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【教室講師ブログ】ウクレレ科加藤先生:レレブロ vol.2 「カポタストのススメ(基礎編)」

【ウクレレ教室講師紹介】加藤 和広(かとう かずひろ)

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こんにちはウクレレ講師の加藤です。

皆さん、カポタストってご存知でしょうか?

カポタスト。愛を込めまして「カポ」などと省略形で呼んだりもします。

ウクレレ初心者の皆さんは、まだ持ってない使ってないっという方が多いかもしれなのですが、これ、ものすっごい便利グッズなんですよ〜。

ということで、本日はこのカポタストのオススメ、ということでお話ししたいと思います。

カポタストって何をするもの?

まずはカポタストとは、なのですが、いろんな形ものがあります。まずは写真をご覧下さい。ほんの一例です(写真は島村楽器のショッピングサイトから拝借)。

① E.D.GEAR ED ギア EUC-1 Silver ウクレレ用カポタスト シルバー

② SHUBB シャブ C9b (SC-17B) ウクレレ用カポタスト original

③ PLANET WAVES プラネットウェーブス PW-CP-12 カポタスト NS UKULELE CAPO 〔ウクレレ用〕

④ ORCAS オルカス OC-01U カポタスト ウクレレ用

いろんな形のものがありますよね。まあ形は色々なのですが、やってくれる仕事は同じです。これでネックと弦をもろともにガシっと留めてあげるんですね。次の写真みたいに(この写真も島村楽器ショッピングサイトから)。

こんな風にネックと弦をガシっと留めたカポタストが一体どんな仕事をしてくれるかと言うと・・・そうです。ウクレレの音程を全体的に上げてくれるわけですね。この写真だと 3 フレットにカポを留めているので、音程は「半音+半音+半音」つまり 1 音半、音程を上げてくれてます。カラオケのキーチェンジで言えば「+3」の状態です。もちろんカポは 3 フレットだけの専用品ではないです。ウクレレだと 1 フレットから 5 フレットあたりまでが守備範囲と思っておけば良いかな。なので、半音上げから 2 音半上げまで、半音単位で上げられると思って下さい。なんて便利なんでしょう。(楽器によっては 7 フレットあたりまで行けるかもです。)

《補足》

この、半音ずつキーを上げる、ということの応用として、カポにはもうひとつ大きな働きをしてもらうことが出来ます。それは、「歌のキーは上げたくはないんだけどコードが難し過ぎて手に負えない」と言った際に、「カポを用いながら押さえやすいコードで弾くことができちゃう」と言う働き。これについては《カポタストのススメ(応用編)》ということで次回のブログで詳しくお話ししますね。

キーを上げる。例えば、ルージュの伝言。

キーを上げる例を1つ説明しますね。この本、島村楽器発行の「弾ける!歌える!ウクレレ曲集」と言う本で、島村楽器各店舗で絶賛発売中のコード譜の歌集なのですが、この 1 曲目にユーミンの名曲「ルージュの伝言」が掲載されています。この歌で説明します。

ここにある「ルージュの伝言」は C のキー(ハ長調)のコード譜になってます。使うコードは C、Am、F、G7 の 4 つだけ。ウクレレ初心者の練習曲として考えると確かにちょうど良いですよね。ですがこのキーだと、歌の音域は、低い方から高い方まで言うと、「ミファソラシドレミファソラ」。これですねえ、男声・女声のどちらにせよ一般的には無理のある音域なんですよね。この本でルージュの伝言を弾き語りしてみた方の大半が歌いづらいと感じたはずです。男声だと高い方が歌いづらいためサビになったら 1 オクターブ下げて歌わないと歌えない、若しくは高いところはファルセット(裏声)と言うパターンかな。逆に女声だと全体的に低すぎるかなと。一番低い音はミだし。じゃあ 1 オクターブ上げて歌おうとすると高すぎちゃって歌えないかなと。ユーミンによるオリジナル音源と同じキーなら歌いやすいのに、と思った方ってたぶんたくさんいらっしゃると思うんですね。はい。そんな時に活躍してくれるのがカポタスト、と言うわけなのです。ユーミンによるこの歌のオリジナルキーは、E♭です。という事は、C のキーから数えると、「C の半音上は C♯、その半音上は D、その半音上が D#つまり E♭」となります。「半音+半音+半音」ですよね。つまり、3 フレットにカポをしてコード譜の通り C とか Am とかで弾いて歌えばユーミンと同じキーで歌えちゃうということ。ね。良いでしょ。他の曲でもキーが合わないなんて時は何フレットかにカポをつけて是非是非試して頂ければと。

カポタストを付けたら、チューニングを微調整!

ということでカポタストをどうぞ、なのですが、カポタストを付ける場合に、どうしても避けられない弱点もあります。何かと言うと、チューニングが少しおかしくなっちゃうということ。カポタストはフレット(フィンガーボードに打ち込まれている金属の棒)とフレットの間にガシッと装着して使います。まぁガシッと、と言ってもそんなに強い力で抑えなくても大丈夫なのですが、このガシッとつけることによって弦がカポに引っられちゃう状態となり、チューニングが全体的に微妙に高くなってしまうんですね。なので、カポをつけたら必ずチューニングを少し低く微調整する必要があります。で、この微調整をした状態でカポを外すと、開放弦の音程は全体的に少し下がってしまっている。そのため、今度は逆にチューニングを少し高く直してあげる事が求められます。これはやっぱり少し面倒ですよね。これ、カポタストの弱点であり宿命みたいなものなのです。

さて。

この、カポを装着した場合のチューニングなのですが、これは当然、カポをしていない場合(ちなみにノーカポと言います)のチューニングである(4 弦から GCAE」で合わせるのではダメなのでご注意を! 例えば 1 フレットにカポをした場合であれば、GCAE をそれぞれ半音ずつ上げた「G#,C#,F,A#」の音階でチューニングすることが必要となります。2 フレットにカポした場合はさらにその半音の音階でチューニングする。えー?そんなのわかんないよー!という方のために、カポした場合のチューニング早見表を載せときますね。宜しかったらご利用ください。

ちなみに私の愛用カポはダダリオ(プラネットウェイブス)のものです。このブログの最初の写真の③がそれです。愛用する理由は 3 つ。「小さい。軽い。ネジ式。」小さいのでコードを抑える際にも邪魔にならない。軽いのでヘッドが下がったりしないし、音色のにも殆ど影響がない。そしてネジで締める方式なので締める力を微妙に調整できます。そのため、チューニングが大きく変わらないように気をつけられると言う訳ですね。このカポ、ホントに良いです。島村楽器各店にはウクレレ用のカポタストも色々と置いてあります。是非ご来店の上で実物をお確かめくださいね!ということで、カポタストのススメのお話第一話・基礎編はここまで。次回はカポタストのススメ応用編です。


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