初めに 当講義の目的
4/13㈬、の講義では、ガイダンスののち、本講座のテーマである「怖いもの」の第一回分として「ホラー映画の快楽と悪夢ー映画的恐怖の創造、悪夢、ゾンビ」を配信します。
映画、映像の体験は、夢を見ることに似ています。当講義では、夢を見る脳の構造や仕組みについて、最初に触れます。次に人間のイマジネーションが生成した最も重要なものといえる「宗教」と、夢の関連性、すなわち、いないはずの人が夢に現れるという夢枕を発端として、霊や、魂の存在を念い、さらに「神」―宗教的思想を人間は獲得した経緯に触れます。
続いて、なぜドキドキ・ハラハラする体験、サスペンスや、ホラーを人間は愉しめるのかについて論考を行ます。そのためには悪夢という怖い体験を疑似化してしまう脳の構造について検証が必要です。
映像(映画、絵画、etc)は、どのように怖さを表してきたか、あるいは、怖さによって、どのようなイメージを描いてきたかが本講義の論点ですが、それは、あまりにも、広すぎるテーマです。
そこでポイントを絞り、「怖さの時代性」について紐解いていきます。
映画の歴史に見る恐怖の表象、とりわけ、ゾンビとドラキュラという2大ホラー映画のスター・モンスターにフォーカスを結び、映像において、怖さとはどのように表されてきたのか、どのように受容されたのか、その深層に通底する、社会的意識や、人類が共有してきた恐怖心などについて論考を行います。
そして備考として、絵画や神話、彫刻など、映像以外の美術表現における恐怖の表層について、いくつかの参考例をあげておきます。
1A 2022/04/13版 (再配信分)
第1回 怖いもの1
ホラー映画の快楽と悪夢ー映画的恐怖の創造、悪夢、ゾンビ
怖いもの1 ホラー映画の快楽と悪夢ー映画的恐怖の創造、悪夢、ゾンビ
1 映画と夢の共通点
・スクリーンの夢
映画を観るのと、夢を見ることは似ています。
我々の主要な五感の二つ(視覚と聴覚)が、映画により束縛された状態で、非現実的な時空に行って戻ってくるのと、目を綴じて、体を休めながら、脳によって見られる夢は、とても似た構造です。
・夢と眠り
夢を見るメカニズムは、いまだに謎に包まれています。
我々はレム睡眠:急速眼球運動(Rapid Eye Movement)を伴う睡眠の間に夢を見ます。レム睡眠時中は、大脳皮質の活動が著しく低下していて、整合性のとれた解釈ができにくのですが、しかし、大脳周縁系の方は、睡眠中にも関わらず活発に働いているのです。
大脳周縁系は情動脳といわれ、快・不快・恐怖を司る脳の部位です。また記憶情報は大脳周縁系が管理していることが多いため、過去の記憶が夢に登場しやすくなるのだそうです。
夢の内容が幻想的であったり、怪奇的であったり、断片的な映像になりやすいのは、整合性のないデタラメの刺激をヒントとして、正解のない連想ゲームに脳が自問自答を繰り返すため発生するためなのです。
2 描かれた夢
・夢を描く映画
映画史の中から、夢と関係性をもつ作品を、いくつかあげてみます。
『カリガリ博士』(1920年)ローベルト・ヴィーネ監督。『インセプション』(2010年)他人の夢に侵入する試み。『シャッター・アイランド』(2010年)。今敏監督の「パプリカ」(2006年)。『アバター』(2009年)異星人の身体に意識を移し替える科学。『マトリックス』(1999年)現実世界が、実は仮想現実世界。『トータル・リコール』(1990年)フィリップ・K・ディック原作。アンドレイ・タルコフスキーの『惑星ソラリス』(1972年)人智を越えた知性を持つ有機体の惑星が及ぼすエネルギー。『千と千尋の神隠し』(2001年)少女が「これは夢だ、早く醒めて!」と叫んでいた。ディズニー『不思議の国のアリス』(1951年)ルイス・キャロルの原作(1865年)の映画化。『オズの魔法使い』(1939年)。『アルタード・ステイツ/未知への挑戦』(1979年)感覚遮断装置「アイソレーションタンク」が登場するケン・ラッセル監督作品。自らの脳を実験台にして、薬物とアイソレーション・タンクを使用する科学者の研究。最近では夢物語ではないが、VRの世界を舞台とした『レディー・プレーヤー・ワン』(2018年)もこのリストに含めていいでしょう。
*補足「アイソレーションタンク」について説明しておきます。アメリカの伝説的な脳神経生理科学者ジョン・C・リリー博士が、心の関係を研究するために1954年に発明した無重力・無感覚を体感する装置です。
それは人ひとりが横たわるくらいの大きさの密閉カプセル型のプールで、人間が浮かぶ程度の比重を持った液体(濃度の高い硫酸マグネシウム溶液)が入れられています。
その液体は人体と同じ温度に調整されていて、体験者は母親の母胎に戻った様な感覚を抱きます。光や音を遮蔽したカプセルの中では、視覚・聴覚・温覚、さらに重力によって発生する上下感覚からも遮蔽されてしまいます。体験者は、自らの脳や身体の内的情報だけを感じ取れるようにするこの装置によって、修行などを必要としない、得意なヒーリング体験を得るのです。現在では心理療法や代替医療のための装置として使われています。
Dr.リリーが開発した、この装置は、無重力、または胎内回帰に近い体験を可能にする。『エヴァンゲリオン』や、『マトリックス』、『甲殻機動隊』、『アバター』などの映画に、同様の装置が登場。
3 悪夢のイメージと宗教の関連性
・実在しないものへの思い
フロイトが無意識の領域を知るための鍵とした夢は、人間の思想と哲学にとって重要な役割を果たしてきました。
宗教的な観念の根本において夢は重要です。宗教とは霊に対する信仰から始まりました。
アニミズムの概念をつくったエドワード・バーネット・タイラーは、著書『原始文化』(1871年)の中で、今は亡き親や兄弟などを夢を見たとき、それらのイメージを、死後も存続している霊の現われとして、人は捉え、そこから霊に対する信仰を始めたのだと論じます。
タイラーは夢の体験が、霊に対する信仰の基盤を形成したと考えました。
一方で、我々を混乱させる悪夢は、怨念をもった霊(悪霊や悪魔)の仕業と考えられていました。霊を供養することで、その苦しみから解放されるといった観念は、古くから広く民衆の中で信じられています。
死後も存続している霊に対する信仰は、「イースター」や「ハローウィン」にも見られます。
・悪夢の効用
夢分析はジークムント・フロイトの研究、あるいはカール・ユングの研究で広く知られるようになりました。彼らは夢の中の事物は、何かを象徴するものとして位置づけたのです。フロイトによる夢分析に限ると、性的な事象に紐付けられた説明があまりに多く、そのまま現代人に適用するのは無理があります。
・楽しい恐怖
恐怖を処理している脳の部位と、快感の処理に関係する脳の部位は、かなりの部分で重複しています。
怖い体験をしている時と、怖い映画を見たり、ゲームをやっているときに、目と耳から入力された情報は、脳の正面中央にある小脳扁桃(へんとうたい)というニューロン群に送られる。そして脳と身体を活性化するさまざまなホルモンが小脳扁桃により分泌されます。
小脳扁桃は、現実であろうと、夢であろうと関係なく恐怖により活性化すると考えられる。
恐怖によって活性化する脳の神経系と、快感に関連する神経系が同一なのは、なにかと不合理に思えるが、高度な仕組みです。
我々を取り巻く状況は常に変わっていくのだから、楽しいことが、次の瞬間には不快なことに変わってしまいます。活性化するのが楽しいときだけか不快なときだけ、あるいはそれを別の神経系が同時に判断していたのでは生存に関係する恐怖が意味を持たなくなるのです。たとえば自転車に乗って、爽快なスピード感を楽しんでいたとします。下り坂にさしかかると、そのスピードが増して、怖くなるといった経験が、それです。
喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪といった繊細な感情も、同じく、互いに密接な関係性をもっていて、一元的ではなく流動的に変化していくことで、複雑で高度な人間の精神構造の有り様を示しています。
4 恐怖と映画
ホラー映画と称される映画のこれまでの歴史と現状を俯瞰してみると、そこから我々の思想や宗教の根底にある死者に向けた恐怖や畏敬の念や、社会通念化されている他者と異文化に対する意識の有りようが見えてきます。
・映像と霊の互換性
映画だけでなく小説や演劇など様々な分野で、これまで恐怖をテーマとした作品が創られてきました。それらの作品で描かれた恐怖の対象は多岐にわたるが、古くから神や霊、吸血鬼等といった超自然的な物事が語られているのです。
目に見えない「想い」の中にある恐怖を、実在するもの―目に見えるものとして表象するのも、映像の役割でした。
映画発明以前の18世紀末にフランスで発明された幻灯機を用いた幽霊ショー「ファンタスマゴリー」は、ベルギーの物理学者エティエンヌ=ガスパール・ロベールが、パリで行った興行によって有名となって、ヨーロッパ全土で上演されました。
壁、煙、半透明の幕に手書きの画像が幻灯機によって映写されるのだが、幻灯機を動かすことで画像が動いているようにみせる効果や、複数の幻灯機を使用することで画像の瞬時の切り替えを行う当時としては画期的なスペクタクル・ショーです。
映写されたのは、おもに骸骨、悪霊、亡霊などの画像で、降霊術にも深く関わるものでした。
・恐怖映画の歴史
1891年にエジソンが「キネトスコープ」を発明し、1895年にリュミエール兄弟が「シネマトグラフ」を発表した同じ年に、アメリカのアルフレッド・クラークによって発表された『スコットランドの女王メアリーの処刑』(1895年)が、世界初のホラー映画と考えられています。
『カリガリ博士』(1920年)
トーキーの時代を迎えると、『魔人ドラキュラ』(1931年)
『フランケンシュタイン』(1931年)、エドガー・アラン・ポー原作の数作のホラー映画がヒットした。
それ以降は、A・ヒッチコックの『サイコ』(1960年)、S・スピルバーグの『ジョーズ』(1975年)、ウィリアム・フリードキンの『エクソシスト』(1973)、A・ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』(1959年)、ジョナサン・デミの『羊たちの沈黙』(1991年)など、数え切れない数のホラー映画が制作されました。
恐怖を感じる対象とは、社会的な基準、価値観によって影響されることが少なくありません。
たとえば19世紀の英国における最も大きい恐怖の一例は、人々に嘆かれず、忘れ去られ、貧乏に死んでしまい、さらに解剖台に乗せられることでした。
20世紀には、多くの人が小児麻痺や、身体の一部が不具となり、残りの人生で動けなくなる病気を患うことに対して恐れを感じていた。
これは強力な火力を使用した戦争に明け暮れた欧州特有の恐怖と推測できる。
また9.11以降、つまり21世紀にかけては、テロリズムに対する恐怖が広がっている。
2021年以降から現在に至るまで、我々はコロナ禍の蔓延により、死、世界の崩壊、社会的膣錠の破綻、他者の存在と接触など、様々な恐怖を、全世界で共有している。
5 ドラキュラとゾンビの契約
ホラー映画における恐怖キャラクターのひとつである「ゾンビ」が初めて登場したのは1932年制作の『恐怖城』(別名『ホワイトゾンビ』)でした。
この映画におけるゾンビは邪悪な魔道士が利用する一種のゴーレム(主人の命令で動く泥の人形)で、石や木ではなく、死体が魔道士の命令で動います。この考え方はブードゥー教に登場するゾンビに忠実です。
ゾンビとは、もともとヴードゥー教における死霊のような存在で、元々はコンゴで信仰されている神「ンザンビ(Nzambi)」に由来します。もともとは「不思議な力を持つもの」であり、その対象は人や動物、物などで、死人に限定されていませんでした。
これがコンゴ出身の奴隷達によって中米・西インド諸島に伝わる過程で「ゾンビ」へと変化してしまい、その対象も「不思議なもの」から「妖怪」の様なものに変わっていきました。
中米・西インド諸島では、呪術によって墓場から魂がないまま甦り、永劫に奴隷として働き続ける死霊のことをゾンビと呼びます。
最初のゾンビ映画「恐怖城」で、魔道師に操られる死体として描かれているように、ゾンビとは死者が蘇るだけではなく、人為的な呪術で作りだされるものとして信じられていました。
それにはフグの毒の成分であるテトロドトキシンを主成分とするゾンビ・パウダーというものが使用され、この毒素を傷口から浸透させられた人間は仮死状態のゾンビとなって、命令されるがまま働く奴隷として農園などで使役され続ける。
そのようなゾンビ伝説は、「ホワイト・ゾンビ」以降も数作のホラー映画で扱われていましたが、「人間に敵対するモンスター」というゾンビ像を決定づけたのは、1968年制作のジョージ・A・ロメロの映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デット』に他なりません。
この作品でロメロはブードゥー教のゾンビに「吸血鬼」の特徴を加えて、新しい恐怖として描きます。
さらにゾンビは疫病のように感染していき、群となって襲ってくるという、我々がよく知るゾンビ像が確立されました。
自分自身ではないおぞましい存在に変容する恐怖と、排除が難しい自覚なき殺人者としてのゾンビのイメージが造り出されたのです。
その後のゾンビ映画やアニメやゲームのほとんどで『ナイト・オブ・ザ・リビング・デット』(1968年)と同系のゾンビ像が描かれているが、このゾンビは爆発的に犠牲者を増やしていくため、人類よりもゾンビのほうが多いという終末的な状況下で、なんとか生き延びようとする人々の姿を描く作品になっている事も多いです。
「化学薬品等の影響によるゾンビ化」という設定は以前より存在しましたが、近年では呪術や魔法的な手法ではなく、科学実験や特殊なウィルス感染、或いは寄生虫によってゾンビ化するという設定が主流になっています
これらの作品には、パンデミックという形で被害が拡大していくパニック映画のスタイルの作品もたくさんあります。過去の日本映画にほとんど登場しなかったゾンビであったが、近年では『SIREN』や『屍鬼』など、日本の文化・社会に持ち込んだ作品にも登場している。
『ワールド・ウォー Z』(2013年)や、様々なテレビシリーズなど、数え切れないほどのゾンビものが創られています。
・ドラキュラの物語
一般的に知られる吸血鬼ドラキュラとは、19世紀にイギリスでアイルランド人の小説家ブラム・ストーカー(1847年~1912年)が書いた怪奇小説『ドラキュラ』(1897年)がその元祖です。
『ドラキュラ』はリミュエール兄弟によって映画が上映された1895年の2年後に執筆されています。
ストーカーの原作では、トランシルヴァニアのカルパチア山脈に城を構える貴族ドラキュラ伯爵が、ロンドンのカーファックスに屋敷を買いたいと、弁護士のホーキンズに依頼した事から物語が始まります。
獲物を求めてイギリスに侵入したドラキュラ伯爵と、それを退治しようとするヴァン・ヘルシング教授とその仲間たちの戦いの物語で、通常の小説とは異なり、全て日記や手紙、電報、新聞記事、蝋管式蓄音機(フォノグラム)などによる記述で構成されている。それぞれの記述者や叙述者の発言によってドラキュラの企みが浮上していく構成となっています。
19世紀は交通網が確保されてヨーロッパ人の移動空間は各段と拡がり、さらに科学が人間を心理や血液のレベルまで解き明かしていった時代でした。
そして見ず知らずの他人に囲まれて暮らす膨大な人口を抱え込んだ都市が成立した時代です。
住居空間だけでなく、人々が往来する路地の隅々まで街灯が照らし始めましたが、文明が及ばない山野や貧民街の裏路地といった灯の届かない場所の闇の深さが増して、新しい恐怖となっていった時代です。
そのような19世紀の終わりにストーカーは『ドラキュラ』を書きました。
同時代に、同じロンドンでコナン・ドイルによって書かれた『シャーロック・ホームズ』も、都市に暮らし始めた人間に蔓延した「他者への興味と不安」が引き金となって成立した小説だといえるでしょう。
・グローバル・クライシス(まん延する他者)とパンデミック
時代は進み、100年が経過します。
最初の『バイオハザード』が公開された一年前の年に、アメリカ同時多発テロ事件(2001年9月11日)が起きました。
それは欧米のキリスト教社会と、異教徒であるイスラム社会の対立を要因のひとつとして発生した事件です。この事件をきっかけに、理解不可能な分かち合えない他者との対立が世界的な不安になっていきました。
グローバル化した世界における、新しい他者への恐怖が伝播していく、我々の時代の幕開けでした。
そのころから、2005年以降からはアメリカだけで毎年十四作以上のゾンビ作品が公開されているという、まさにゾンビ映画のパンデミックが発生しました。
社会的状況として、世界的に共有された、現実の不安や恐れが、映画という悪夢によって、代替体験されていったのです。
6 夢の延長線上にある映画
人間の想像力は感覚や概念をたぐりよせて自分の内部に心的な像を作り出す能力である。
想像力は自らの経験に意味を与えるさえします。
イマジネーションは、外部を理解するための基本的な能力であり、人間だけがもつ、ものごとを心の中で構造化する力です。この我々人間独自の想像する力が、共同意識を形成して、19世紀以降の、新しい文明を創り出してきました。
さらに、ないものを、あるものとして捉え、自らが想起した対象を、さらにつなぎ合わせて、関係性を創り出し、物語や、社会空間を、心の中に形成することで、我々人類は思想と哲学と宗教を創り出してきたのです。
他の動物も夢を見ますは、少なくとも人間の夢では、この想像力が働くことで、現実の体験と変わらないような、さらに実体験さえ越えてしまう内的体験を可能にしています。
理解や把握に不可欠な想像力により、我々はストーリーを聞くことで高度な理解を得ます。映画が夢と同じように感じられるのは、この架空の物語を視覚的に展開しようとする、人間の性質にあるのかもしれません。
7 備考
・絵画
夢、空想は、デザインを生み出す、美術の根源的な、源である。
・シュルレアリズム
シュルレアリスムの絵画では、無意識下に、超現実的イメージが潜むと考えた。
・神話
我々の祖先が信じた神々も、今日我々が親しむキャラクターや、推しの存在も、すべては、夢を含む我々のイマジネーションによって、我々個人、社会との関係性を成立させます。
デザイン、美術ともの、そのような、人間の特性と、深く結びついているのです。
まとめ
恐怖と不安、怖さをテーマとする、当講義の初回授業として、人間のイマジネーションや、心理と深く結びついている夢と映像(イメージ)の関連性、とりわけ悪夢という、自己生成される怖いイメージを中心に、怖さとはどのように、我々のイマジネーションと関連性をもっているかについて述べました。社会的存在としてある様々なコンテンツや商品も、すべては、人間の想像力―夢と関連性をもつのです。
我々のオリジナリティー(個性)や、精神的疾患など、様々な個のありようが、吹き出してくるのが「夢」なのかもしれません。
夢で社会を捉える、あるいは創造を個人の思いである夢から捉え直してみることも可能かもしれません。フロイトの「夢判断」も、それに近いことを考えていましたが、夢から学術的可能性や、創造との関連性について思考してみると、新しい発見があるかもしれません。
以上:約6000文字
新型コロナ・ウイルスの蔓延、ウクライナをはじめとする国家感の戦闘や内戦。そして311で経験した見えない放射能。
ありとあらゆる恐怖や不安が我々を取り巻いています。
我々は様々な「怖さ」を、アートや、物語によって表してきました。
人間のイマジネーションは、創造の源でありながら、抽象的な「怖さ」を「目に見えるもの」にしてきました。
なぜ、我々は死者を弔うのか?
魂、霊魂というイメージにも等しい、ここにないナニかがあると人類は信じる。
ジームント・フロイト
脳の構造は映画館やプロジェクターにも等しく、我々は視覚を自動生成する。イマジネーション、心象とは、映像と道義的なものとして精神、意識に働く。
『スコットランドの女王メアリーの処刑』
『カリガリ博士』
『吸血鬼ノスフェラトゥ』
『魔神ドラキュラ』
『フランケンシュタイン』
『サイコ』
『ジョーズ』
『エクソシスト』
『羊たちの沈黙』
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
アイ・アム・レジェンド
インベージョン
ブラム・ストーカー
『ドラキュラ』
『ノスフェラトゥ』
フランシス・F・コッポラ
『ドラキュラ』
『ヴァン・ヘルシング』
『ベーカー街221Bの見取り図』
『シャーロック・ホームズ』の挿絵
アルカイダ、その後のイスラム・ステイとに対する猜疑心が、イスラム教信者、および中東系アジア人への偏見と差別を生成した。
自爆テロの恐怖は繰り返された。
・出席(レポート)の提出に関して(内容、〆切、提出先)
今回配信分(4/13)の授業の、小レポートの提出をお願いします。
140文字から200文字程度で感想、質問、ご意見を書いて下さい。ただし初回である今回は出席をカウントしません。
https://classroom.google.com/u/0/c/NDkzMzMxNjA2ODI2
簡単な文章で構いません。
提出期限は、当講義公開日から1週間後の4/18(月曜日)24時までとします。
トップページにあるとおりのルールで、必ず、あなたの学籍情報を提出ファイルの冒頭に書いてください。
学籍番号+学科とコーズ名(メ芸か情デか)+学年+氏名+氏名のカタカナ表記+「授業が配信された日付」
「」は、—5/20 とか、そのデータが公開された日付です。
記載例 : 90417003-情報-情デ-1年-佐々木成明-ササキナルアキ-4/14
*提出先は グーグル・クラスルームにも毎回書きます。
4/13分出席レポートは
提出の必要はありません!
初回授業 4/13分はレポート提出はないです。
出席のカウントは4/20分からとなります。
・次回予告
4/20㈬ 9:00に 第2回講義「怖いもの2 怪獣、聖獣」を配信予定です。
授業のボリュームについては、ご意見いただくと助かります。なお、毎回YouTUBEや、ウィキペディアなど、外部リンクに、たくさん接続していますが、見るのは適当で結構です。自己責任で、指定した時間程度で聴講・視聴するよう、心がけて下さい。