呪いのめがが人形２改

20XX年　7月

あにまん町において、行方不明事件が発生

被害者はあにまん大学付属高校教職員のA

Aは清掃員が深夜に学校をでる所を目撃したのを最後行方が分かっていない

情報が不足しいるため捜査は難航している

「毎日お参りにくるなんて先生も暇人なんだゲー」

「教職員が行方不明とかで学校が休業になりましてね。俺のほうでも調べてるんですが中々足取りがつかめなくて」

「今回の事件はS子ちゃんの行方不明事件によく似てるゲー」

「確かに…もしかしたらめががと関係があるかもしれませんね…」

「この前、先生の言うめがが人形が大量にあった廃墟に行ってみたんだゲー」

「S子に化けためがががいた場所だね」

「でも、人形が一つもなかったんだゲー」

「え？俺が見たときは大量のめがが人形があったはず」

「きっと誰かが回収したんだゲー
ボクはその回収した人物と今回の行方不明事件に大きい関わりがあると思うゲー」

なるほど…やはりあにまんまんはすごい…もう事件の真相に近づいている…

あにまんまんと話していると一人の女の子が近づいてきた

「何してるんですか」

「えっ誰ですか」

「私はこの町の管理人です。あにまんまんに何の用ですか？」

「大丈夫ですよ管理人ちゃん、おれはあにまんまんを奉りに来ただけですよ」

「管理人ちゃんと呼ぶのはやめて下さい」

「管理人ちゃんって呼んでほしそうにしてるゲー」

「うるさいですよ！！勝手に人の町に住んでる害獣のくせに！！」

「ひどいゲー！！」

「…ともかく怪しい事をするのはやめて下さいね」

「わかりました。俺はこの辺で失礼しますね」

…この廃墟に来るのは二度目だ、だが昼に来るとまた雰囲気が違う

何か情報は残っていないかと思って来たが、やはり人形どころか痕跡も何もない

めががの事件はまだ終わっていない、だが大量にあっためがが人形はどこへ？

「めぎゃぎゃ、無駄な推理をしてるムー！」

この声はS子か？いや…

「めがが！？生きていたのか！？」

「あんな攻撃でめががが死ぬわけないムー！！
ここへは真相を教えに来てやったんだムー！！」

「真相だと！？どういう事だ」

「最近起きてる行方不明事件の犯人をめががは知ってるムー！ソイツは人間を生贄として悪の魔術を完成させる気だムー！！」

「そいつは一体誰なんだよ」


「みんなから管理人と呼ばれている女だムー！」

「なっ！？管理人ちゃんが今回の事件の犯人だっていうのか！？」

「そうだムー！管理人ちゃんがめがが人形をここへ持って来たのも、他の人形を回収する所もしっかりこの目で見たムー！！」

「に、にわかに信じられん…」

「直接自分の目で確かめればいいムー！！神社の本殿の中にはそいつの隠した人形があるはずだムー！！
めががも手を貸すムー！！」

「今回はやけに協力的だな…」

「わかった、協力しよう。だがS子には体を返してやれ」

「まぁいいだろうムー。来るべき時が来るまで大人しくしてるムー」

ドサッ

「無事かS子？」

「…あれ？私めががとまた変わってたんですか！？勝手に出てこないでって言ってるのに！！」

「…無事そうで何よりだ」

S子を送り返した後、俺はANIMAN-MAN歴史資料館に来ていた


ーあにまんま……遥か昔、突如あにまん町にやってきた……の子供である

だが長…………生命体のため、一……期を超えると…………て………………をしまう事があるという

清く美しい…を持った光の影として…れたのがめががであり、両者は互いに……しない限り、存在しえないのであるー


……何かヒントをもらえるかと思ったが、よくわからんな…

歴史資料館を後にした所で、あるものが目に入った

紫色の生物が倒れていた

「あにまんまん！？どうした！？」

あにまんまんは衰弱したような様子だった

「先生…行方不明事件の犯人が…おそらく分かったゲー…」

「あぁ…俺もだ。後は俺たちに任せろ」

「もしもの時は君が……」


……あにまんまんは眠ったようだ

確かめなければならない、真相を

翌日

「こんにちは！先生！目的はこっちです！」

「それが神社のカギかS子、管理人ちゃんは今はいないんだな？」

「はい、ですが時間はありません。急いでこの神社の秘密を暴きましょう！」

二人で本殿に足を踏み入れる…ここにすべての真相が隠されているはずだ

本殿の中は、一見普通の部屋だった。だがここで焦りは禁物、慎重に探そう

しばらくして、S子が声をかけてきた

先生…こっちから嫌な気配がします…

「入るぞ」

「は、はい！」

中へ入ると、俺はその異様な光景に、一瞬戸惑った。

紫色の文字で書かれた不思議な模様の魔法陣に、めがが人形がそこら中に散りばめられていた

一体なんだこの部屋は…だが、この魔法陣を調べていけば管理人ちゃんが犯人だという証拠を…

「先生！！後ろ！！」

「！？」

振り返ると、悲しみに満ちた顔をした管理人ちゃんがいた

「…見てしまったんですね、…全てを
ですが、邪魔をさせるわけにはいきません」

「あぁ…全てを、終わらせよう…！！」

管理人ちゃんは手を広げ、何やら詠唱しだした。まさか魔法でも使う気か？

「とっとと避けろムー！！！」

詠唱が終わるのと同時に、あたりに爆発が起きた。めががに運ばれていなかったら危なかった。

「めぎゃぎゃ！お前の攻撃なんて当たるわけがないムー！」

「貴方がめがが…。まさか私の作った人形の中に潜んでいたなんてね」

「お前のお陰でいい素体が手に入ったムー！」

「貴方に邪魔をされるとは…もう少しの所だったのに…」

管理人ちゃんは、ある装置をどこからか取り出した…なんだあれ！？

「ムムム！？あれはまずいムー！！」

「そこの先生！！私は兵器メギド・あにまん・フレイムで、めががごと此処を焼き払います！！
できるだけここから離れてください！！！」

「なんですかそれ！？やめて下さい！！めががの体はウチの生徒なんですよ！！」

「なんですと！？」

「素体！！今がチャンスだムーー！！あれを撃たれる前に力を合わせて管理人を倒すムー！！」

「力を合わせるって…何するの！？」

「超融合するんだムー！！早くするムーー！！」

「ちょっとまっ…やぁ！？」

めががとS子が今、一つになる！！

「マジカル☆めがが！！誕生だムーー！！」

「パワー☆チャージ中だムーー！！」

「どいてください！この兵器はめがが達に効果抜群なんですよ！！」

「だからこそおれは撃たせるわけにはいかん！！」

「ちょっと！！離してください！！」

「トドメだムーーー！！ミラクル☆バーストーーーッ！！！！」

「っ！？しまっ！？」

めががとS子の合体技は見事に管理人ちゃんに命中した


俺とともに

森は不気味な位に静かだった

神社は倒壊し、私の体も相当ボロボロだ。だが…

何とか逃げ延びることができた

おのれ…だが時間がない…ん？

あれは…あの憎たらしい顔面は…

どうやら…ここまでのようですね

ゲェエエエエェェェェェェイイェ！！！！！！！！

俺が目を覚ますと、荒れ果てた神社の姿があった

「ようやく目を覚ましたかムーー！お前にはベスト役立たず賞をくれてやるムー！！」

「俺は…生きてるのか」

「素体がお前に気づいて撃つ直前に力を抑えたんだムー！！それさえしなかったら追い詰めることが出来た筈だムーー！」

「悪いな…だが悪の儀式は阻止できた…ありがとうな、めがが」

「礼には及ばないムー！！」

はっはっは…めががって案外良い奴かもな…

俺が安堵した時 ド ゴォ と鈍い音がした

な…！？そんな…なんで…

あにまんまん！！！！？

ゲェエエエエェェェェエイイエエエ

それは怪物の姿をしたあにまんまんだった。脇目も降らずこちら2人の方に突進してくる

逃げろめがが！！！！

俺は咄嗟にS子を突き飛ばし注意を俺に引き付けた

必死に逃げるも痛んだ足ではうまく身動きが取れず、だんだんとあにまんまんが迫ってきていた

う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！

そのまま俺は、あにまんまんに飲み込まれてしまった

「そんな…先生が食べられちゃった…」

「そんな事より素体！アレを見るムー！！」

「え？…あ、あれってまさか…」

紫色の物体がまるで雲のように膨れ上がり、町全体を飲み込んでいた

「あにまんまんの成れ果ての姿だムーー！！」

「あ…あのままじゃ町が飲み込まれちゃう…！
めがが！力を貸して！！」

「一緒に世界を救うムー！！！」

「何て言うと思ったかムー？」

「え？」

「お前との友情ごっこはここで終わりだムー！」

「なっ！？どうして急に！？」

「どうもこうもねぇムー！！！これはすべてめががが仕組んだ計画だからだムー！！！」

「どゆことぉ！？」

「じゃあな素体！！お前はもう用済みだムー！！！！」

めががはそう言い残しあにまんまんの方へ飛び込んで行った

「そう！めががはこの時をずっと待ってたんだムー！！」

「待ってめがが！！何をするつもりなの！？」

「自我のないあにまんまんなど恐るに足らないムー！！」

あにまんまんとめががの体が、1つになってゆく

そして…

これがめががの望んだ結末

「時 は 来 た」

「今 こ そ 全 て を無 に 返す 時」

「始 め よ う」

「破 壊 と 再 生 を」

俺は…そうか。あにまんまんに喰われたのか

ではここはあにまんまんの体内だろうか？

俺の他にも多くの人々がこの空間を彷徨っていた

こんなにも…多くの人があにまんまんに喰われていたなんて…まさか…

「あなたも食べられたんですか」

「管理人ちゃん。
…すっごく今更でごめんなんだけどさ、今回の行方不明事件の真相って…」

「はい、あにまんまんが真犯人です。正気を失ったあにまんまんが夜な夜な人をパクパクしていました。」

昔、ANIMAN-MAN歴史資料館で見た資料の中に、興味深いものがあった

ーあにまんまんは遥か昔、突如あにまん町にやってきた怪獣の子供である

だが、長い間生きる生命体のため、一定周期を超えると脳味噌が溶け出して、災害を起こしてしまう事がある

狂ったあにまんまんを正気に戻すためには、紫色の魔法陣の中に20体のめがが人形を置き、鎮めの儀式をする必要があるー

私はこの文章を見て、チャンスだと思った

「やっぱりそうだったんですね…すみません…管理人ちゃんが犯人だと本気で思ってました」

「恐らくめががが先生にそう仕向けたんでしょうね」

「そうか、まんまと俺はめががの作戦にハマって管理人ちゃんの邪魔をしてしまった訳か」

「儀式を遅らせればあにまんまんは暴走する。暴走したあにまんまんなら簡単に取り込める…全てがめががの思う通りになってしまいました。

ですが、今度はこっちから仕掛ける番です」