ビッグバン学説について

この学説は色々と説があるのですが、元々は宇宙に始まりがあるという説が主流のようです。
六十年代にこの学説が予想した宇宙背景放射が「発見」されて競合する定常宇宙論に止めを刺したと言われていますが、後年この学説に批判的な学者たちは、この宇宙背景放射の説明を様々に試みています。
ラーナーもそうなのですが、近藤陽次氏はこの背景放射の温度の予測がビッグバン学説の予測よりも正確な科学者の計算を挙げておられます。
近藤陽次氏はビッグバン学説を裏付ける決定的な証拠は何もないと主張しておりますし、プラズマ宇宙論学説も「ビッグバンはなかった」ラーナー著の中でビッグバン学説のこの予想に対してかなり批判的なことを述べています。
ラーナーに拠れば、何よりもその温度の予測値が許容範囲を大きく外しているのにもかかわらず、ビッグバン学説を証拠立てるとビッグバン論者は主張したということです。
またラーナーはビッグバン理論の観測結果の後付け説明を天動説的性格として指摘しており、この学説に対して手厳しい批判があります。
わたしはこの十数年宇宙論を追いかけているのですが、どうやらかなり流動的であり、どの学説にも決め手に欠けていると理解しています。
天体観測でも近年ビッグバン学説に大幅な変更を迫るものも発見されているという報告もあります。
また宇宙の大構造が八十年代に発見されたのですがその形成する時間が大幅に足りず、ビッグバン学説論者は未だにその説明ができていないそうです。
また宇宙の年齢よりも古いと思われる天体も発見されており、母親よりも子供のほうが歳をとっていることはないのですから、このこともこの学説に大きく疑問を持たれているのが現状です。
一方プラズマ宇宙論者ラーナーに拠れば、ペラットという科学者はビッグバン学説が数十年存在すると主張して未だ発見されていない暗黒物質を必要としないで様々な銀河の形をシミュレーションで再現しており、また宇宙の泡構造も七十年代に予測しているそうです。
また大構造ができあがるのにはビッグバン学説ではせいぜい百数十億年なのですが、とてもそのような年月では不可能だそうですが、未だにこの問題は解決されていないのです。

何年か前に競合する宇宙論の長短を一覧表にしたものを掲載した本が出ましたが、それらは基本的に解決されているわけではなく、これからまだまだこの事態は続くのではないかと推測されます。
ちなみにプラズマ宇宙論、新定常宇宙論も未だに説明できない観測結果があるようですが、どの学説も一長一短で、決定的な証拠にかけるのが現状のようです。

それではこの現状をどのように理解したら良いのでしょうか?
天体観測ではより遠くを観測する傾向にあったのですが、ルービンという学者は人類がいる銀河系を観測して大きな発見をしたそうですが、その顰に倣って、わたしは人間が自然をどのように認識しているのかという基本的な問題を考えてみることにします。
一見無関係に思えるでしょうが、、宇宙論の現状はわたしには時間とは何かという基本的な理解も未だされないことにも関係していると思われるのです。

わたしはここで科学が成立する条件と科学とは何か、ひいては学問、人間とは何かを考察しようと思います。

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