クリエイティブRPG

旧都千年宵桜 後日談

リアクション執筆中

旧都千年宵桜 後日談
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:神州扶桑国
参加状況:52  定員:75
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

リアクション公開予定:2022年04月21日
※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

シナリオガイド

京での戦いが終わり、訪れた一時の安らぎ。

シナリオ名:旧都千年宵桜 後日談 / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム



災厄の化身“禍神(マガカミ)”が人知れず蔓延る禍(わざわい)の世界、神州扶桑国。

霊力の暗黒面とされるマガカミに対抗できるのは、霊力に触れられる異能者――「神通者」のみ。

神通者は帝都・扶桑市に設立された「六明館学苑」に所属し、
対マガカミ部隊「修祓隊(しゅばつたい)」として、
日常の裏で扶桑国の人々をマガカミから守っています。

分校の一つである安濃津分校からの要請による、旧都「京」への遠征。
本校の隊士たちは死闘の末、京を支配する九厄「静華(しずか)」と配下の『四花仙』を祓い、
京を穢れから解放しました。

静華――京の守り神であった千年桜
彼女もまた長き呪縛から解放され、安らかな眠りに就いたのです。

安濃津での任務も終わり、本校の隊士たちは帝都へと帰還する事となりました。


■ □ ■


――京、帝宮。

「ここにいたんだね、佐士君」
「……朱音師範」

帝宮の庭園にいた鹿島 佐士に、一織 朱音は声を掛けました。
今はもう千年桜はなく、戦いの爪痕が残るばかりですが、
佐士は四花仙の筆頭である乙鑚が守ろうとしたものを噛みしめているように見えます。

「全部終わったんだ、と思ってな。これは、やはりここにあった方がいいだろう」

佐士は千年桜のあった場所に、神剣を突き立てました。
それを静華と乙鑚の墓標とするように。

「ヤツへの手向けだ」
「神剣の力は、霊脈を守るための楔になる。うん、あたしは反対しないよ。
 それに、それは元々君が帝から賜ったものなんだから」

朱音は祈るように手を合わせた。

「菊。君の願いは果たされたよ。
 すぐに、とはいかないけど、京はこれから昔のように賑わっていく」

まだ人が住める状態にはなっていないものの、京は安濃津分校の隊士と砕禍衆によって、
街の修復が進められていました。

「安濃津を離れるまで、まだ少しだけ時間がある。
 どうする、佐士君? 今は開祖様、と呼んだ方がいいかな?」
「やめてくれ、師範。俺は確かに、坂上 赤紫だった。
 だが、今は六明館学苑の修祓隊士、鹿島 佐士。これからも、そうあるつもりだ」

佐士の正体は大災禍の時代から現代に時間跳躍した、憑霊術の開祖坂上 赤紫。
それを自覚し、記憶が完全に戻りましたが、それでも佐士であり続けると告げます。

「ただ、帝都に戻る前に……京をひと通り見ておきたい。
 今の俺が、かつての俺の足跡を辿ることで、新たに見えるものがあるかもしれない」

佐士と朱音が、半透明の蝶の姿を捉えました。

「菊? ……じゃ、ないか。でも、神祇は今も佐士君を気に掛けてるみたいだね」

二人は蝶の後についていくことにしました。


■ □ ■


――帝都、市谷区。

安濃津遠征組の隊士たちは帰還後一週間の休暇が与えられ、思い思いの時間を過ごしていました。


「もっと高度な術を教わりたい、ですか?」
『はい。マガカミの探知範囲を広げ精度を上げることができれば、楪様たち観測官の力を借りずに、
 新人隊士たちの実戦指導や訓練が行えるようになります。
 その分、楪様たちの負担は減りますし、
 観測官が巧妙に擬態して社会に溶け込むようになったマガカミを見つけることに専念できるようになるかと』
二階堂 夏織 キャロラインが式神越しに、五星 楪(ゆずりは)に探知術の指導を乞いました。

安濃津では四花仙の瘉奴慧が尼僧に化けて分校隊士を手駒にしていましたが、
帝都のマガカミの擬態・隠蔽能力も以前に比べ高くなっている、と言います。

「いいでしょう、二階堂。
 二階堂、仁科と五星には似通った部分が多く、
 あなたは既に皆伝となってもおかしくないだけの実力があります。
 ですが」
 
楪は口元を緩めました。

「今はまだ戻ったばかりです。指導は休暇が終わってからです」
『はい、ありがとうございます』

夏織の式神が消えた後、楪の頭の中に不快な笑い声が響きました。

『クカカカ! 静華を祓って戻ってきたばかりだというのに熱心なことだ』
「黙りなさい、牛鬼」

九厄・牛鬼
楪が宿すマガカミですが、学苑が九厄の力を利用しているという事実は機密情報となっています。

『だが確かに、あの小娘の言う通りだ。宿儺もそうだったが、こそこそ隠れるのが上手くなっておる。
 他にも復活した九厄がいるかもしれんな。
 もっとも……自身がマガカミであると自覚していないかもしれぬが、な』

牛鬼、獏王、宿儺、静華。
現代ではまだ確認されていない九厄は五体残っていますが、既に復活していても不思議ではありません。

『せいぜい今は束の間の平穏を楽しむことだ。クカカ』


■ □ ■


――市谷区、六明館学苑の工房。

「ゆきにゃん、お使い頼んでいいかにゃ?」
「……何が必要?」

“三代目”久重 元内は、工房の中で仕事ではない、趣味のからくり作りに勤しんでいました。
百地 雪奈に手伝ってもらいつつ、気ままに作業を行っています。

「とりあえずこの紙に書いてあるのを……あ、間違えた、こっちだ」

買い出しリストと間違えて、機巧浄瑠璃(からくりじょうるり)の上演案内を渡しそうになりました。

「この作品の名前――鬼譚『千年桜』」
「ゆきにゃんもやっぱり気になるにゃ?
 まだ人間が異種族と共にあり、人々が怪異を認知していた時代。
 都である京に暮らす一人の姫と、その従者である侍の主従を超えた愛と悲劇の物語。
 これが人気みたいなんだけど、京の千年桜の事を知ってるボクたちからすると、ねぇ?」

京の千年桜の伝説を基にした創作という触れ込みですが、実際に京に行った元内は興味を引かれました。

「ゆきにゃん、買い物はやっぱ後にゃ。
 一緒に見に行かない?」

雪奈は静かに頷きました。

■ □ ■


――六明館学苑。

「朱音と景には後で儂が伝える。
 さて、安濃津に行っていた隊士が皆無事に戻ってきたわけじゃが」
「うむ、九厄を倒し、見事帰ってきた! 素晴らしいぞ!!」

仁科 碧斗三井 楓紫垣 玄五星 梓
遠征していた朱音と睦美 景を除く六大師範が集まっていました。

「そうですね。今回は長期に渡ったこともあり、安濃津でも鍛錬を積んだのでしょう」
「やはり皆様、門下生をはじめ、隊士たちの成長を知りたいとうずうずしてらっしゃいますわね」

四人の考えは一致していました。

「どれ、今回は儂らが直々に隊士たちの成長を確かめようじゃないか。
 あくまで希望する者は、じゃがの」
「試験ではありませんわね。あくまで模擬戦。ただし――手加減は抜きの」

遠い地で成長を遂げた隊士たちの力を知りたい、と。


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

神州扶桑国のスペシャルシナリオ『旧都千年宵桜 後日談』をお送りします。

本シナリオはタイトルの通り、「旧都編」のアフターシナリオとなります。
旧都編である「旧都千年宵桜」に参加された方向けの内容になっていますが、
帝都が舞台のフリーパートもあるため、それ以外の方も問題なくご参加頂けます。


■シナリオの参加報酬について

本シナリオに参加した方は、アクション締め切り後、
シナリオ報酬として経験値・社会性・お金(G)に加え、
隊士階級を上げる「行動点」が手に入ります。

隊士階級の詳細や行動点のシステムの詳細や貢献点のシステムはこちらをご覧下さい。


■基本的な状況

京での九厄・静華との戦いに決着がつき、本校の隊士たちは帝都へ帰還する事となりました。
帰るための準備と並行し、穢れから解放された京の調査や修復が行われています。
鹿島 佐士は残された時間で、自身の「坂上 赤紫」としての京での足跡を辿ろうとしたところ、
霊体の蝶が現れ、彼を導きます。
朱音や憑霊術の開祖に興味を持つ隊士も、佐士と一緒についていきました。

それからしばらく経ち、帝都に帰還した隊士たちは、遠征の疲れを癒すための休暇を与えられました。
安濃津での任務の間も帝都では変わらずマガカミ退治が行われていますが、
高位のマガカミはもちろん、そこまで格の高くないマガカミも巧妙に社会に紛れるようになっており、
厄介さが増していました。
とはいえ帝都でのこれからに備える者、気兼ねなく遊び歩く者、過ごし方は様々です。

元内も気ままに趣味に没頭していましたが、千年桜伝説を題材とした公演が行われるということで、
雪奈を伴って観に行きます。

師範たちは帰還と九厄を祓えたことを喜ぶものの、
遠征で隊士たちがどれだけ成長したのかを早く直々に確かめたいと、うずうずしています。


●登場NPCについて

各パートでアクションをかけられるNPCは以下の通りになります。

・子ノ三班(鹿島 佐士、浅間 早苗、轟 豪、三野 美那子、ひさゑ):【1】【2】

・安濃津分校組(明覚、藤林、滋丘、久我 紫苑、狐島、朱鷺坂 空音):【1】

・砕禍衆:【1】

・本校遠征組(一織 朱音、睦美 景、二階堂 夏織 キャロライン、百地 雪奈、久重 元内):【1】【2】

・六大師範:【2】【3】
※朱音と景は【1】~【3】。なお、【2】で朱音、景と会う場合は下記の条件になります。
※休暇中のため【2】で六大師範と会うことができるのは伝位が奥伝以上かつ自身の流派の師範一人です。


【1】現在の京を見て回る  難易度:8

穢れから解放され、マガカミも祓われた現在の京を散策します。
分校の隊士や砕禍衆がいるため、調査や都の修復といったことを行う事も可能です。

荒廃しているものの、元々が区画整理された整然とした街だったため、
かつての市街地は、直接の過去ではないものの、大和の京の面影を残しています。

佐士と朱音は帝宮を起点に、京を一周することになります。
なお、朱音はかつての京の姿や神祇がどういう存在だったかを知っています。

佐士(坂上 赤紫)の大災禍当時の京での足跡を、彼の回想を交えつつ辿るだけではありますが、
静華とは別の形で過去を見せてきたり、修祓隊士を試してきたりすることがあるため、
表記上の難易度を高く設定しております。
とはいえ、基本的に命に関わるようなことは起こりません。


【2】帝都で休暇を過ごす  難易度:1~

帝都・扶桑市で自由に休暇を満喫できます。
ただし自由とはいえ、やることが多岐に渡っていたり、
日付を跨いでいたりと長時間になる場合はダブルアクションとなりますのでご注意下さい。
また、行動できるのは帝都内に限ります。

基本的に戦闘が起こらないため難易度は1ですが、夜に行動する場合はマガカミを発見する場合があるため、
戦闘アクションは可能です。
この場合、遭遇するマガカミ次第で難易度が変わります。

元内と雪奈が観に行く機巧浄瑠璃「鬼譚『千年桜』」は、休暇期間中毎日上演されています。
要はからくり人形による人形浄瑠璃です。

千年桜自体は一つの伝承として現在も残っているものの、
ちょうど隊士たちが戻ってきたタイミングで公演が始まったのは単なる偶然なのか、
元内と雪奈は疑問に思っています。


【3】六大師範に挑む  難易度:12

※免許皆伝試験ではありません。
あくまで六大師範と一対一で、全力で戦ってみたい方向けのパートです。


試験ではないものの、師範を唸らせることができれば、
直弟子でない方は直弟子になったり、
「流派特装交換券」や「安濃津分校装備引換券」をもらえたりといったご褒美があるかもしれません。

基本的に自身の流派、あるいは興した独自流派の元となった流派の師範と戦うことを想定していますが、
別流派の師範に挑んでも構いません。

また、MCとLCが別流派の場合、それぞれ別の師範と戦うことが可能です。
今回はあくまで個人の成長・実力を図るものなので、師範との一対一となります。

師範たちは流派の皆伝であることはもちろん、各々のアバターを極めているものとお考え下さい。


・一織 朱音:審神者

・仁科 碧斗:符術士

・三井 楓:血刀士

・紫垣 玄:羅刹

・五星 梓:巫僧

・睦美 景:隠密



それでは、皆様のご参加をお待ちしております。

【1】現在の京を見て回る 【現在のMC参加人数:12】

8

【2】帝都で休暇を過ごす 【現在のMC参加人数:19】

1

【3】六大師範に挑む 【現在のMC参加人数:21】

12