「森友学園の籠池泰典理事長は、『日本会議』の大阪支部の幹部。日本会議は憲法改正や天皇の靖国神社親拝などを目指す団体で、安倍首相とも親密な関係を築いている。その幹部である籠池理事長に口説かれて、名誉校長に就任するのが首相夫人の昭恵さんです。
しかも、森友学園が配った小学校設立資金の寄付用紙には『安倍晋三記念小学校』の文字があります。籠池理事長は当初、首相の名前を冠した日本初の神道系小学校を設立するつもりだったのです。こうした事実から、政権が財務省に口利きをし、国有地を森友学園に格安で払い下げたのではないかとの疑念も生じているのです」
ベストセラー『日本会議の研究』(扶桑社新書)の著者である菅野完(たもつ)氏もこう指摘する。
「8億円のディスカウントも異例ですが、小学校認可のプロセスもプンプンにおいます。瑞穂の國記念小學院は平成26年12月18日に開かれた大阪府教委の私学審議会で、『申請内容に確認すべき点がある』として、小学校設置申請を一度却下されているんです。
ところが、そのわずか1ヵ月後の平成27年1月27日に、なぜか、大阪府教委の私学審議会がわざわざ臨時会を開いて『認可適当と認める』という結論を下し、新小学校の設立にゴーサインを出してしまいました。当時の文科省のトップは下村博文大臣で、大阪府のトップは松井一郎府知事。ふたりとも日本会議と極めて近しい関係にあります。
森友学園が愛国教育を行なうのは自由です。しかし、この急転直下の設置認可に政治権力が介入していたとするなら、それは問題にされるべきでしょう」
そして、退園者が続出する「愛国幼稚園」の実態とは? さらに理事長は本誌に何を語ったか? 詳しくは『週刊プレイボーイ』10号(2月20日発売)「国有地を爆安でゲットした大阪『神道』学園のヤバすぎる実態!!」にて
(取材・撮影/ボールルーム)