スーパーの店内で客の男性が「ある商品」を踏んで転倒した事故が裁判へと発展しました。責任は店側にあるのか、もしくは転んだ本人にあるのか。司法の判断が分かれています。

 街で聞きました。「踏んだらすべって転ぶモノ」と言えば?

 「やっぱバナナとかね」
 「一番最初に思い浮かんだのはバナナ」

 おなじみなのは、バナナの皮ですが・・・

 「東京・練馬区のスーパーで客があるものを踏んで滑り、けがをする事故がありました。その踏んだものとはバナナではなく、天ぷらだったんです」(記者)

 天ぷらで、転倒・・・。事故が起きたのは3年前。帰宅途中にスーパーを訪れた男性がレジ前の通路に落ちていた「カボチャの天ぷら」を踏み、足を滑らせて転倒。膝を床に打ち付けて、靱帯を損傷するけがをしました。

 「天ぷらを踏めば滑って転ぶことは簡単に予想できる」(男性の主張)

 男性はこう主張し、店側を提訴。一方、店側は・・・

 「天ぷらを客が踏んで転ぶことは極めて例外的だ」(店側の主張)

 と、反論。

 双方の主張が対立するなか東京高裁は4日、「男性は天ぷらが落ちていることに気づくことができた」と、店側に賠償を命じた1審の判決を取り消す、逆転判決を言い渡しました。

 「それはスーパーが悪いですね。やっぱり店内は見ておかなきゃいけない」
 「買い物してて、しっかり下を見て歩いてるわけじゃないんですよ」

 スーパーでの転倒事故をめぐっては、5年前にも神奈川県で、男性が濡れた床で足を滑らせて転び肘を負傷し、障害が残る事故がありました。事故当時、床は、野菜売り場のサニーレタスから垂れ落ちた水によって濡れていて、東京地裁は先月、安全管理義務違反があったとして、店側に2000万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡しました。

 割れる司法判断。責任を負うべきは店側か、もしくは転んだ本人か。別のスーパーで聞いてみると・・・

 「お客様の安全確保はやっぱり第一に考えてる、私たちも含めて。ただ、その上で、お客様に協力してもらわないと。ひとりひとりのお客さんが何をするか、ずっと監視してないといけないくらいのレベル。正直言ってスーパー側としては、そこにお金をかけるってことはなかなかあり得ないです」(有限会社アキダイ 秋葉弘道代表取締役)

 いずれにしても、転んで痛い思いをするのは私たち自身。買い物中は棚だけでなく、床にもしっかりと目を向けた方が良さそうです。(04日16:34)

#転倒事故 #スーパー #裁判

▼TBS NEWS 公式サイト
https://news.tbs.co.jp/index.html

▼TBS NEWS 公式SNS    
◇Twitter  https://twitter.com/tbs_news?s=20   
◇Facebook  https://www.facebook.com/tbsnews  
◇note  https://note.com/tbsnews  
◇TikTok  https://www.tiktok.com/@tbsnews?lang=ja  
◇instagram  https://www.instagram.com/tbsnews_insta/

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://news.tbs.co.jp/newsi_sp/tbs-insiders/

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://news.tbs.co.jp/newsi_sp/toukou/

WACOCA JAPAN: People, Life, Style.