2020年6月に過去の性的暴行をある女性から告発されたアンセル・エルゴート。女性はTwitterにアンセルは当時の彼女が17歳、つまり未成年だったことを知りつつ性的な関係を持ったと投稿。さらに彼からヌード写真を送ってくるよう求められたこと、もう1人加えて3人でセックスしようと持ちかけられたことも明かした。これに対してアンセルは女性と「短期間、同意の上で合法的に交際していた」と認めた上で「誰かを暴行したことは一度もない」と疑惑を否定した。
その後アンセルは沈黙を守り続けている。そのため代わりに質問の矛先になったのが映画『ウエスト・サイド・ストーリー』で彼と共演したレイチェル・ゼグラーやアリアナ・デボーズ。レイチェルが雑誌アメリカ版『ELLE』のインタビューで疑惑について聞かれることについて語った。
映画『ウエスト〜』は女性が告発する前、2019年秋に撮影が終わっている。つまり共演者にとって事件は彼をよく知る前に起きたことになる。レイチェルは疑惑が浮上したときの自分のメンタルヘルスは、コロナ禍によるロックダウンで「最悪だった」と明かしつつ、「私は自分とはまったく関係ないだけでなく、その人物と会って一緒に仕事をする5年も前に起きたと言われていることについて世間から説明責任を求められた」「私も17歳のときその人と出会い、共演し、17、8歳で彼とラブシーンをやらなくてはいけなかったことはまったく考慮されなかった」。
レイチェルは疑惑について質問されるのは「お腹を殴られるような」経験だったと描写している。さらに「自分で意見を言える大人の男性の行動について、私が答えなくてはならないと考える人がたくさんいることに本質的な違和感を感じた」とコメント、アンセルが自分で疑惑について答えるべきだと示唆している。
レイチェルは告発した女性についても「彼女が何を乗り越えなくてはいけなかったか、私には想像できない。わかったふりをすることもできない」と触れている。レイチェルの一連の発言についてアンセル側はまだ反応していない。このまま沈黙を守るのか、注目が集まっている。