クリエイティブRPG

地底の魔族都市

リアクション執筆中

地底の魔族都市
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ローランド
参加状況:75  定員:75
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

リアクション公開予定:2022年05月10日
※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

シナリオガイド

砂漠の地下深くに築かれた魔族の都市を調査せよ!

シナリオ名:地底の魔族都市 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


人が“闇”に抗う剣と魔法の世界ローランド。
大陸の六つに分かれた地域の一つ、砂漠地方。

人界と魔界の大戦、魔王祭から500年。
新たな魔王、ナイトロードの出現により、砂漠地方は危機に瀕していました。
かつては魔族の尖兵であり、現在は協力関係にあった機械族(マキア)が魔王の支配下に入り、
再び人族に牙を剥き始めたのです。

ナイトロードは機械族の主として機械帝国(マキアスライヒ)を建国。
ヴュステラント連合国に宣戦布告を行いました。

連合国は冒険者たちの活躍によって劣勢から脱しつつあるものの、
人族の足並みが揃っているとは言い難い状況でした。

機械族・機装に強い抵抗感と不信感を抱く機械族排斥派。
かつての大公国への反発心から連合国に与せず、自分たちの身は自分たちで守るという砂漠の民族。

連合国議長のグスタフ・クラインはこの問題を解決すべく奔走していますが、一筋縄ではいかないようでした。



――ヴュステラント連合国首都、ザンテンブルク。

「砂漠の下に、魔族の街がある?」

ベアトリス・マリオンは教会の受付嬢クリスタから、砂漠の地底に築かれた都市の話を聞いていました。

「まだ確定情報ではねーですがね。ワーム狩りに出た冒険者から

『流砂に巻き込まれて目を覚ますと、そこは地下都市だった。
 警戒しながら探索していると魔族がいて、どうにか見つからないように地上まで戻ってきた』

 って報告があったくらいで」

大戦後、機械族は魔王ターレックに代わり三機将リーラが統率することになり
その指揮の元、機械族と人族との間に停戦協定が結ばれ、機械帝国誕生までの間は交流が行われていました。

しかしターレックが倒された後も戦いを止めなかった者たちもいました。
ダークプリーストを中心とする魔族の魔法部隊、その一部は抗戦を続けていたため
人族と機械族が協力して掃討に当たった経緯があります。

「つまり、掃討戦を逃れたターレック配下の魔族が、文字通り地下に潜伏して都市を築き上げたかもしれない……ってことね」

「はい。たまにどこからかぽっと魔族が湧くことがありますが、そこに棲んでいると考えれば納得です」

この五百年で魔族による被害は数えられる程度ですが、
地上の情勢が変わるのを虎視眈々と待ち続けている可能性もあります。

機械族と人族との戦争が始まった今、双方が疲弊する時を狙っているのかもしれない――
魔族の勢力が戦争に加わっていない現状から、ベアトリスは、そう推測しました。

「でも、魔族の状況については分からない事があまりに多い。
 ブロンソンっていう流浪のダークプリーストの魔人が確認されているけど、
 彼はターレックの後を継いだナイトロードを“敵”と判断しているわ
 地底都市の魔族も、打倒ナイトロードという目的は一致しているかもしれない」

「もしかして……何十年も地下に隠れてたゲリラみたいな魔族を
 機械帝国との戦いに利用できるかもしれない……そうお考えなんです?」

その問いかけににこりと笑顔だけで返答するベアトリス。
クリスタはベアトリスへの「やべーやつだ」という印象を強くしたのでした。

「まあ実態を把握しない事には何ともだけどね。
 けれど、クライン議長は使えるものなら使いたい、と思ってるはずよ」

いずれにしろ、地下に潜伏している魔族の規模や思想は調べる必要があるでしょう。
クリスタはベアトリスを依頼人とし、冒険者たちに砂漠の地下調査の依頼を出したのでした。



――魔族の地底都市。

ちょうど同じ頃、魔人ブロンソンとその弟子グウェン
地底都市の城館――とは名ばかりのボロ砦――を訪れていました。

「我の知らぬ間に、地下にこのような街を造っていたとはな」
「ブロンソン……よく顔が出せたものだな」

ヤギ頭のダークプリーストがブロンソンに詰め寄ります。
が、ブロンソンはこれを軽くあしらいました。

「ターレック様が倒されてすぐ、お前は俺たちを捨てて消えた。この恥知らずめ」

「そうだな。我は敗北の事実を認めず愚かしく足掻くお前たちを見限った。
 だが、そもそも我らの間にくだらぬ仲間意識などなかっただろう?」

「…………」

魔族が黙る中、ブロンソンはその場にいる魔族にきっぱりと宣言しました。

「ターレックから魔王の力を奪った、ナイトロードを倒す。
 そのために貴様らにも力を貸してもらう」


有無を言わせないブロンソンの物言いに、魔族たちはどよめきました。
それは地下にいた魔族たちが知らなかった事実。
ターレックがすでに魔王の座を追われ、名も知らぬ魔王が君臨していたことに衝撃を受け、動揺したためでした。

場を掌握し、引き込もうとするブロンソンでしたが、

『おやおや、かつての主様方が地下におわすと聞いたので覗きに来ましたが……何やら企てているご様子』

声の方を見ると、魔術師のような佇まいの機械族――おそらくは上位個体――の姿が、闇の中から現れました。

“緑将の手”が一機、ベルンシュタイン。魔族の皆様を迎えに参りました』

言葉こそ恭しいものの、その意味するところは大人しく掴まるか、さもなければ殺すということです。
ベルンシュタインの不遜な態度に、ヤギ頭の魔族がうなりました。

「機械族が俺らの上に立つと? ふざけたことが言えるようになったものだな」

『はい。我々の方が既に種として優れておりますので。……と、グリューン様は仰っていました』

ベルンシュタインが杖を掲げると、それに従うように
鈍色のゴブリンとオークの群れが城館へ押し入りました。

『少なくとも彼らは力を求め、我らに屈しましたよ。下級魔族だからとも言えますが』

メタルゴブリンの群れと、それを束ねるメタルオークがベルンシュタインに跪きます。

『あなた方にも、賢明な判断を期待します』

――こうして、地底都市で
機械族による魔族狩りが始まろうとしていました。

担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『レヴァナント・クロニクルⅡ』のスペシャルシナリオ、
『地底の魔族都市』をお届けします。

今回は砂漠地方の魔族にスポットの当たった内容となります。

■シナリオの参加報酬について
本シナリオに参加した方は、アクション締め切り後、
シナリオ報酬として経験値・社会性・お金(G)に加え、
冒険者等級の貢献点(ランクアップポイント)が手に入ります。

また、レヴァナント・クロニクルⅡのパブリックシナリオでは、
集める事で「マリオン商会」でアイテムとの交換が可能な、

「ザンテンブルク冒険者手形」

が1つ手に入ります。
※課題は4月8日中に実装予定です。

さらにシナリオ内で活躍したキャラクターにはリアクション公開後、
活躍に応じて追加の貢献点やザンテンブルク冒険者手形の付与をはじめ、
様々な特典がプレゼントされる可能性があります。

冒険者等級の詳細やランクアップポイントのシステムはこちらをご覧下さい。

■基本的な状況
砂漠の地下深くに造られた地底都市、そこに高位の魔族がいる――。
その情報をクリスタから得たベアトリスは、
先の大戦を落ち延びた“ターレック派の残党”とでもいうべきダークプリーストの勢力が
そこに潜伏しているのではないかと考え、冒険者たちに地底都市の調査を依頼しました。

一方、その地底都市の魔族たちは、戦後に袂を分かったブロンソンと再会。
そしておりしも、“緑将の手”ベルンシュタインが手勢のメタルゴブリンを引き連れ、侵入。
大戦時とは逆に上位の魔族たちをも支配し機械帝国の手勢とすべく、
魔族狩りを始めようとしていたのでした。
なお下級魔族だけでなく、上級魔族の機械化改造の前例も存在しています。

ダークプリーストは機械族に魔法が効きにくいことを逆手に取り、大戦時は人族に対し猛威を振るっていましたが、
今はそれによって天敵となってしまっています。

人族には基本的に魔族を救う理由はありませんが、魔人ブロンソンは人族と共闘姿勢であること。
魔族が敗れた場合、機械帝国の戦力増強に繋がってしまうことから、
ベルンシュタインへの対処も必要となるでしょう。


【1】地底都市の調査 難易度:5
依頼にある通り、魔族が建造した地底都市についての調査が目的となります。
現在都市は“魔族狩り”によって混乱しており、比較的調査はしやすい状況にあります。

ベアトリスはここにいる魔族も反ナイトロードの勢力として利用できると考えており
拠点の内情を把握しておくことでイニシアチブを握ろうと画策しています。

魔族は基本的な性質として人族を下に見ているため、人界語を解する上級魔族であっても、
通常ならばまともに意思疎通ができません。
このため聞き込み調査などは行わない方が賢明ですが、
魔族たちはブロンソンからターレックの“真の死”を知らされたことで動揺しているため、
そこに十分付け入る隙はあります。

とはいえ魔族については情報も少なく、
軍備の規模や都市の機能、そして思想など幅広く調査を行うことが求められています。
その上で接触し、魔族との交渉を行えるよう、パーティ間でもある程度役割を分担すると良いかもしれません。

なお、冒険者たちに紛れ、仮面を被った謎の人物が地底に潜入しています。
上級魔族とも渡り合える実力者ですが、分かる人には分かる程度にしか正体を隠していません。
主に魔族を足止めし、調査が円滑に進むようサポートしてくれます。

※登場するNPC:???(仮面の鋼糸使い)


【2】魔族狩りの阻止 難易度:7
メタルゴブリンたちはリーダーであるメタルオークの指揮のもと、“魔族狩り”を行っています。
これを「機械族の掃討」という名目で都市に押し入り、止めることが目的となります。

体を機械化し、従属と引き換えに力を得たメタルゴブリンたちは、
機械族の魔力耐性を備えており、素手で機械兵の装甲を容易くへこませるだけのパワーも持ちます。
上級魔族からすれば所詮ゴブリンという扱いであり、魔人の暗黒騎士であれば大して苦戦はしないものの、
多くが魔法職であるダークプリーストです。
それでも魔人やダークエルフは純粋な身体能力も高いですが、数は少なく、
大半が中級魔族で構成されています。
また、ずっと地底にいたことから機導の心得もありません。
さすがに無様に逃げ惑うようなことはないものの、焦りを覚えている者は多いでしょう。
ブロンソンの弟子のグウェンは「だらしない連中」と呆れながらも、
ウォーロックとして機導で応戦します。

味方になるかどうかはさておき、ここで魔族が生きていれば
機械帝国と敵対する勢力が増えて結果的に連合国がより戦いやすくなります。

メタルゴブリンは持っている武器も棍棒や剣に偽装した遠距離武器の機装であり、
基礎的な機導式を組み込んだ機導も使えます。
また得物を失っても、腕部や腹部に武器を隠していることが予想されます。
メタルオークは巨体かつメタルゴブリン以上の機械化率となっており、体そのものが機装と言える状態です。
乗り物・鎧を運用するエンジニアに近く、強化型の機導式によって見た目の割に俊敏に動き回る事ができます。

※登場するNPC:グウェン


【3】“緑将の手”ベルンシュタインを倒す 難易度:9

機械族をまとめている三機将グリューン直属の部下、
ベルンシュタインを倒すことがパートの目的となります。

ベルンシュタインは魔術師のような見た目ですが、魔法使いよりは奇術師を彷彿とさせるものです。
戦法も攻撃魔法型の機導式をメインで運用する正統派なウォーロックというよりも、
幻影や条件発動を主体とし、知覚・認識を浸食する搦め手を好むマジシャンタイプです。
基本的に彼の行使する魔法は機導式ですが、元となった魔界の魔法も使う事ができます。

また、数体の動物型機械族(マキアビースト)を従えており、使い魔として利用します。

ベルンシュタインを完全に倒す場合は記載の難易度ですが、
魔族狩りを諦めさせ、退かせるだけであれば難易度7相当と、【2】と変わりません。
かなり厄介な能力を持つ上位個体のため、今後のためにもここで仕留めた方が良いでしょう。

なお、ブロンソンはベルンシュタインの術や機導の使い方に興味を示しており、
戦いの中で解析し、自分でも使えるようにしようと目論んでいます。

※登場するNPC:ブロンソン


※「レヴァナント・クロニクルⅡ」のヒント

ローランドでは、敵の特性によって通用しやすい攻撃手段が異なります。
相性がいい場合は相手より実力が劣っていてもダメージが通ることがありますが、
相性が悪いと実力があっても不利に追い込まれてしまう事も珍しくありません。

・一般的な魔物、魔神の加護の弱い下級魔族:北部地方、砂漠地方共に十全な効果を発揮可能。
・中級以上の魔族、“超獣”に分類される魔物:加護破りのスキルや英雄装備等のある北部地方のアバター。
・機械族、(特に砂漠地方の)盗賊等人族の敵:【機導】が使える砂漠地方のアバター。
・砂漠地方特有の硬い外皮を持つ魔物(サンドワーム等):【機導】が使える砂漠地方のアバター。
・アンデッド系の魔物:浄化の力を持つスキルやアイテムのあるアバター。

舞台が砂漠地方のため、砂漠地方のアバターの方が戦いやすいことが多いですが、
敵のタイプや状況に応じて従来のアバターやスキル・アイテムをいかに使っていくかも重要となります。


※冒険者等級・北部地方での二つ名について

「レヴァナント・クロニクル」に参加していた方の冒険者等級・貢献点は、
「レヴァナント・クロニクルⅡ」にも引き継がれます。

また、輝神教会を通じて冒険者の情報、二つ名は地域を越えて共有されているため、
異名持ちの方は砂漠地方でも周囲の冒険者から一目置かれることになります。
※ただし北部地方と同じように立ち回れるとは限りません。

※スピリット(精霊)、ドラゴン(竜族)の認識

精霊と竜族は北部地方でも半ば伝説として語られるのみの種族でしたが、
それは砂漠地方でも同様です。
なお、竜族は「覚醒異常体 前編」で砂漠地方の多くの人々の衆目を集めたため、
畏怖すべき存在として認知されています。

精霊や竜と契約している方は機導武装でも、
基本的には精霊魔法や竜の力が干渉して相殺することなく使用可能です。
ただし【機導】と併用した場合、武装の方が耐えられるとは限りません。



★死亡(アバター死亡)判定
本シナリオでは、難易度を鑑みず無茶な行動をしたとき、勝てない敵と戦ったときなど、
冒険者が死亡するケースがあります。
世間的に公にはなっていませんが、教会には「死んだ直後」であれば生き返らせる事が可能な蘇生術式があり、
転生者やそれに準じる者が多く死ぬ可能性がある状況での使用が許可されています。
ただし蘇生してもしばらくの間はまともに戦うことができない状態となり、
システム上では一定期間死亡時のアバターにチェンジできなくなります。
ただ、アバターが死亡したことで別のアバターで再度参加したとしても、
過去の功績などが消えることはありません。
死亡の場合は「死んだと思っていたが、実は生きていた」扱いとなります。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

【1】地底都市の調査 【現在のMC参加人数:11】

5

【2】魔族狩りの阻止 【現在のMC参加人数:44】

7

【3】“緑将の手”ベルンシュタインを倒す 【現在のMC参加人数:19】

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