【教室講師ブログ】ウクレレ科加藤先生:レレブロvol.6「ギター 弾きが即座にウクレレを弾ける魔法の呪文 」
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ギター弾きの皆さん。この呪文を憶えてウクレレを弾きましょう。
こんにちはウクレレ講師の加藤です。
ギターの弾ける皆さんから、「ウクレレのチューニングとかコードって、ギターと全然違いますよね?」「ウクレレを始めるとなるとゼロからコードを憶えなくちゃいけないのでちょっとめんどくさいですよねぇ。」と言う声をよくお聞きします。
いやーこれね・・・
ゼロから憶える必要は実はないんですよねーと言うのが今回のお話です。
『次の呪文を憶えておけば、ギター弾きの方はウクレレを持った瞬間にコードが押さえられて弾けちゃうこと間違いなし!』
と言う魔法の呪文があるのですよ。てことで、まずは呪文教えますね。
ウクレレのCはギターのG
ウクレレのFはギターのC
ウクレレのGはギターのD
・・・え?何それ?って思いますよねー。
でもこの呪文を丸暗記さえしておけば、ギターの弾き語りのバリエーションのひとつとしてウクレレによる弾き語りを楽しむことも簡単!また、ウクレレサウンドを取り入れて、バンドアンサンブルにアクセントを加えたりすることだって簡単に出来ちゃうのです♪
と言うことで今回は、ギター弾きの皆様がウクレレを始めていただくためのオススメ講座的なお話と言うことで、この呪文の意味を解説してみたいと思います。
ギターとウクレレ チューニングの考え方は『同じ』
最初にチューニングの話をしておきますね。
一般的なギターのチューニングは、【1弦→6弦】の順に言うと【EBGDAE】となりますね。翻ってウクレレのチューニングは、【1弦→4弦】の順に【AECG】。
「ん?全然違うじゃん」
と言うのは気が早い。ギターの5フレットにカポタストをつけて音を確認してみてください。
・・・ね。
【1弦→6弦】の順に言うと【AECGDE】
【1弦→4弦】だけを見ると【AECG】
つまり、ウクレレのチューニングと全く同じになる訳です。これって意外に知られていないんですよねー。
図で書くと、こうなるわけですね。
ウクレレのコードフォームは、ギターと同じ。
次に、ギターの5フレットにカポタストをしてコードを押さえてみましょう。
まずはGを押さえる。
これって、5フレットにカポタストをしている(『5カポ』とも言います)から、実際に出ている音はCのコード音になります。(ここね。『ん?何で?』と言われるとちょいとまた話が長くなるのですが、要は、『カポなしでGのコードを押さえるとソシレの和音が出るのですが、5カポでGのフォームで弦を押さえるとドミソの和音つまりCのコード音が出る』ということデス。)
それから、5カポで、次にCのフォームで弦を押さえる。これはFコードの音。
そしてD7を押さえると、出ている音はG7。要は、全体的に半音5個分音階が上がるのでこうなるわけです。
いくつかのコードを例にしてまとめると、次の表のようになります。
この表にあるコードのいくつかを、コードダイアグラムで見てみましょう。
先にこの図をじーっとご覧になってみてください。
まず上の段の3つから解説しますね。青く色のついている所にご注目ください。
ギター5カポでGのフォームで押さえるとCのコードの音が出る。1〜4弦だけ見ると・・・ほら。これって、最も一般的なウクレレのCコードの押さえ方になっています。(4弦→1弦でソドミド、つまりドミソの和音。)
ギター5カポでCのフォームで押さえるとFのコードの音が出る。1〜4弦だけ見ると・・・ほら。これってウクレレのFコード。(4弦→1弦でラドファラ、つまりファラドの和音。)
もうひとつ。ギター5カポでD7のフォームで押さえるとG7のコード。1〜4弦だけ見ると・・・ほら。これってウクレレのG7コード。(4弦→1弦でソレファシ、つまりソシレファの和音。)
下の段の3つのコードについても、上の段の3つのコードに準じて見てみてください。ね。もうおわかりですよね。
なので、ギターを弾く方はギターの5フレットにカポをした時の1〜4弦がウクレレと同じ、と思っておくだけでウクレレが弾けちゃうと言うお話でした。
というわけで、ギター弾きの皆様。ウクレレのコードって、ギターのコードと大きく変わっているわけではないので、ギター弾きの皆様にはホントに簡単だと思います。ギター弾きの皆様。
どうぞウクレレを、お手にどうぞ^_^ let`sチャレンジ!
最後に4つだけ・・・
①あ、厳密に言うと、ウクレレの一般的なチューニングだと4弦の音は1オクターブ高いので、この点だけは念頭に置いておいて下さいませ。(ちなみにウクレレの4弦をLow-G弦に替えれば完全にギター5フレットカポと同じ音の配列になります。)
②『魔法の呪文を覚えればギター弾きの方は簡単にウクレレが弾ける』とは言うものの、これ、あくまでも左手の話だと思ってください。右手についてはギターと全く同じ、というわけではないと思っていてくださいね。弦もウクレレの方が随分と柔らかいし。このあたりのことはまた別の機会に書いてみたいと思います。
③ギター弾きの皆様に是非お勧めしたいのが、テナーウクレレ。私のメインウクレレもテナーウクレレなのですが、弦長も長いのでテンション感もあり、音程もしっかりしています。「ウクレレって音程がイマイチだからなぁ」なんて思っている方には、是非一度テナーウクレレを試奏してみていただければと思います!
④試奏希望のウクレレがありましたら、島村楽器各店スタッフにどうぞお気軽にリクエストまたはお声掛けくださいね。また、私の方でも楽器選びのお手伝い、させていただく事も可能です^_^
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