(株)舞昆のこうはら

ごはんのお供として大人気の塩昆布「舞昆」をはじめ、多彩な商品を持つ『舞昆のこうはら』。原材料の選定から加工、販売まで一貫して手がける製造小売業である当社の強みは、お客様の声がダイレクトに届くこと。そのため、お客様の声を反映した商品展開ができ、工場併設の直営店や通信販売の頒布会では、試作品も販売しています。試作品は小ロットで生産できるため、比較的リスクも少なく、開発力を磨くことにもつながります。どんなメーカーに就職しても、自分の開発した商品を世に出すというのはなかなか難しいことですが、当社なら、試作から販売までのプロセスも短く、お客様が紹介や贈答という形で商品を育ててくださるので、開発意欲が高い人ほど手応えのある仕事ができると思います。

一番人気の「舞昆」は、血圧や血糖を気にせず食べられる天然発酵の健康塩昆布で、大阪府立大学との共同研究によって生み出されました。そうした研究開発に対する姿勢は今も変わらず、最近では、行政の補助金を活用して分析機器を導入し、自社商品の栄養価と味のさらなる向上を追求しています。そして、食品のみならず、昆布の成分を応用した化粧品や化成品、建築資材の研究開発も進行中。昆布の可能性はまだまだ広がっていくと考えています。

研究開発だけでなく、マーケティング能力が磨けるのも当社の魅力。新入社員は直営店と通販での販売業務からスタートするので、お客様のニーズをもとに自分なりの販売方法を構築し、それを商品カタログや新聞・テレビ広告で展開することも可能です。

2020年は、新型コロナウィルスの影響で飲食業界が厳しい状況になりました。この苦難を乗り切るため、2021年4月から、当社の商品を使った新しい調味料やアレンジレシピ、食事療法や生活習慣の改善を提案する物販店を展開。フランチャイズの仕組みを作り、各地の飲食店に当社の物販店としてリスタートしてもらうコンサルティング事業も計画しています。この事業が軌道に乗れば、多くの飲食店が救われるだけでなく、当社の販売網も強化でき、双方にとってプラスの結果をもたらすことになるでしょう。

このように、当社では今後もメーカーの枠を超えてさまざまな事業に取り組んでいくつもりです。（代表取締役　鴻原森蔵）