オジロワシは知床で冬を過ごします
オジロワシは知床の海で姿を見ることができます。オジロワシを絶対に見るのならば冬に知床を訪れるのをおすすめします。流氷の間を進むように冬の知床の海を進むクルージングが、冬には楽しめます。クルージングの途中で、オジロワシが流氷の上に止まっているところや、冬の空を颯爽と飛ぶところを見られるかもしれません。本日はオジロワシについてお話したいと思います。
オジロワシとは
オジロワシには冬の間のみ、日本に来る冬鳥と、北海道周辺を拠点として一年中過ごす留鳥がいます。2010年には約1700羽のオジロワシが北海道で越冬したのだそうです。オジロワシは天然記念物にも指定されており、全長約70~90センチメートルほどですが、翼を広げるとその2倍以上の大きさとなります。薄い黄色のくちばしと茶色の胴体を持つワシです。オオワシと似ていますが、オジロワシの方が胴体の茶色が濃く、オオワシの方がくちばしの色が濃いことで、見分けることができるのだそうです。
知床でのオジロワシ
北海道で一年中過ごすオジロワシがいると言っても、オジロワシを見るために北海道に行くのならやはり冬がおすすめです。雪の中や流氷の上にいるオジロワシに、颯爽と冬の空を飛ぶオジロワシと、越冬する種類を含め見ることのできる機会が多いです。もちろん冬以外の季節にも、北海道でオジロワシを見ることができます。知床のクルージングは、人の手が加わっていない大自然が見られるので、その中を悠々と飛ぶオジロワシは大変美しいです。
冬のクルージングでは大海原に浮かぶ流氷が見られ、アザラシなどを見られることもあるので、夏とは違った楽しさがあります。既に夏に知床クルージングをしたことのある方は冬のクルージングを楽しんでみてはいかがでしょうか。また、夏に行かれる場合には、クルージングで見られる他の野生動物と一緒に、オジロワシも探してみてください。
知床のイルカに出会えるクルージング
知床の海にはイルカなどの哺乳類が多く暮らしており、クルージングでその可愛らしい姿を見ることができます。野生のイルカが元気よく泳ぐ姿は美しく、一見の価値があります。水族館などでも人気者のイルカですが、改めてどんな生き物なのかを中心にお話しします。
イルカという動物
可愛らしい見た目とショーなどでの人懐っこさが人気のイルカですが、実は分類学上は「イルカ」という種類が存在しません。ハクジラ亜目の中でも小型のものをイルカと呼んでいることが多いようで、約3~4メートルより小さいものをイルカ、それより大きいものをクジラとしていることが多いようです。
イルカは肺呼吸を行うため定期的に水上に頭頂部を出します。また、昔は眠らないと思われていたイルカは半球睡眠という右脳と左脳を別々に眠らせて睡眠することが分かっているそうです。右脳が眠っている時は左目を、左脳が眠っている時は右目を瞑って眠るのだそうです。
また、イルカはパルス音と呼ばれる高音を出し、これの反射具合で物体の形を知ったり、音でコミュニケーションを取ったりするとされています。脳の大きさが人間の次に大きく、知性のある頭の良い動物です。
知床の海とイルカ
知床の海はホエールウォッチングも行うことができ、イルカだけでなくクジラやシャチなどを見ることもできます。知床の海にこれらの動物たちがいる理由の一つは、冬に運ばれてくる流氷に植物プランクトンが大量に含まれており、これを捕食する大小さまざまな魚がいることで、エサが沢山あるからとされています。数頭で連なって泳ぐ美しいイルカの群れは大海原を悠々と泳ぎ大変美しいですよ。
いかがでしょうか。知床の海ではイルカの親子の仲睦まじい姿などを見ることもできますので、ぜひクルージングなどで大海原に出て探してみてください。
知床の海ではクジラを見ることができます
知床の海ではホエールウォッチングも盛んで、クジラなどの大型の哺乳類に出会うことができます。本日は、クジラとはどんな生き物なのか、触れていきたいと思います。
クジラとは
一般的にクジラと言われているものは、4メートル以上の大きさがあり、鼻のような役割をしている噴気孔を持ち、肺呼吸を行います。右脳と左脳を交互に休ませる睡眠方法で生きているため、寝ながらに泳ぐことが可能です。一定の塩分濃度がある海水で生活しているので、体内の水が浸透圧の作用によって体外へと自然に排出されてしまいます。そのために、水分を取らないといけませんが、その水分をエサからのみ摂取をしています。水の摂取効率を上げるために腎臓で他の哺乳類より濃い尿を生成することが可能なのだそうです。
知床のクジラ
知床の海ではホエールウォッチングを行うためのクルージングが行われています。クジラだけでなく、イルカやシャチなども見ることができ、知床でも人気のツアーです。クジラは水しぶきを定期的に上げるため、近くにいる場合にはこの水しぶきを見つけるのが一番早く見つけられる方法ではないでしょうか。知床は流れつく流氷に含まれるプランクトンの影響で、クジラたちがエサとする小魚やオキアミなども多く、クジラが生息しやすい環境となっています。また、クジラが排泄する糞もプランクトンなどのエサとなるため、好循環が出来上がり、動物の多い海となっているのです。
自然の作り出した豊かな海だからこそ見ることのできるクジラを知床の海に見に行ってはいかがでしょうか。
「カムイワッカの滝」アイヌ語で神の水を意味する
カムイワッカの滝とは
カムイワッカとは、アイヌ語で「神の水」「”Kamuy-wakka”カムイ=神,ワッカ=水」という意味を持ちます。ここでは神=魔の水、とするほうが良いそう。活火山である硫黄山から流れてくるカムイワッカ川が有毒であったため、生物が棲めない環境であったようです。カムイワッカ湯の滝は、そんなカムイワッカ川にある滝群の総称をいうそうです。
そこから繋がるカムイワッカの湯の滝は、ただ滝や川を眺めるだけではなく、気軽に川の中を歩きつつ滝を登ってみたり、滝壺ではお湯につかったりすることもできます。知床が世界遺産登録された後、観光客の急増に伴って滑落の増加だったり落石の危険が高まってしまったため、現在は一の滝の上の方までしか入る事ができなくなってしまいました。
ちなみにカムイワッカの滝は、下流に位置するオホーツク海に流れ落ちる滝のことをいいます。 カムイワッカ湯の滝は、遊覧船の上からも見ることができます。
information
名称:カムイワッカ湯の滝
所在地:〒099-4100北海道斜里郡斜里町大字遠音別村
エリア:ウトロ
電話:知床斜里町観光協会 0152-22-2125
利用期間:毎年6月初旬〜11月初旬頃まで(予定)
交通:交通規制等があります。
駐車場:あり。約20台駐車可能。
トイレ:仮設トイレ3基
「水晶岬」柱状節理の断崖が続く絶壁
水晶岬とはどういう岬?
「水晶岬」は、オーバーハングといわれる、垂直に切り立った柱状節理の断崖が続く岬です。この崖の上あたりに知床五湖が位置します。
そして、崖の先端には「コケシ岩」と言われる岩があります。このコケシの頭の部分ですが、ひとつの岩が乗っかっているだけなのですが、よく見てみると、胴体との間に挟まってる岩1枚だけで支えられているのです。何十年もこのような状態で、落ちそうで落ちないなんとも不思議な岩なのだそうです。そしてこのコケシ岩は、靴を履いているようにも見えるなんとも可愛らしい風貌をしているようです。
また、岩の平べったいところにはトドが出現することもあるらしいです。
このような状況を、陸路からはもちろん大型船でもあまり近寄れないような岩壁際まで、クルーザーなどの小型船なら入っていくことが出来るので、岩肌をより一層近くで感じることが出来ますし、海水のきれいさも感じることが出来たりするので、オススメです。