登録されました。
②知床の小型観光船
知床の観光地は、半島に沿ってそびえ立つ知床連山を挟んで東の「羅臼」エリアと、西の「ウトロ」エリアに分かれておりますが、私たちはウトロ側で小型観光船でのクルージングツアーを運航しています。
▼おすすめコース
一番人気は、知床観光の総決算とも言える知床岬コースです。
国立公園内の特別保護地区として厳重な管理下に置かれており、道路が開通していないために一般観光客の方は事実上立入りができない知床半島の先端「知床岬」を目指し、船上からその雄大な姿を望む壮大な船旅で、知床観光では外せないアクティビティとしてこれまで多くのお客様にご乗船いただいております。
往路は、ヒグマを探しつつ、知床半島に沿って断崖絶壁やたくさんの滝、動物に見える不思議な奇岩などをご覧いただきながら知床岬を目指して航行します。復路は、沖合に出て大海原から知床連山を眺め、イルカ等の海の生物を探索して帰港する約3時間のコースです。その他には各社で異なりますが、ウトロ港と知床岬の中間地点あたりにあるヒグマの聖地「ルシャ」で折り返す約2時間のコース、気軽に知床の風景を堪能できる約1時間の硫黄山コースを運航しています。
また、乗船中は見どころを余すことなくご案内する船長の生マイクアナウンスも人気で、風景や自然について詳しく解説します。
▼驚異のヒグマ目撃率
熟練のスタッフがヒグマを探索し、知床岬コースでは例年約95%の目撃率を誇ります。ヒグマの発見時は、船上から大きな歓声が上がるため、 お客様にお喜びいただくために私たちはいつも全力で双眼鏡を覗いています。場所によっては分かりにくいこともありますが、小型観光船ではスタッフがお客様のもとを周り、分かりやすいようにご案内いたします。
船が通り過ぎてからヒグマが姿を現すこともありますが、小型観光船の機動力を生かして出没ポイントまで戻るなど、柔軟な航路修正ができることも高い目撃率の要因です。
▼小型観光船ならではの大迫力
小型船は、喫水と呼ばれる海中部分の深さが浅いため、断崖絶壁に手が届くような海岸線へ近付くことが可能です。小さな入り江や湾にまで進入することができ、迫力のある風景を体感していただけます。
③私たちの現状
ゴールデンウィークからのシーズン営業開始に向けて、本年の1月~2月より各社で予約受付を開始いたしました。2月の終了時点では例年並みのご予約をいただいておりましたが、新型コロナウイルスの感染者増加に伴い3月からは下降傾向にあり、緊急事態宣言の全国拡大後は完全に予約の動きが止まってしまいました。
最終的には、国・北海道からの営業自粛要請によりゴールデンウィークから5月末までは運航することが叶わず、6月に入りましても需要減退により最少催行人員不足で運休となる日が続き、前年比で6月 95%ダウン・7月 77%ダウン・8月 80%ダウンと、大変厳しい予約状況です。
私たち小型観光船の客層ですが、北海道の空港へ直行便が多く就航している関東地方・関西地方の個人旅行のお客様が中心で、国内の団体ツアーのお客様に多くご利用いただいている会社もあります。創業当初から比較すると海外からのお客様も増加しましたが、それでも全体の数%で割合はまだまだ少ない状況です。
本来は、これからの時期に夏の予約申し込みがピークを迎えますが、わずかな新規予約と同時に取消も相次いでいるため、さらに上記のダウン率は大きくなることが予想されます。
また、知床ウトロの海は、9月下旬頃より波の高い日が多く、出航できる日が限られ、冬は流氷が海を覆いつくすため運航できず、海上状況が落ち着きを取り戻すゴールデンウィークより運航を開始します。5月~9月下旬までの実質5か月弱しかない短いシーズンの中で、特に7月~8月が売上の約65%を占めますが、本年は集客不振により未だに数便しか運航できないという壊滅的な状況であり、資金繰りや雇用の維持など日増しに危機意識が高まるばかりです。
そこで、知床小型観光船の未来のため、この現状を打破するべく、クラウドファンディングに挑戦することを決意いたしました。
④資金の使い道
●船舶の維持管理費
●事務所の家賃
●お客様用駐車場の使用料
●人件費
●リターン品の制作費・送料
●クラウドファンディング決済手数料
などの費用として活用させていただきます。
⑤リターンのご紹介
今回ご用意いたしましたリターンは11種類ですが、大きく分けて5パターンです。
1、お礼のメール 1,000円
2、知床限定グッズ付き(3種類) 2,000円~6,000円
3、知床産の海産物詰め合わせセット付き 15,000円
4、観光船 6年間乗り放題チケット付き(5種類) 36,000円~150,000円
5、船舶に企業(団体・個人)広告掲出 300,000円
特に4の観光船乗り放題チケットは、2親等以内のご家族で共有することができます。有効期限が2026年までの6年間と長期間で設定しており、知床のクルージングをより身近に感じていただけるようご用意したプランです。
また、ゴジラ岩観光は、羅臼でも観光船を運航しているため、ウトロ側の全コースと羅臼側のホエールウォッチングクルーズが乗り放題という知床リピーターの皆様には夢のようなプランも実現いたしました。
<プロジェクト終了後のお楽しみ>
観光船乗り放題チケットご購入の皆様へ、プロジェクト終了後に抽選を行い、当選者には下記の商品をお届けいたします。
◎特賞◎
『知床遊覧船の海田船長・知床クルーザー観光船ドルフィンの柴田船長が釣り上げた秋鮭』
10名様
◎残念賞◎
『 知床クルーザー観光船ドルフィンの名入り付箋ブック』
30名様
※秋鮭は9月上旬に当選者へメールで連絡をいたします。発送は、9月下旬~10月上旬を予定しております。
※残念賞の当選者は、発送をもってかえさせていただきます。チケットに同封して発送いたします。
その他にも個性的なリターンがありますので、魅力を感じていただけましたら、詳細ページでご確認をお願いいたします。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
⑥最後に
観光業に関わらず世界中のあらゆる業種が打撃を受け、世の中が混乱に陥っている中、私たちのプロジェクトへご興味を持っていただきましたことを心より感謝申し上げます。
知床の小型観光船の歴史は30年以上前にまで遡り、昨今において観光船でのクルージングは、知床を訪れるお客様の主要な目的の一つとなりました。船上からでしか見られない数々の絶景やヒグマなど知床ならではの貴重な野生動物との出会いは、お客様へ大いなる感動をお届けし、世界自然遺産登録後は世界から注目を集める観光地としての自覚を持ち、より一層のおもてなしと安全運航を心がけて今日まで営業を続けて参りました。
30年の内に小型観光船会社の新規参入や撤退もありましたが、ここ10年は現在の4社でお客様をお迎えしております。これからもこの4社が一枚岩となって、世界が認めた唯一無二の本物の大自然をより多くのお客様にご案内し、感動を共に分かち合い、知床のファンを一人でも増やしていきたいという揺るぎない思いがあります。
このページをご覧の皆様も大小の違いはあってもお仕事や生活に影響が生じている中、このようなお願いをすることは大変心苦しいのですが、プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、リターン購入のご検討をいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
お礼メールじゃなくて、クルージングmovieとか、リモートクルージングとかがあるといい 7月に乗船したけど、ハイライトの10分間の動画で十分価値があると思った 実際に乗船しても天気が良いとは限らないしね
okn 2020/08/11 09:05
貴重なご意見ありがとうございます。 確かに雨天時に乗船されたお客様にとって、晴れた日にはどのように景色が見えるかが気になる方もいらっしゃると思います。 今回のクラウドファンディングでは、残り日数がわずかでリターンの追加も難しいため、今後何かしらの形で実現させていきたいと考えます。 今後ともよろしくお願いいたします。
shiretoko kankosen 2020/08/12 03:08