ドラムアドバイザー林のSAKAEドラム工場見学レポート!〜工場見学編〜
皆さんこんにちは!ドラムアドバイザー林です!お待たせしました!今回はSAKAE工場見学編のレポートです!SAKAEドラムの魅力を余す事なくお伝えしていきますよ!では早速!
新製品発表会の様子はコチラから!
SAKAE
http://sakaedrums.com/ja/
1925年に創業し、現在までドラムを作り続けており、2009年にオリジナルブランドであるSAKAEが誕生しました。シェルやパーツなどJapanMadeにこだわり、全て日本で制作を行っています。80年以上継承されてきた職人技でプロ、アマ問わず世界中のドラマー達を魅了させています。
早速工場へ潜入!
こちらが外観です!歴史を感じる佇まい!既にテンションMAXです!
まずは木材置き場へ!
今回の工場見学はSAKAEドラムの辻さんにご案内して頂きました!ありがとうございます!
こちらの写真上からメイプル、バーチ、ブビンガ、ビーチと木材が並んでいます。
2枚張り合わせた状態で工場に届きます。1つの業者さんからではなく、複数の業者さんから木材を入荷しているそうです。丸まった状態で入ってくるため、まず水で濡らし、まっすぐに伸ばします。その後マイクロウェーブで水分を飛ばしていきます。
まずはシェル成形!
ここでシェルの深さを測りカットします。
このように楔状にカットし、隙間が空かないようにしています。SAKAE独特の作り方ですね!
お次はコチラ!胴体のプレス抜きです!のりをつけて釜に入れ、成形していきます。この時マイクロウェーブを使って乾燥させている事により、余分なのりがつかないようになっています。
のりを塗って丸めて釜に投入
ハンマーで形を整え
プレス機へ投入
上から押し出されて出てきたものがコチラ!
写真では分かりづらいですが、職人技でした。Nothing’s Carved In Stoneの大喜多さんもチャレンジしたそうですが、とても難しかったとおっしゃっていました。のりを塗ってから早くプレス機に入れないと乾いてしまうそうです。職人さんの技術堪能させて頂きました!
こちらが出来上がったシェル達。
少しオーバーサイズに成形されているためカットしていきます。こちらのシェルは8インチのサイズにカットします。
この機械でカットしていきます。
出来上がりがコチラ!ですが、カットして終わりじゃありません!
内側と外側に機械でのヤスリがけ、そして職人さんによるヤスリがけを行います。最終チェックは職人さんによる感覚で行われています。
お次は塗装ブースへ!
乾燥中のシェル達。これから様々な色に変化していきます。
ここにはタンバリンも!
見学時は塗装している場面は残念ながら見れませんでしたが、詳しくご説明頂きました!
この写真の板を見て下さい!1番下が何も塗っていない状態の木です。上に向かって塗装を繰り返しています。塗装は一気に行うのではなく、塗って削ってを大体2週間ほど繰り返します。ドラム作りの工程の中で一番時間がかかるのは塗装です。ギターもそうですが、こだわりが強く現れる部分ですね!
こちらに置いてあるのが塗装に使用する塗料です!使うのは赤、黄、青の3色のみです。この3色を混ぜて様々な色を作っています。SAKAEドラム(Almighty、Celestialシリーズ)と言えば綺麗なグラデーションが魅力ですが、薄い色から徐々に塗っていくそうです。あの綺麗なカラーリングの秘密はここにありました!ちなみにこの塗料は消費期限があるため古くなったものは使えないそうです。これは私も知りませんでした!
塗装済みのシェルはこちらで寝かせています。
これから塗装を繰り返していくシェル達です!
こちらの機械ではUV加工を行います。紫外線を当てる事により、硬化と経年変化対策をしています。SAKAEドラムを長く使用できる秘密です!
こちらが塗装工程を終えたシェル達。めちゃめちゃ綺麗です!
次はパーツアッセンブリー!
大量のドラム達が!出荷前の商品を片目に次のブースへ!
ここにはドラム用のパーツ(ラグやストレイナーなど)が置いてあります。写真は撮れなかったのですが、この奥でパーツも手作りしています。
こちらはTrilogyシリーズで使用するカバリングです!両面テープでシェルに貼るだけなのですが、非常に難しい作業です!
なんと今回特別に作業風景を見せて頂きました!
位置を決めたらあとは機械が巻いてくれます。簡単そうですが、難しい作業です。
余ったカバリング部分を丁寧にカットし
完成です!
バスドラムのフープ部分もこの様に!
ちょっと番外編!
SAKAE工場の会議室!
超有名ドラマー達のサインが!国内海外問わず愛されているのが分かります!
ここで問題です!
これなんだか分かりますか?正解は、、、
こちらは今年4月に発売された桧スネアのシェルの一部です!これをパズルの様に組み合わせて丸みを作っています。
組み合わせている部分見えますか?建築技術を応用した日本ならではのシェル!音もどことなく日本を感じる気持ちの良いサウンドです!
こちらのブースはタンバリンやカホンを作っています!
先日の新製品発表会で発表されたカホンもこちらで作成しています!写真はありませんができあがったカホンがズラッと並んでいました!
以上番外編でした!
工場見学もそろそろ終盤です!
皆さん付いて来てますか?長くて申し訳ありません!もう少しお付き合い下さい!では、パーツアッセンブリーの続き見ていきましょう!
シェルで一番重要な部分!それは「ベアリングエッジ」!ここで全てが決まると言っても過言ではない部分です!(ベアリングエッジとはシェルとヘッドが触れる部分の事です。ヘッドが乗っかっている部分と言えば分かりやすいかもしれません。)
写真はTrilogyシリーズようの刃です。こちらを機械にセットし、
削っていきます。
このベアリングエッジにより、ドラムがどういうキャラクターになるか決まります。メーカーごとにも差がつく最重要部分だと私は考えております。
削り終わったエッジ部分に隙間が無いか手作業でチェックします。厚さ3mmの定規を当てて入らないかチェックしています。
お次はシェルにラグや、ストレイナーなどパーツを付ける穴を開けていきます。写真の特製定規の様なもので位置を決めていきます。
穴を開けたシェルに、
手作業で各パーツを付けていきます。
出来上がっていくドラム達!
こちらはどこかで見覚えがあるような、、
そう!完全受注生産のみの限定スネアです!前橋店にも入荷しております!詳しくはコチラヘ!
工場見学いかがだったでしょうか?
このような工程を経てSAKAEドラムは出来上がっていきます。更に詳しく知りたい方は是非ドラムマガジン1月号、2月号をチェックしてみて下さい!
もちろん前橋店にも置いてありますよ!バックナンバーの注文も可能です!(在庫に限りがありますのでご了承ください。)
オニィこと大喜多崇規さんとも記念撮影!
帰り際に色々とお話しさせて頂きました!直筆サインのプレゼントも頂きありがとうございます!前橋店で大喜多さんのドラムセミナー開催も考えております!もし開催する場合はブログにて告知させて頂きますので、チェックよろしくお願い致します!
さて、これにて工場見学レポートを終わりとさせて頂きます!またギター工場やドラム工場を見学させて頂く機会があればブログでレポートしていきますので、是非皆さんブックマークよろしくお願い致します!それでは!
工場見学マニア 林
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