クリエイティブRPG

ザナドゥ魔戦記第三回~魔族の末路~

リアクション執筆中

ザナドゥ魔戦記第三回~魔族の末路~
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:蒼空Re
参加状況:33  定員:50
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

リアクション公開予定:2022年05月06日
※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

シナリオガイド

挑むは首都ベルゼビュート!開かれる、戦記最後の1ページ――

シナリオ名:ザナドゥ魔戦記第三回~魔族の末路~ / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



 ――ザナドゥ:ベルゼビュート南部

「…………、お願いしたのは確かだけど。随分と派手にやってくれたじゃない?」

 イナンナが目前の建築物を見上げ、苦笑を漏らします。
 それはザナドゥで契約者に助けられた魔族が、お礼として建てた小さな砦でした。
 ※クエスト「ベルゼビュート訪問」参照

歓迎! 契約者御一行様方

 建物の端から端まで伸びる横断幕に書かれた、契約者を歓迎する言葉をドン・マルドゥークが何やら見定めるような真剣な眼差しで見つめています。
「これは……実に力強い達筆です。かなりの腕の者が書かれたのでしょう」
「はは、そ、そうか。
 しっかし……俺たち本当にザナドゥと戦争……あぁいや、交流であって今回のベルゼビュートへも『訪問』だったな」
 ジバルラがうっかり言いかけ、イナンナとドン・マルドゥークの射抜く視線を浴びて冷や汗をかきながら訂正します。
「これまであちらのいいように翻弄されてきたように思うけど。
 そもそも交流する気がなければ行動しないのだから、その気はある、と思いましょう」
「はい。魔族がどのような形で、自分たちの矜持を示すのか……楽しみにしたいと思います」

「すみません、遅くなりました」
 メイシュロットから、サーハ・アルベールがやって来ました。

 先日、凶事の舞台となったメイシュロットですが今は平穏を取り戻しつつあり、『催し』の主催者であった魔神バルバトスはメイシュロット住民へ契約者に協力するように告げた後、今目の前に見えるザナドゥ首都、ベルゼビュートへ向かったようです。

「わー、きらきらしてきれいだね!」
「うんうん!」「でもちょっときらきらしすぎかもー」
「まあ、いいんじゃないかな。歓迎したい気持ちは凄く、伝わってくるしね」

 そして、メイシュロットで一度は魂を肉体から分けさせられ、契約者によって救われた魔神ナベリウスナナモモサクラ魔神アムドゥスキアスも契約者に協力するべく、ここまでやって来ました。

「魔神パイモン様へお目通り願うわ」

 同じく、契約者に協力を約束した魔神ロノウェが丘になっている場所からベルゼビュート南門へ呼びかけます。
 ――しかし。

『魔神ロノウェ様の願いとあればお答えしたいのですが、できません!』

 南門を守っている魔神パイモン直轄の魔族たちは申し訳無さそうに拒みます。

「『ザナドゥの魔族としての矜持をお見せしろ、それこそがベルゼビュートの歓迎である』と、パイモン様は我々にお命じになりました!」

「はぁ……そういうこと。じゃあ、戦うしかないのね」

 頷いて、くるり、と契約者の方を向き直ったロノウェがイナンナたちへすまなさそうに頭を下げます。
「ごめんなさい。すんなり通れるわけではないみたい」
「ど、どういうこと?」

状況の呑み込めないサーハに、ロノウェが噛み砕いて説明します。

地上を追われた諸種族の寄せ集めが、再び地上へ帰還するために団結した。
 それが魔族の始まりよ。

 だけど今の魔族はそうじゃない。
 地上に憧れを抱いて攻め込みはしても、この窮屈なザナドゥを故郷として愛している。
 あなたたち契約者はよく知っているわね」

「だからわからないのよ。みんないい人そうなのに、何でまだ意地張って戦うのか……」

「たとえ負け戦だとしても、トップがやすやすと敵に頭を下げては国の存亡に関わるの。
 だから世界に『魔族を侮るなかれ』って示すために、戦おうとしてる。
 そうよね、ロノウェ?」

 ロノウェはイナンナの言葉に頷きました。

「それじゃあ……どう『会いに行く』か、話し合いましょう」

 イナンナの発言で一行がベルゼビュート『訪問』の手筈を検討し始めます。


 ――ザナドゥ:ベルゼビュート城――

「パイモン様。こちらを」
 恭しく頭を垂れた魔神バルバトスから、禍々しいモヤの納められた瓶を受け取った魔神パイモンが頷き、ご苦労さまです、とバルバトスを労います。

「奈落人の魂ともなれば、大層見応えのある花火が上げられるでしょうね」

パイモンの言う通り、小瓶の中にはアバドンの魂が入っていました。

「ナラカはザナドゥの汚染源。穢らわしいモノがたった一時でもザナドゥを彩れることを喜びなさい、フフフ……」

 瓶を背後、世界樹クリフォトの枝に取り込ませれば枝が禍々しく光り出しました。

「さて、私たちも準備を始めましょうか」

「ええ。魔族の矜持……契約者と地上の者の魂に刻みつけましょう。
 そして未来、わたくし達がたとえ姿を消したとしても思い出せるように」

 パイモンが玉座を立ち、その身に魔力を滾らせ。
 バルバトスが背中を向け、ベルゼビュート城の前に建設された舞台へと歩き出します――。


 ――ザナドゥ:ベルゼビュート

「アムドゥスキアスとナベリウスは、南門からベルゼビュート城までの道を契約者と確保して頂戴。
 戦いを挑んでくる魔族は、そうね……丁重に相手してあげなさい」

「わかったよ、ロノ姉様。キシュの時はうまくできなかった分、しっかりやるよ」
「「「まかせろーーー!!!」」」

 ロノウェの指示を受けたアムドゥスキアスとナベリウスが頷き、南門からベルゼビュート城までの道確保に向かいます。

「ロノウェ様。ベルゼビュート城の前に先日まで存在しなかった建造物が確認できました。
 どうやらそこにはバルバトス様がいらっしゃるようです」
「そう……わかりました、そちらは私が向かいます」

 配下の者の報告に頷いたロノウェが、ベルゼビュート城への道を阻むように建設された建造物があり、そこに魔神バルバトスが居る旨をイナンナたちに告げます。

「私が行けば、バルバトス様も流石に皆さんを通せんぼし続けることは難しいはず。その間にパイモン様の下へ向かって頂戴」

「サーハ殿、いよいよですな」
「うん、マルドゥークさん。私たちでこの戦いを終わらせましょう!」

 そしてパイモンの下へはサーハとドン・マルドゥーク、イナンナとジバルラが向かう形で話がまとまりつつありました。



 ――そうして、街の中心部で今まさに一大事件が起きようとしている最中。

 ベルゼビュート城、その手前の建築物、南門に集結しつつある契約者たちの姿を見下ろす形で――その場所はそうすることができるだけの高さと豪華さを備えていました――
 メイシュロットでバルバトスが奪った契約者の魂と、彼女にいざなわれた契約者がいました。

 果たして思惑通りに、魔族は自らの末路を定めるのでしょうか。
 それとも契約者の力が、『ザナドゥ魔戦記』に変則をもたらすのでしょうか――。
担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『ザナドゥ魔戦記』第三回、『魔族の末路』をお届けします。

本シナリオは先日公開されました『ザナドゥ魔戦記第二回~魔族の狡猾~』の流れを踏まえたものとなりますが、
これまで『ザナドゥ魔戦記』をお楽しみいただいていた方はもちろん、
蒼空のフロンティアReを触れてこなかった方でも気軽にご参加いただけます。

また関連クエストとして、

『ベルゼビュート訪問』

が公開されております。
『ザナドゥ魔戦記』をより深くお楽しみいただける内容となっておりますので、
ぜひチェックしてみてください。


■基本的な状況
メイシュロットで魔神バルバトスによって催された凶事を前に、契約者はメイシュロット精鋭と戦い制空権を確保した後、魔鎧に使われていた魔神ロノウェ、魔神ナベリウス、魔神アムドゥスキアスの魂を元の宿主へ戻すことに成功しました。

敗れる形になったバルバトスはメイシュロットの住民へ、契約者に協力するようにと言い残してザナドゥ首都、ベルゼビュートへ一部の契約者と共に移動します。
戦火にまみれたメイシュロットの混乱が収まった頃、ザナドゥを統治する魔神パイモンからベルゼビュートへの訪問許可が降りました。

しかし訪問の当日、ベルゼビュートはその門扉を閉じられ、多くの兵士が守りを固めていました。
曰く、『魔族の矜持を示す、それこそが歓迎である』らしく
パイモンは都の守備を突破して会いに来ることを望んでいるようです。

それは逆に、自分を打ち負かすことができないのなら、魔族は地上に牙を剥くだろうということを意味していました。
虚勢ではないことを示すため、パイモンは世界樹クリフォトにアバドンの魂を投じ、それを通じて世界樹の繫がりであるコーラルネットワークを汚染しようとしています。
止めるには、パイモンを倒しクリフォトへ向かうほかありません。

パイモンとの邂逅、そして訪問の目的である和睦を結ぶには
ベルゼビュート南門を守るパイモン直轄の魔族を退け、
城の前に建設された建築物で待ち構えているバルバトスと戦う必要があるでしょう。

また他の街と比べて大きいベルゼビュートでは、それ以外の行動も
シナリオに影響を及ぼす可能性があります。

契約者たちの行動が魔族の、そして『魔戦記』の行く末を決めるのです!


【1】【イコン参加可】ベルゼビュート城南門を突破する 難易度:9
現在、パイモン直轄の魔族は整備された開けた場所にて待機しています。
彼らもまたゴエティアで武装しており、戦いをさけると逆に街の被害が大きくなることが予想されます。
そしてここを突破しないことにはバルバトス、パイモンも戦いには応じないでしょう。

魔神ナベリウスと魔神アムドゥスキアスは契約者の味方として参戦するようです。

・ベルゼビュート精鋭(魔力砲装備)
 魔神パイモンに付き従う魔族が遠距離砲撃に長けたゴエティアをまとった状態です。
 使用者の意のままに稼働する二門の砲と、ため時間を必要としますが高威力の一門の長砲を状況に応じて使いこなします。
 遠距離からの攻撃は魔力シールドで対応してきますが、近接戦に持ち込むと相手は対抗手段がないようです。

・ベルゼビュート精鋭(剣盾装備)
 こちらは近接戦に有利なゴエティアをまとった状態です。
 遠距離火力を最小限に、取り回しに長けた剣と強固な盾で攻撃を耐えつつ一撃を叩き込むスタイルで向かってきます。
 距離を取り、適切に火力を叩き込んでいけば有利に展開できるでしょう。ですがとっさの加速力はありますので油断は禁物です。

登場するNPC:魔神ナベリウス、魔神アムドゥスキアス


【2】魔神バルバトスと決着をつける 難易度:11
メイシュロットで契約者と魔神を混乱に陥れ、今もなおその企みが掴めない魔神バルバトスが、ベルゼビュート城前に突如建設された建築物の中で契約者を待ち構えています。

建築物はコロシアムのように円形となっており、観客席に当たる部分には自身の部下を配置していますが、彼らが攻撃に加わる様子はありません。
ベルゼビュート城へ侵入する者を容易に阻む位置にあり、パイモンと邂逅を果たすために避けては通れないでしょう。

・魔神バルバトス
 武器は攻防に振るう長柄のみとシンプルですが、魔力を乗せた一撃は壁を吹き飛ばすほどに高威力です。
 距離を取っても魂を穿つような鋭い魔力弾が待っているため、なるべく複数で同時に攻め込む必要がありそうです。
 独自の能力『イージスウィング』は背中の羽を護りの盾とするものです。
 自身を覆い隠すようにまとった状態のバルバトスを打ち崩す術は、ごく限られています。

登場するNPC:魔神ロノウェ


【3】【イコン参加可】魔神パイモンと決着をつける 難易度:11
ザナドゥを治める、そして『ザナドゥ魔戦記』を起こした魔神パイモンが、ベルゼビュート城で契約者の来るのを待っています。
彼の背後には彼の制御下にある世界樹クリフォトが、何やら妖しい光を放っています……。

戦闘直後、クリフォトから発される魔力で契約者とパイモンはベルゼビュート城を下に見る空中に強制移動されます。
見えない足場を舞台に決戦を行い、魔族の矜持を示す――魔神パイモンの最初で最後の戦いです。

・魔神パイモン(ゴエティア装備)
 魔神パイモンが自ら育てたゴエティアを装備した状態です。
 両手で魔力弾を二方向に撃ち分けることができ、並大抵の戦術では近づくことも難しいでしょう。
 こちらも連携を取り、複数で攻撃を仕掛けることで活路を見出だせるでしょう。

 独自の能力『ストライクパック』は周囲に魔力弾の発射口を出現させ、自在に発射することができるようです。
 360度から迫る魔力弾を逃れる術はありません。ですがこの時は流石に発射口の制御に意識を向けているため周りの動きへの対応が遅れますので、協力して攻撃することで仲間を逃れさせることができるかもしれません。


登場するNPC:サーハ・アルベール、ドン・マルドゥーク、ジバルラ、イナンナ


【4】【イコン参加可】ベルゼビュートを訪れる 難易度:9
このパートは特殊な判定が行われます。ご参加の際は下記の説明をご確認ください。

『第二回』の【3】パートと同じ要領で、今回はメイシュロットとベルゼビュートを加えたザナドゥの各街を訪れ魔神や街の魔族と交流するパートです。

交流の内容については、判定こそありますが基本的には自由に行ってください。
今回はベルゼビュート訪問が可能になったことを告げられてから、【1】~【3】パート中までとなっていますので、
このパートの行動が【1】~【3】パートの進行にも関わってくる可能性があります。
そのため、【1】~【3】からは少し前の出来事となるでしょう。

『第二回』同様、【4】パートで行動してから【1】~【3】パートで行動することも可能です。
※上記は本シナリオのみの特別なルールです。
※【4】パートで参加された方も、【1】~【3】パートで参加された方と有利不利の差はなく
 難易度もそれぞれのパートのものが適用されます。
 魔神、魔族たちとの交流を絡めたアクションを行いたい方は、こちらへご参加ください。


また第二回で『バルバトスに魂を奪われた』『ベルゼビュートへ案内された』の称号をお持ちの方は、称号を装備した状態でアクションをかけていただくことで
ベルゼビュート城南門のそばにある建物で目を覚ました状態からアクションをかけていただくことが可能です。

■シナリオの結果について
本シナリオ、また『ザナドゥ魔戦記』全体での契約者の皆さまの活躍によって
ザナドゥの和睦が成立した場合、

ロノウェやナベリウスなどのNPCが、シャンバラの学校に入学してくるかも!?
※転校先は魔神たちと仲の良い契約者のいる学校となります。

またバルバトスやパイモンを倒すことができれば、
彼らの纏うゴエティアの力(装備、スキル)が、相応しい契約者に授けられるでしょう!
加えて、悪魔用の装備やスキル等も追加されるかもしれません!

■イコンについて
クエストなどで手に入る「サロゲート・コアⅠ」「サロゲート・コアII」と交換など手に入れることが可能です。
※交換枚数による制限や装備できる学校に制限がございますのでご注意ください。

イコンのシナリオでの運用は以下のルールとなります。

●パイロットについて
イコンは契約者である地球人とパラミタのパートナーと共に操作する全長機動兵器です。
イコンを操作するには、

・【イコン】アイテムを装備していること
・蒼空のフロンティアReのアバターであること
・自身のパートナー(LC)と一緒に乗ること。

が必要です。
上記が守られていない場合は、イコンが操作できない
あるいは操作出来ても本来の3割程度の力しか発揮できません。
例:一人でイコンに乗る、パートナー以外のキャラクターを乗せているなど。

また同じMCのパートナー(LC)同士での操作も可能です。

メインパイロットは【イコン】アイテムを装備しているキャラクターとなります。
サブパイロットは自身のLCであれば任意となりますが、シナリオにおいてはアクションで指定してください。

●使用できるスキル・アイテムについて
基本的に使用できます。
メインパイロット(イコンを装備しているキャラクター)の装備しているスキル・アイテムは、
但し書きがない限り、イコンが装備しているものとして扱って構いません。
サブパイロットの装備しているスキル・アイテムもそれと同様に扱い、
イコンは実質的に8つのスキル・8つのアイテムが装備・使用可能となります。

ただし、剣を4本持っているからといって、4本の腕がなければそれを同時に振るうことはできません。

また空を飛ぶアイテム(魔法の箒、小型飛空艇)については
イコン専用でなければ、それによってイコンが空を飛ぶことは出来ません。
なお、『イコン』を用いて行うことによって生身で行った場合と異なる演出や結果が発生する場合はありますが、
その威力等についてはスキルやアイテム、ステータス以上のものとはなりません。

また、イコン専用で装備することで、より力を発揮できる【6G】アイテムも存在します。

●一人操作のイコンについて
パラ実の「喪悲漢」のように一人操作可能な【イコン】扱いの乗り物もありますが、
それらは厳密にはイコンでなく、サブパイロットのアイテム・スキルなどについては同時利用は出来ません。

●参加出来るパートについて
イコンについてはシナリオ中で参加できるパートについて指定がございます。
基本的にはそのパート以外では使用できませんのでご注意ください。


■ゲームマスターについて
本シナリオは

・猫宮 烈

がリアクション執筆を担当します。


皆さんのご参加、アクションをお待ちしております。

【2022年4月4日12:00 追記】
アクションパート【2】【3】の表記を修正しました。

【2022年4月12日16:00 追記】
リアクション公開予定日を『2022年5月6日』へ変更させていただきました。
ご参加頂いたお客様にはお待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

【1】【イコン参加可】ベルゼビュート城までの道を確保する 【現在のMC参加人数:7】

9

【2】魔神バルバトスと決着をつける 【現在のMC参加人数:7】

11

【3】【イコン参加可】魔神パイモンと決着をつける 【現在のMC参加人数:8】

11

【4】【イコン参加可】ザナドゥ各地を訪れる 【現在のMC参加人数:11】

9