Waseda Weekly早稲田ウィークリー

海外文学初めての一冊

2021年10月1日、小説家で翻訳家の村上春樹さん(1975年第一文学部卒)から寄贈・寄託された資料やレコードなどを収蔵し、国際文学、翻訳文学に関する世界の交流拠点となることを目指す早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)(以下、国際文学館)がオープンしました。これを記念して『早稲田ウィークリー』では、早大生の皆さんから「海外文学 初めての一冊」として、おすすめの作品を募集。たくさんの投稿が集まりました。ご応募いただいた皆さん、ありがとうございました。

今回は集まった現役早大生のレビューに加えて、早稲田出身の著名な方々の特別寄稿も紹介。さらに国際文学館の顧問を務めるロバート キャンベル先生(早稲田大学特命教授)のインタビューと併せて、海外文学の魅力をたっぷりお楽しみください。

気の向くままに旅ができる 海外文学の楽しみ方

早稲田大学特命教授 ロバート キャンベル

国際文学館顧問を務めるロバート キャンベル先生は、米国出身の日本文学研究者であり、異国の文学に人生を捧げている一人です。自身の文学体験や原文と訳文の違いなど、海外文学の楽しみ方について、存分に語っていただきました。

早稲田出身の方々おすすめの「海外文学 初めての一冊」

この企画に賛同していただいた、早稲田出身の著名な方々からの特別寄稿を紹介します。いずれも「普段は文学になじみのない学生の皆さんにこそ、ぜひ!」という名作ばかり。思わず読みたくなってしまう、珠玉のレビューをお楽しみください。

フィフティ・ピープル
提供:新潮社

朝井 リョウ(作家)

フィフティ・ピープル
チョン・セラン 著 斎藤 真理子 訳 亜紀書房

悪童日記
提供:新潮社

恩田 陸(作家)

悪童日記
アゴタ・クリストフ 著 堀 茂樹 訳 早川書房 ハヤカワepi文庫

ガラスの街
撮影:朝岡英輔

古川 日出男(作家)

ガラスの街
ポール・オースター 著 柴田 元幸 訳 新潮社 新潮文庫

スタインベック短編集

森 絵都(作家)

スタインベック短編集
ジョン・スタインベック 著 大久保 康雄 訳 新潮社 新潮文庫

さあ、気ちがいになりなさい

浅井 茉莉子(編集者)

さあ、気ちがいになりなさい
フレドリック・ブラウン 著 星 新一 訳 早川書房 ハヤカワ文庫SF

ナイン・ストーリーズ

辻山 良雄(書店主)

ナイン・ストーリーズ
J.D.サリンジャー 著 野崎 孝 訳 新潮社 新潮文庫

人間の土地

三浦 崇宏(クリエイティブディレクター)

人間の土地
サン=テグジュペリ 著 堀口 大學 訳 新潮社 新潮文庫

三体

和氣 正幸(本屋ライター)

三体
劉 慈欣 著 大森 望 ほか 訳 早川書房

現役早大生の皆さんおすすめの『海外文学 初めての一冊』

たくさんのご応募、ありがとうございました! 海外文学を愛する熱い思いが伝わるレビューは必読です。

マチルダは小さな大天才
ロアルド・ダール 著
宮下 嶺夫 訳 評論社

ロアルド・ダール作品は小さい頃に読んだ人も多いのではないでしょうか。小さな大天才マチルダが悪い大人たちを懲らしめていく爽快感が物語を通して吹き抜けています。しかし同時に、子どもの時期を過ぎたからこそ分かる物語のいびつさにもしびれます。一冊で2度おいしい児童文学の魅力が存分につまった作品です。(文化構想学部1年 安部 はる香)

花束を抱く女
莫 言 著
藤井 省三 訳 JICC出版局(宝島社)

人民解放軍海軍中尉の王四は、結婚式のために故郷へ帰ろうとしていた。道すがら、奇妙な美女と出会う。彼女は庚申薔薇の花束を抱き、高級な身なりをしているが、言葉を発さずにこにこと微笑むばかりで、口からは腐草の如き悪臭が漂うのであった。彼女に付きまとわれた王四は破滅を迎える。王四の激動する心境、美女の不気味さ、リアリティにあふれつつも時に幻想的色合いを帯びる風景などを巧みに描き、読者を魅了する莫言の秀作。(文化構想学部1年 石渡 光)

幻のアフリカ
ミシェル・レリス 著
岡谷公二ほか 訳 平凡社 平凡社ライブラリー

1931年、フランス。国家的なプロジェクトだったアフリカ調査団に記録係として著者も参加する。科学的・客観的な記録を取るはずの彼は、その使命に疑問を抱き、次第に公的な記録となる文書を自身の内面や想像を映し出すテクストとして書き始める。そのとき「記録」や「日記」や「小説」といった区分を問うことに意味はない。境界は揺さぶられてしまった。制度を超えた言葉たちの広がりに呆然(ぼうぜん)とするしかできないのである。(法学部4年 植田 将暉)

レ・ミゼラブル
ヴィクトル・ユーゴー 著
豊島 与志雄 訳 岩波書店 岩波文庫

レ・ミゼラブルというとミュージカルや映画が有名だが、私がおすすめしたいのはこの原作である。話とは一見関係のなさそうなワーテルローの戦い・七月革命・六月暴動・パリの下水道事情などが事細かに述べられており、当時の社会情勢や世俗を知ることができる。そんな19世紀パリで主人公ジャン・ヴァルジャンを中心に繰り広げられる物語を通じて、善悪や愛、希望などを深く考えさせられる物語である。(大学院先進理工学研究科 修士課程2年 植原 俊太郎)

高慢と偏見
ジェイン・オースティン 著
阿部 知二 訳 河出書房新社 河出文庫

高校時代、課題図書で海外文学があったが、「昔に書かれ、堅くて意味の分からない作品」が多かった。そう思っていた。そんな私にとって衝撃の一冊が『高慢と偏見』だった。相手のことを「どうせこんな人でしょ」「私には無理」と思い込んでいたのに、徐々に引かれあっていく恋模様は現代にも通じるし、読者の胸もキュンとする。「なんだ、恋なんて昔も今も変わらないじゃん!!」と、私の海外文学への偏見も変えてくれた。(政治経済学部2年 大島 千乃)

不思議の国のアリス
ルイス・キャロル 著
河合 祥一郎 訳 KADOKAWA 角川文庫

日本では明治に『愛ちゃんの夢物語』というタイトルで翻訳されて以来さまざまな翻訳が試みられてきた作品です。早稲田の図書館では、さまざまな時代に翻訳されたアリスと出合うことができ、その多様性に魅せられてしまいました。中でもしゃれや語呂合わせをどう訳すかに翻訳者の個性が出て非常に楽しく、読み比べをして楽しんでいます。翻訳の奥深さ・醍醐味(だいごみ)を味わえる作品です!(法学部3年 小川 祐佳)

『ナイン・ストーリーズ』より
「エズミに捧ぐ-愛と汚辱のうちに」
J.D.サリンジャー 著
野崎 孝 訳 新潮社 新潮文庫

戦争により神経衰弱になった青年は教会で美しい声の少女・エズミと出会い、私のために小説を書いてほしいというお願いを受けます。これは、その少女に捧げられた物語です。戦争によって負った深い傷が少女の純粋な心に触れることで癒され、やがて快い眠気を覚える最後の場面での青年の言葉が非常に印象的です。切なさの中に暖かな希望が感じられるサリンジャーの傑作をぜひ野崎訳で読んでみてはいかがでしょうか。(教育学部2年 カーン 貴生良)

人間の土地
サン=テグジュペリ 著
堀口 大學 訳 新潮社 新潮文庫

「精神の風が、粘土の上を吹いてこそ、はじめて人間は創られる」――熱い言葉、壮大な人間賛歌。それがサン=テグジュペリの魅力だ。職業飛行家であり、生涯空を飛び続けた彼が、砂の海や氷の大地に抵抗する飛行士たちの姿を圧倒的な筆致で描く。読みやすくはない。岩盤につるはしを打ち込んで、黄金を掘り出すような読書体験になる。しかし、発掘される黄金は正真正銘。ぜひご一読を。(文化構想学部1年 烏山 愛唯)

モモ
ミヒャエル・エンデ 著
大島 かおり 訳 岩波書店 岩波少年文庫

僕たちはモモと違って普通の人間なので、灰色の男たちから時間を盗まれたことに気付きません。だからこれから社会に出て、「仕事で時間がない」とか、「今忙しいから後にして」とか、きっとそんな風な文句を言いつつも、それを当たり前のこととして生きていくのだと思います。そう生きてきました。でも『モモ』を読めば、もう僕たちはモモの友達です。あの円形劇場に行けば、きっと上手くいく。そう思います。(文学部3年 河原田 捷)

トーマス・ベルンハルト 著
池田 信雄 訳 河出書房新社

物語中、画家・シュトラウホにじわりじわりと巻き取られすべり落ちていく研修医のように、私自身も本の中の言葉たちをただ眺めているつもりが、気付いたらずるずると、凍てついた暗い谷へと引きずりこまれていってしまう。行ったことも、これから行くこともないだろうけれど、寒い風の吹きすさぶオーストリアの田舎村の情景が頭から離れない。とてつもなく疲弊するけれど、いや、疲弊するほどに、たまらなく引きつけられた。(文化構想学部5年 葛綿 晴奈)

君がそこにいるように
トム・レオポルド 著
岸本 佐知子 訳 白水社 白水Uブックス

売れない役者サンディ。かつての彼女が自殺した責任を感じ、その真相を探ります。繊細でありながら軽快で、ユーモアあふれるサンディの人柄や生き方に憧れました。日々悩むことやつらいことはありますが、サンディのような生き方を知ると少し気が楽になるはずです。そしてなんといっても、切なくて胸に残るラストは必読です。(政治経済学部2年 小池 春都)

Brave New World(すばらしい新世界)
Aldous Huxley(オルダス・ハックスリ-) 著
松村 達雄 訳 講談社 講談社文庫

Aldous Huxley’s Brave New World is a warning toward people of the 21st century. By denying art, science, and religion, the World State was able to create a utopia. However, the story takes an unexpected turn when Linda and John arrive from the outside world. Although Brave New World concluded as a book, we will never know if this was a simple warning or an irreproachable guide to A.F. 632.(文化構想学部1年 小林 未來)

華氏451度(Fahrenheit 451)
レイ・ブラッドベリ 著
伊藤 典夫 訳 早川書房 ハヤカワ文庫SF

このディストピア小説は読書が禁止され、消防士が書物の捜索と焼却を任務とする社会を描いています。消防士の主人公の正義のジレンマを通じて、作者は文化遺産の保存の重要性と、思想管理体制が市民の創造力にもたらす影響を述べています。初めて読んだ私は、歴史上の哲学者や科学者のお陰で人類の知識がいかに発展してきたかに驚嘆し、これらの巨匠の肩に立つことによってのみ人類は共によりよい世界が構築できると理解しました。(大学院政治学研究科 修士課程1年 柴 思原)

長いお別れ
レイモンド・チャンドラー 著
清水 俊二 訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫

本作はいわゆるハードボイルド小説の金字塔です。鋭く切り揃えられた冷たい文章や芝居掛かった言葉選びといったハードボイルドの醍醐味(だいごみ)を味わうことができます。また、主人公の私立探偵フィリップ・マーロウの皮肉っぽく小気味いい感性や孤独に貫き続ける生き様に惚(ほ)れた人は多いはず。マーロウと共に事件を追えばきっと震える「名言」を見つけることができるでしょう。そしてぜひハードボイルドな自分を見つけ出してみてください。(文学部3年 鈴木 海都)

自負と偏見
ジェーン・オースティン 著
中野 好夫 訳 新潮社 新潮文庫

200年前の古典的名作で、主人公はイギリスの良家の子女...などと言われると敷居が高いと感じてしまうだろう。しかしその高尚そうな世界観については冒頭一文目で説明がつき、登場人物はみな俗っぽく現代の我々にも分かりやすい。生き方を変えるような劇的な作品だとは言い切れないが、作品の高名さや厳めしさに気おされず読んでみると意外に読みやすい、という読書体験は海外文学の入門段階として適切ではないだろうか。(法学部3年 谷口 百花)

※訳本なし
Normal People
Sally Rooney 著
Faber & Faber

他人のように振る舞って、他人のように考えて、他人のようにありふれた人になったら、幸せになるのか。ただ、愛されたいだけだ――。規定された階級の隔たりのもとに、「人々」という世界のなかで、自分らしく生きたくても愛を求めずにはいられない。だからさまよってしまう。アイルランドの作家・Sally Rooney氏が紡いだ『Normal People』は、こうした群れのなかに孤独にいきる私たちの心に響き合う。(大学院法学研究科 博士後期課程2年 陳 韋佑)

高慢と偏見
ジェーン・オースティン 著
富田 彬 訳 岩波書店 岩波文庫

中学3年生のとき初めて読んで衝撃を受けた。派手な事件が起こるわけでもないのに、ページをめくる手が止まらないのだ。オースティンの鋭い観察眼と精緻な描写により、訪れたことのないイギリスの片田舎の風景や、登場人物のやりとりが、ありありと目に浮かぶ。そしてなにより、主人公エリザベスの、持ち前の聡明さと行動力で、人生を切り開く姿に心が踊った。原文で読んでも、複数の翻訳を読み比べても、何度でもおいしい作品だ。(文学部5年 豊田 里咲)

グレート・ギャツビー
フィツジェラルド 著
野崎 孝 訳 新潮社 新潮文庫

主人公のギャツビーはハリボテの城に住む王様のような人である。富を得てロールスロイスを乗り回しても、彼の唯一の本心である愛するデイズィへの思いは叶(かな)わない。遠くから彼女の部屋の緑の光を見ているだけ。彼のことを心底哀れな人間だと思った。しかしその感情は、自分を自分で偽っている僕に湧いた感情だったのかもしれない。目を背けたい事実を見させられた気分。ギャツビーが見ていた緑の光が、いつまでも眩(まぶ)しくてつらい。(政治経済学部1年 内藤 虎之介)

穴 HOLES
ルイス・サッカー 著
幸田 敦子 訳 講談社 講談社文庫

灼熱(しゃくねつ)の太陽の下、少年たちは穴を掘る。それは自らの罪を償うため、そしてある秘密の目的のため。全米図書賞児童文学部門、ニューベリー賞受賞、映画化もされた珠玉の青春物語。私がこの本に出合ったのは受験生だった夏休み。次第に明かされる少年たちの運命、穴を掘る本当の目的、そしてはかない友情、どれも心動かされました。単調だった受験勉強に刺激を与えてくれた思い出の一冊です。(法学部2年 中野 沙彩)

アレフ
ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著
鼓 直 訳 岩波書店 岩波文庫

この本はラテンアメリカ幻想文学の筆頭である、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編集である。表題作『アレフ』は彼の短編の中では長めの作品だが、全く冗長ではない。知人女性を亡くした語り手が彼女のいとこと交流し、アレフという存在について知り、それを見る。アレフという概念の何たるか、それが静謐(せいひつ)で知的な文章とともに詳(つまび)らかにされていく。本短編に限らず、ボルヘスの言葉は読み手に快い難解さをもたらす。(大学院文学研究科 修士課程1年 西角 美咲)

蠅の王
ウィリアム・ゴールディング 著
黒原 敏行 訳 早川書房 ハヤカワepi文庫

この作品はアメリカの図書館では未成年者への貸し出しが禁止されることも多い。その理由は、人間の負の側面があまりにも緻密に描写されているからだろう。私も危うくこの作品によって精神を蝕(むしば)まれるところだった。無人島において、人間が反道徳的な行動に走るまでの過程がグロテスクなほどリアルに描かれている。著者の人間への深い洞察に感嘆した。下手な心理学の本を読むよりもよっぽど人間の心について勉強できる作品である。(教育学部3年 馬場 善弘)

特別料理
スタンリイ・エリン 著
田中 融二 訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫

『奇妙な味』と評されるこの短編は、省略も優れた表現になることを教えてくれました。味は絶品でもどこか怪しく、常連だけ調理場を見学できる噂がある店が舞台です。ふと宮沢賢治の『注文の多い料理店』を連想しました。猟師が山猫に食べられそうになる話で省いた描写と巧みな語りで読者を引き込む異色の童話です。『特別料理』も敢えて書かない表現が生む漠然とした不穏さが魅力です。しゃれた省略を味わう楽しさを知りました。(大学院人間科学研究科 博士後期課程1年 蓑田 正俊)

14歳、ぼくらの疾走: マイクとチック
ヴォルフガング・ヘルンドルフ 著
木本 栄 訳 小峰書店 Y.A.@Books

地味な中学生マイクと不良の転校生チックがラダ(車)をぶっ飛ばし旅をする、ドイツ現代ヤングアダルト文学の代表作。しかし児童文学と侮れない。マイクの心のぐじゅぐじゅ加減がなんとも魅力的。クラスでの孤立、アル中の母、無謀な片思い、悶々(もんもん)とする彼のむずがゆくも愛らしい姿が丁寧に描写されている。翻訳も作品にふさわしい茶目っ気があり、読みやすい。今より少しでも息のしやすい場所へ、そう願う全ての人々に響く名作。(文学部4年 森野 紗英)

レベッカ
ダフネ・デュ・モーリア 著
茅野 美ど里 訳 新潮社 新潮文庫

昨夜、またマンダレーに行った夢をみた」という、不思議な一文から始まる小説です。平凡な女の子と年上の男性のラブロマンスかと思いきや、もう亡くなっているはずの「レベッカ」という人物が作品中常に影を落としており、背筋が凍るような怖さがあります。サスペンス要素もありますがホラー小説ではないので、それらが苦手な方にもおすすめです。思ってもみなかった結末に驚くので、ぜひネタバレなしで読んでいただきたいです!(文化構想学部1年 山本 ひかり)

ショウコの微笑
チェ・ウニョン 著
牧野美加 ほか 訳 CUON 新しい韓国の文学

言語、場所、時間??越えられない隔たりがあるからこそ、互いに心を許せる関係性がある。留学生としてソユの家を訪れたショウコをきっかけに、家族は笑顔を取り戻し、ショウコが去った後も、彼女への思いを通してつながり続けます。それぞれの痛みを抱え大人になった2人が拒絶されることを恐れながら、それでも隔たりを乗り越えようとする勇気は、隔たりがあるからこそ存在していた関係性を壊す恐怖と背中合わせにあります。(文化構想学部4年 米倉 伸哉)

三体
劉 慈欣 著
大森 望 ほか 訳 早川書房

アジア圏の作品として初のヒューゴー賞を受賞した長編小説。宇宙の向こうから三つの太陽を持つ異星に誕生した三体文明が地球文明を目指しています。この時、地球上各国の科学者、政治家、一般人はどう対応するのか。相手の心が読める三体人に対して、臨機応変な地球人はどう戦うのか。この作品は著者が自分なりの答えを出して、読者に野性と人間性のバランスを吟味させます。(大学院商学研究科 修士課程2年 李 春江)

多彩な海外文学を冒険できる新施設 早稲田大学国際文学館 (村上春樹ライブラリー)

国際文学館(村上春樹ライブラリー)

2021年10月1日に開館した、早稲田キャンパスの新たな施設。小説家・村上春樹氏が寄託・寄贈した資料やレコードなどを公開する。他にも、ギャラリーラウンジ、展示室、スタジオ、カフェ、オーディオルームも設置され、定期的にイベントも開催される。


「国際文学館は、国内外のあらゆる書物に触れられ、音楽を聴いたり、他者とのコミュニケーションを楽しんだりもできる、あらゆる条件が揃った自由な空間です。“国際” という大層な名前がついていますが、実はとてもカジュアルな場所。気軽にふらっと立ち寄るだけでも、必ず何か新しい世界に出会えるはずなので、ぜひ遊びに来てくださいね」(ロバート キャンベル先生)

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