Windows10でローカルアカウントとして作成したユーザーのサインインで使用するユーザー名を変更する場合、いくつかの変更方法がありますが、間違った箇所で変更すると、表示名だけが変更されて肝心のユーザー名が変更されないことがあります。
そこで、ここではWindows10でローカルアカウントとして作成したユーザーのサインインで使用するユーザー名を確実に変更する方法を2つ紹介します。
なお、Microsoftアカウントはサインインで使用するユーザー名(メールアドレス)を変更することはできないので、どうしても変更したいときは、一度ローカルアカウントでのサインインに切り替えてから、新しいMicrosoftアカウントを作成し、作成したMicrosoftアカウントでのサインインに設定し直す必要があります。
目次
動作環境
この記事は、以下の環境で実行した結果を基にしています。他のエディションやバージョンでは、動作結果が異なる場合があることをご了承ください。
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
Windows10 Pro 64bit | 20H2 |
「netplwiz」でユーザー名を変更する
まず、ユーザー名を変更したいユーザー以外の管理者ユーザーでサインインします。
サインインしたら、スタートメニュー右の検索ボックスや「ファイルを指定して実行」画面で「netplwiz」と入力しエンターキーを押します。
すると、以下のような「ユーザーアカウント」画面が表示されるので「このコンピューターのユーザー」欄から、ユーザー名を変更したいユーザーを選択して「プロパティ」をクリックします。
ここでは、例として「userB」のユーザー名を「user1」に変更します。
プロパティ画面が表示されるので「ユーザー名」欄に新しいユーザー名を入力して「OK」をクリックします。
ローカルアカウントのユーザー名を日本語で設定すると、利用するソフトウェアで誤動作が起きる可能性があるため、ユーザー名はアルファベットや数字で設定するのがおすすめです。
アルファベットや数字のユーザー名が分かりにくいと感じるときは、ユーザー名はアルファベットや数字で設定して、「フルネーム」欄に分かりやすい日本語で名前を設定することで、表示上だけ分かりやすい名前を付けることができます。
「ユーザーアカウント」画面に戻ったら、ユーザー名が変更されていることを確認して「OK」をクリックして、画面を閉じます。
以上で、ユーザー名の変更完了です。
コマンドでユーザー名を変更する
まず、ユーザー名を変更したいユーザー以外の管理者ユーザーでサインインします。
サインインしたら、管理者権限で「PowerShell」を起動して、以下の順でコマンドを実行します。
「Get-LocalUser」コマンドレットを実行して、ユーザー名の一覧を表示して、名前を変更するユーザー名を確認しておきます。
> Get-LocalUser
ユーザー名を確認したら「Rename-LocalUser」コマンドレットを使ってユーザー名を変更します。
> Rename-LocalUser -Name '名前を変更するユーザー名' -NewName '変更後のユーザー名'
以下の画面では「UserB」を「UserE」に変更しています。
なお、コマンドの実行結果が表示されないので、コマンドを実行した後は、再度「Get-LocalUser」コマンドレットを実行して、ユーザー名が変更されているか確認します。
以上で、ユーザー名の変更完了です。
Windowsコマンドで変更したいときは、管理者権限でコマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行することで、ユーザー名を変更することができます。
> wmic useraccount where name='名前を変更するユーザー名' call rename name='変更後のユーザー名'
留意事項
ユーザー名の変更方法は、上に紹介した方法を含めいくつかありますが、いずれの方法で変更しても、ユーザーフォルダーの名前はユーザーを作成したときのまま変更されません。
ユーザーフォルダーの名前を変更したい場合は、レジストリを編集するなどの方法がありますが、手順が面倒でおススメできません。
どうしてもユーザーフォルダーの名前も変更したい場合は、新しいユーザーを作成する方が簡単でしょう。