クリエイティブRPG

ファントム・エクスプレス

リアクション執筆中

ファントム・エクスプレス
基本情報

マスター:クリエイティブRPG運営チーム
ワールド:ローランド
参加状況:75  定員:75
 

料金

MC参加:150ポイント
LC参加:100ポイント
フェロー追加:25ポイント
LC/フェロー最大追加数:4
文字数追加:50ポイント

スケジュール

リアクション公開予定:2022年04月18日
※アクション締切時の参加PC数で正式な公開予定が決定されます。詳しくはこちら

シナリオガイド

夜の砂漠を駆ける“幽霊船”の謎を追え!

シナリオ名:ファントム・エクスプレス / 担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム


人が“闇”に抗う剣と魔法の世界ローランド。

六つに分かれた大陸の地域の一つ、砂漠地方。
そこでは機械と魔導技術が融合した『機導』が発展していました。

砂漠の連合国家であるヴュステラント連合国は、魔王の支配を離れた機械族との交流を通じ、
技術を進歩させてきました。

しかし500年の時を経て魔王ターレックに代わる新たな魔王、ナイトロードが出現。
機械族は彼の支配下に置かれ、機械帝国(マキアスライヒ)を建国。

再び魔王と人界との戦いが始まろうとしていました――。



――砂漠地方。

境界に吹き荒れていた砂嵐が一時的に和らいだことを受け、
北部地方の冒険者たちは続々と砂漠へ足を踏み入れています。

アスト・ブレイズ、そしてシャロン・ライトフィールドの2人も、
先ほど“境界”を超えてサブラ砂漠に到達したところでした。

「何でも、“砂船”って乗り物があって、それがメインの移動手段らしい」
「それってあれ? 船って言うより……」

どう見ても列車だよね――
と、無人駅に止まっている“砂船”を見て、転生者特有の反応をする二人。

「でも、これに乗ればザンテンブルクに行けるんだよね?」
「多分な。……よし、ちゃんと行き先も出てる」

まさに渡りに船。
二人は早速はじめての砂船に乗り込んだのでした。

中には“金色の”ゴールディキキ
さらい赤兎団のユーセイカホランドセイルの姿もありました。

どうやら彼らも同じタイミングで砂漠地方につき、この砂船の駅にたどり着いたようです。

「久しぶりだね。赤兎団の団長殿とはレガリスの戦いの時以来かな?」
「そうだな、金色の」
「グラン・グリフォン、レガリス、プリシラ、ダレストリス。
 こうして北部各国の英雄たちが揃うことになるとは、です」

北部の英雄七人が話に花を咲かせる中、砂船は汽笛を上げてゆっくりと走り出します。
そして車掌らしき声が、“機導”を伝って客席に響きました。

『ザンテンブルク行き“ファントム・エクスプレス”、出発進行――』

――この時、彼らには知るよしもありませんでした。
夜の砂船など存在しないという、その事実を――。




――ザンテンブルク教会。

「どしたの、クリスタ?」
「オルディア……北部地方の教会を取りまとめる国があるんですが、
 そこからヴュステラントに英雄級の冒険者を派遣するって連絡が来ましてね。
 もう到着してもいい頃なんですが」

地域の境界の砂嵐が弱まり、北部地方から選りすぐりの冒険者がやってくる――
北部からその連絡を受けてしばらく経った今も、まだ到着していないことに
受付嬢のクリスタは違和感を抱いていました。

「冒険者なんてそんなもんだって……あ、そうだ。
 “例の噂”に関する依頼が届いてるよ」

クリスタが同僚から受け取ったのは、一枚の依頼書でした。
例の噂とは、夜にのみ運行される、砂船の「夜行便」のこと。

現在砂船は日中のみの運航であり、夜間はメンテナンスに当てられているため
基本的に夜行便は出ていません。

しかし、最近その「ないはずの夜行便」の目撃情報が増えており、ザンテンブルク市内で噂になっていたのでした。

幽霊船。乗った者を魔界へ連れ去られる、ってヤツですか。
 砂漠地方は魔障壁と接してねーんですから、そんなことねーだろーに」

依頼主は市長のグスタフ・クライン

幽霊船の噂が気になり、大戦期の記録を調べたところ、
彼は当時製造された機械族の大型個体――砂船型に関する記述を見つけたそうです。
戦時中は物資輸送は機械族の兵力運搬、さらに自身も高い戦闘力を持ち、人族側を大いに苦しめたとのこと。

「で、戦後は“紫炎の剣”リーラの配下として砂漠地方の復興に従事、
 数年後にコアの魔力が尽きて――寿命で機能停止。
 船体は現在の機械帝国領のドッグで保管されていた、ですか」

死んだはずの砂船型機械族が夜な夜な彷徨っている――
しかし実際のところ、それはオカルトの類ではなく
ナイトロードが新たなコアを組み込み、再起動したのだろう、とクリスタは見当をつけていました。

「蓋を開けちゃえばなんてことない話よねぇ」

「話聞いてやがりました?
 街に突っ込まれたら一巻の終わりですよ、これ。

 ……それに部下の亡骸を敵が乗り回してるなんて、リーラさんには胸糞わりー話でしょうし。
 できるだけ早く調べて、ケリつけてもらわねーとです」

そしてクリスタは依頼を掲示し、幽霊船の話を冒険者たちに伝えたのでした――。



――ファントム・エクスプレス。

その先頭車両には、制服風の塗装を施した機械族が立っていました。

「ナイトロード様のお考えの通り、別地域から英雄級冒険者が来たな」

彼の名は“霧歩き”パーシー
ナイトロードによって下位個体から見出され、新たなボディを得た機械族です。
換装によって強固な自我と高い知能を得た彼は、その恩義によってナイトロードに忠誠を誓っていました。

「だが、奴らは知らない――この砂船が機械族のボディそのものであるということを。
 それにどれほど強かろうと、この狭い船の中。十分に力を振るうことなどできまい……くくく」

パーシーは自らの端末となる個体を「車掌」として船内を巡回させ、様子を窺っています。
そして何も知らず談笑する北部の冒険者たちの姿を見てほくそ笑んでいました。

「正面から相手をするなど、コアが筋肉で出来たバカのやること……俺はもっと利口にやらせてもらう。

 ファントム・エクスプレス、進路そのまま、全速前進!
 目指すは砂岩の大峡谷だ!」

 そう。彼の目的はナイトロードの障害となりうる、英雄級冒険者を1人でも多く確実に潰すことであり、
 そのために砂船ごと深い谷底へと転落させることなのでした。

「お前たちの行き先は首都ではない。えーっと……
 そうだ、奈落の底だ!」



――そうして、走る砂船のどこか奥深く。

(……誰だ。
 私を、“鉄脚”ゴードンを、勝手に動かしているのは)

パーシーが気づかないほどかすかな息遣いで、
「幽霊船」の本来の主が、覚めるはずのない眠りから目覚めようとしていたのでした。


担当マスターより

▼担当マスター:クリエイティブRPG運営チーム

マスターコメント

『レヴァナント・クロニクルⅡ』のスペシャルシナリオシナリオ、
『ファントム・エクスプレス』をお届けします。

本シナリオはストーリー全体の流れに影響しつつも、独立したシナリオとなっております。
そのため『レヴァナント・クロニクルⅡ』をお楽しみいただいているかたはもちろん、
これまでローランドや砂漠地方に触れてこなかった方でもお楽しみいただけますので、
ぜひ奮ってご参加ください!

■シナリオの参加報酬について
本シナリオに参加した方は、アクション締め切り後、
シナリオ報酬として経験値・社会性・お金(G)に加え、
冒険者等級の貢献点(ランクアップポイント)が手に入ります。

また、レヴァナント・クロニクルⅡのパブリックシナリオでは、
今後集める事で砂漠で役に立つかもしれないアイテム等と交換可能となる、

「ザンテンブルク冒険者手形」

が1つ手に入ります。
※特典は課題ページからお受け取りいただけます。
※課題は3月11日(金)中に実装予定です。


さらにシナリオ内で活躍したキャラクターにはリアクション公開後、
活躍に応じて追加の貢献点やザンテンブルク冒険者手形の付与をはじめ、
様々な特典がプレゼントされる可能性があります。

冒険者等級の詳細やランクアップポイントのシステムはこちらをご覧下さい。

■基本的な状況
“境界の番人”を鎮め、境界越えの障害となる砂嵐が弱まったことを受け、
アストたち7人の冒険者たちが砂漠地方へと出立しました。
そして境界を越えた最寄りの駅で、ザンテンブルクへ向かう“砂船”に乗ります。

しかし、彼らが乗ったのは“幽霊船”ファントム・エクスプレス
ザンテンブルクでも調査依頼が出されている、砂船型の機械族だったのです。
かつての名前はゴードン。彼は“紫炎の剣”リーラの配下でした。

しかし今のゴードン――
ファントム・エクスプレスを操っているのは、ナイトロード配下の機械族“霧歩き”パーシー
その目的はナイトロードの障害となりうる、北部の英雄級冒険者を確実に潰すことにありました。

パーシーは砂漠に詳しくない彼らを砂船へ誘い込み、砂船ごと谷底に転落させるつもりです。
止めるにはファントム・エクスプレスに乗り込み、ブレーキをかけるだけでなく
運転士であるパーシーを打ち破らなければなりません!


※各パートの括弧内の難易度は、北部地方のアバターをメインアバターにして参加した時のものとなります。

【1】「ファントム・エクスプレス」に乗船する 難易度:4(6)
現在ファントム・エクスプレスは、途中の船着場を無視して砂漠の線路上を走っています。
つまりこちらも砂船などの乗り物を用いて追いつき、
走行中の砂船に強引に乗り込む必要があるということです。

幸い、今走っている航路は特定されており、速度も一般的な砂船と同等であるため、追いつくことはさほど難しくありません。
しかし防衛のため、機械兵(砂船の乗務員に扮しているのか制服着用)が内外に配置されており、近づくと攻撃を受けてしまいます。
乗船、となっていますが、実際にはこの防衛戦力を排除し、内外の冒険者が活動しやすくし、
機械族の戦力を低下させることが主目的となります。

通常のクロスボウや機導による遠距離攻撃のほか、粘着質のトリモチ弾で速度を落とそうとしてくるため
これらをかわし、あるいは倒しつつ、車内に侵入することが求められるでしょう。

また、アストたちと同じときにファントム・エクスプレスに乗ったという状態からアクションを行うこともでき、
車内側から警備の機械族と戦って仲間の乗船を手伝うことが可能です。

このパートには、“金色の”ゴールディ、キキが車内からの援護として登場します。

【2】各車両でブレーキをかけつつ進む 難易度:6(8)
冒険者たちは現在、最後尾車両に乗っています。
機関室のある先頭車両までは敵も多く、そして先頭にはパーシーもいるため、
そのままの速度で走ると、最悪の場合全員が谷底に落ちてしまうことが考えられます。

それを防ぐには1両ずつブレーキをかけて速度を落とし、
少しでも時間を稼ぐ必要があります。

機導使いであれば構造が分かり、ブレーキをかけるのは難しくありませんが
当然ながらそこには敵の妨害が入ります。

パーシーの端末である車掌たちは、煙を吐いてこちらの視界を奪いつつ襲ってきます。
そのほかグールやスケルトンなど、過去に犠牲になったと思しき冒険者の成れの果てと思しき
アンデッド系の魔物もいるため、対策が必要となるでしょう。

またリーラ曰く、走行を安定させる補機として「ゴードンのサブコアがどこかにある」らしく
そちらについても調査依頼が出されています。

このパートにはユーセイカ、ホランド、セイルが登場します。


【3】“霧歩き”パーシーを倒す 難易度:7(9)
“霧歩き”パーシーは、先頭車両の機関室でファントム・エクスプレスを動かしています。
操作系は人族の手でも動かせるものの、パーシーがそれを許すわけもなく
停止させるにはパーシーを倒す必要があるでしょう。
ただしパーシーは自身のコアを直接砂船と繋いでおり、機関室にいる人型の個体を倒すだけでは止められず、
室内にある彼のコアを破壊する必要があります。


口ぶりこそいささか小物っぽいものの、パーシーは
下位個体から見出され、ナイトロードから新たなボディを与えられたやり手です。
その実力は侮りがたく、敵を自分の有利な状況に誘い込む巧妙さも備えています。

二つ名である“霧歩き”は、彼が全身から煙幕を放って姿を隠すことからつけられており
手狭な機関室の中はパーシーにとって有利な戦場となっています。
またその煙を噴射して加速する戦い方を得意としており、
機導武装もそれに合わせて取り回しの良い短刀を使っているようです。

※このパートにはアスト・ブレイズ、シャロン・ライトフィールドが登場します。


※「レヴァナント・クロニクルⅡ」のヒント

ローランドでは、敵の特性によって通用しやすい攻撃手段が異なります。
相性がいい場合は相手より実力が劣っていてもダメージが通ることがありますが、
相性が悪いと実力があっても不利に追い込まれてしまう事も珍しくありません。

・一般的な魔物、魔神の加護の弱い下級魔族:北部地方、砂漠地方共に十全な効果を発揮可能。
・中級以上の魔族、“超獣”に分類される魔物:加護破りのスキルや英雄装備等のある北部地方のアバター。
・機械族、(特に砂漠地方の)盗賊等人族の敵:【機導】が使える砂漠地方のアバター。
・砂漠地方特有の硬い外皮を持つ魔物(サンドワーム等):【機導】が使える砂漠地方のアバター。
・アンデッド系の魔物:浄化の力を持つスキルやアイテムのあるアバター。

舞台が砂漠地方のため、砂漠地方のアバターの活躍の機会が多くなるものの、
敵のタイプに応じて従来のアバターやスキル・アイテムをいかに使っていくかも重要となります。

とはいえ、「レヴァナント・クロニクルⅡ」から始めた方は、
まずは「機導使い」のいずれかのアバターを育成すれば問題ございません。


※冒険者等級・北部地方での二つ名について

「レヴァナント・クロニクル」に参加していた方の冒険者等級・貢献点は、
「レヴァナント・クロニクルⅡ」にも引き継がれます。

また、輝神教会を通じて冒険者の情報、二つ名は地域を越えて共有されているため、
異名持ちの方は砂漠地方でも周囲の冒険者から一目置かれることになります。
※ただし北部地方と同じように立ち回れるとは限りません。

※スピリット(精霊)、ドラゴン(竜族)の認識

精霊と竜族は北部地方でも半ば伝説として語られるのみの種族でしたが、
それは砂漠地方でも同様です。
なお、精霊や竜と契約している方は機導武装でも、
基本的には精霊魔法や竜の力が干渉して相殺することなく使用可能です。
ただし【機導】と併用した場合、武装の方が耐えられるとは限りません。


それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【2022年3月14日12:00 追記】
各アクションパートの、北部地方のアバターをメインアバターにして参加した際の難易度について追記を行いました。

【2022年4月14日18:30 追記】
リアクション公開予定日を『2022年4月18日』へ変更させていただきました。
ご参加頂いたお客様にはお待たせしてしまい大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

【1】「ファントム・エクスプレス」に乗車する 【現在のMC参加人数:16】

4

【2】各車両でブレーキをかけつつ進む 【現在のMC参加人数:38】

6

【3】“霧歩き”パーシーを倒す 【現在のMC参加人数:21】

7