不要な聴診、胸触った疑い 強制わいせつ容疑で精神科医を逮捕

遠藤美波
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 診察中に患者の胸を触ったとして、警視庁は、東京都新宿区歌舞伎町2丁目、精神科医伊沢純容疑者(51)を準強制わいせつの疑いで再逮捕し、21日発表した。黙秘しているという。

 新宿署によると、伊沢容疑者は3月6日午後2時半~3時ごろ、自身が経営する歌舞伎町1丁目の診療所で、患者の20代女性の胸を触った疑いがある。処方薬をもらいにきた女性に対し、聴診器を取り出して「もっと服を上げて」などと言って服をめくり上げるよう促していたという。

 署は、伊沢容疑者が医師の立場を悪用し、本来不要な聴診を必要だと思い込ませ、わいせつな行為に及んだとみている。当時、診療所は伊沢容疑者と2人きりで、「ホテル行かない?」などと言われたという。診察を終えた女性が知人を通じて署に相談したという。

 伊沢容疑者は3月以降、自宅に覚醒剤を所有していたとする覚醒剤取締法違反や、自分の元患者である同居女性を暴行したとする傷害の疑いで逮捕されており、今回の逮捕は3回目。(遠藤美波)