- 1二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:46:14伝説の傭兵だったトレーナーはもう戦場が嫌になってたんだよね 
 ある日の戦場で愛機を撃ち落とされたマヤノパパと遭遇し激戦の末辛勝するんだよね
 胸元から写真が出てくるんだよね
 マヤノパパとマヤノのツーショットで二人ともいい笑顔なんだよね
 人の親を殺してしまったことを自覚しトレーナーはもうこんなところいたくないとハッキリと自覚するんだよね
 全てを捨てて日本に戻り猛勉強の末中央トレセン学園のトレーナーになるんだよね
 今まで人の未来を奪っていたから今度は人の未来を作っていく仕事をしたかったんだよね
 学園で偶然マヤノと出会うんだよね
 トレーナーはあの時の子どもって一眼見てわかるんだよね
 最初は避けるんだけど猛アピールの末根負けして担当になっちゃうんだよね
 マヤノは何も知らないんだよね
 みたいなね
- 2二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:48:51こういうドラマ昼か夜にやってそう 
- 3二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:50:47全部わかってしまったマヤノが美しそうな話ですね。 
- 4二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:55:03マヤは初対面で亡きパパにどことなく似ているなって思うんだよね 
 それは戦場を退いてもこびりついて離れない硝煙の香りなんだよね…
- 5二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:55:03
- 6二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22:56:48マヤノの担当が終わったら死に場所を探してすぐに逝ってしまいそうだな… 
- 7二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:00:06夜な夜な枕元血濡れのマヤノパパが出てきてうなされそう 
- 8二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:01:47仲良くなった人はみんな戦場で散っていくから必要以上の距離は縮めなさそう 
 でもマヤにこじ開けられたりするのかな
- 9二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:05:20
- 10二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:06:21それでも、あいしてるよ… 
- 11二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:06:43
- 12二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:07:32過去は変えられない 
 けれど、
 未来は変えられるんだよ
- 13二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:08:12マヤノパパは別にトレーナーちゃんのことを恨んではいないんだ 
- 14二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:08:55撃てよ、臆病者!撃て!! 
- 15二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:11:47撃たれたトレーナーちゃんは憑き物が落ちたような微笑みを浮かべてるんだよね 
- 16二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:12:27隠しルートだと弾が外れるんだよね 
- 17二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:14:21マヤノの銃奪い取って自決するんだよね 
- 18二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:15:14ジャムるんだよね 
- 19二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:15:45正規ルートだとそのまま死 ねるんだよね 
- 20二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:16:23前に見た概念だし、結局マヤノがトレーナーに銃向けてるんだけど。やっぱ運命は変えられないのか? 
- 21二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:16:30「マヤね!頑張っていっぱいレースに勝つの!そうしたら天国のパパにもきっと届くでしょ?」 
 「……ああ、きっと届くよ」
- 22二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:22:28トレーナーは好きだけど大好きなパパの仇で… 
 愛憎渦巻いてグッチャグチャになるんじゃ〜…
- 23二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:30:54親愛度MAXになってから気づいてほしいねぇ 
- 24二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:34:43どれだけ一緒に過ごしてもトレーナーちゃんの心に残る傷は消えないと悟ったマヤノは、きっかけを探して彼の過去を調べ始めるんだ 
 既に大半は抹消されていたけれど、トレーナーちゃんが過去に傭兵をしていたこと、そしてある紛争に参加したのを最後に足を洗ったことを知るんだ
 そしてその戦闘が自分のパパが帰らぬ人になった理由であることを知って胸騒ぎが……
- 25二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:36:34よねが多すぎる 
- 26二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:38:52
- 27二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:41:25前に親父は死んでないけどトレーナーが死ぬスレあったな 
- 28二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:42:28マヤはそんなはずない、嘘だ、嘘だと思うんだけど頭の中でピースが一気にハマっていって理解っちゃうんだよね… 
- 29二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:45:10
- 30二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:46:00
- 31二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:57:15
- 32二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23:58:53結局マヤノを守るために撃ち殺されて「結局これがお前の本性だ、人殺しめ…」って呟きながら息絶えたいよね 
- 33二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 00:11:07あるの日忽然と戦場からお前は消えた……そりゃあ血眼になって探したよ、まるで恋する乙女のようにな。 
 そして数年経ってようやく見つけたと思ったら……日本でガキ相手に先生ごっこ。しかもその相手はお前が消えた日にぶっ殺したやつの忘れ形見ってんだから驚きだ。
- 34二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 00:21:12マヤノの目の前で全部バラされて「嘘だよね…トレーナーちゃん…」って言われたい 
- 35二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 02:09:33
- 36二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 13:41:53パパは兵隊さんだったの。きっと別の道もあったのに、自分で選んで兵隊になったんだよ。 
 実際に戦場にも行ったし、きっと人も殺してる。だからトレーナーちゃんを恨んだりしないと思うの。
 わかってるよ、マヤわかってる。本当だよ。
 トレーナーちゃんと一緒に走ってきた今までの時間、マヤは大好きだよ。
 なのに。わかってるのに……
 なんで……
 なんでトレーナーちゃん、パパを、殺したの……?
 もしパパが生き残ってたら、逆だったら、きっとトレーナーちゃんには会えなかった。それは本当にイヤ……
 でも、パパに会えないのも、さみしいよ……
 トレーナーちゃん……さみしいよ……
- 37二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 13:44:18
- 38二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 13:46:21トレーナーに優しくされた時に 
 「……パパが生きてたらこんな感じなのかな?」
 って言って知らずのうちに心を抉るんだ
- 39二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 13:47:29
- 40二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 15:45:54そこから始まる続編があるパターンかもしれない 
- 41二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 16:03:06それは誰も救われない展開になるとうたわれるもので学んだ 
- 42二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 16:21:31今までの人格から分裂してトレーナー兼パパの人格ができるのか… 
 戦士として最後まで責任を果たせ
- 43二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 16:34:20誰か書いて♡ 
- 44二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 16:56:36空砲だよ、トレーナーちゃん 
- 45二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 17:03:21トレーナーちゃんがジョン・ウイック並の銃撃スキル持ってる…ってこと? 
- 46二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 21:58:11苦悶の表情でトレーナーちゃんに銃を向けるマヤ...... 
- 47二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 22:21:56
- 48二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:13:10
- 49二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:23:59ライスが作った物語か 
- 50二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:28:05マヤノのトレーナーになったのは、痩せこけた良心を満足させるため… 
- 51二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23:28:16某実写系ADVの最終章みたいに 
 他の人全員で悪意を捨てる選択肢を選ばないと撃っちゃうやつ
- 52二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 01:12:48真ルートだとマーベラスがいつもとは違う落ち着いた調子で助言をくれる 
- 53二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 02:01:08マヤノトップガンゥ! 
 何故その男から亡き父と似た匂いを感じたのか。
 何故身体中に傷があるのか...何故父の思い出話しに顔を伏せるのかァ!
 その答えはただ一つ.....!!
 ハァァァ………マヤノトップガンゥ!
 その男が!君の父親を!殺した男だからァァア゛ーーーーーッハハハハッ!!
 ア゛ーーッハーッハーッハーッハッ!!!ア゛ーーッハーッハーッハーッハッ!!!
- 54二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 02:07:37なんかこのマヤトレ作画が新谷かおるじゃない? 
- 55二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 06:51:57このレスは削除されています 
- 56二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 09:25:53
- 57二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 12:43:52マヤ分かっちゃった…分かりたくなかったのに… 
- 58二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 20:17:55トレーナーちゃんは風間シンなの? 
- 59二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 20:24:49
- 60二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 00:15:24救いはないんですかァ!! 
- 61二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 06:46:52死ぬことこそが救いだったんだよ 
- 62二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 06:48:06死んで救われるのはトレーナーだけで 
 マヤはちっとも救われないんだよね…
- 63二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 06:52:03マヤと一緒に死んだらみんな救われるのでは? 
- 64二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 07:28:53好感度が高いと「マヤ撃てないよ…」となるがフラグを立ててない場合贖罪の意識が重すぎてマヤの前から消えるトレーナーちゃん 
 でもマヤは決してトレーナーちゃんを探さなかった。きっとどこかで罪を償うために頑張って生きているんだと信じたいから
 人知れず消えた後、罪の意識に耐えきれず死を選ぶだろうことがわかっちゃっているが、それを認めたくないから
 ロマンって…いい言葉だよね
- 65二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 07:31:46良いよね父の仇のトレーナーを 
 トレーナーの自殺願望と自らの復讐を叶えるために殺して
 「完成」するマヤノトップガン…
 もうマヤはいない
- 66二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 07:40:02マヤパパの元僚機と一騎打ちして勝ったけど機体大破して記憶なくなるトレーナーちゃん… 
- 67二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 16:12:40全て告白したあとに自ら命を絶とうとするトレーナーちゃんが愛憎ごっちゃ混ぜになったマヤちんに「死んで救われるのは、トレーナーちゃんだけでしょ。そんなの絶対許さない」ってされるんだよね… 
- 68二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 02:33:53南坂トレーナーは正体知ってそう 
- 69二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 02:37:53幼少期のマヤと交流があってマヤの視点だと「パパの職場の優しいおじさん」なんだよね…… 
- 70二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 02:42:37死にゆくマヤノパパが胸元から写真を出してトレーナーに娘を頼む的な呪いをかけるのもいいかなって 
 そしてマヤノのトレーナーになった後、たまに聞かされる父親との思い出話で罪悪感に押しつぶされそうになるんだよ…
- 71二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 10:54:41
- 72二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 11:03:49その通りだマヤノード。お前の言ってることは全て正しい。 
- 73二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 11:04:41トレーナー業を斡旋してくれたんだろうな 
- 74二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 11:39:30自分も死のうとするのは良く無いと思うんですよ、2回もマヤから大切な人を奪うのは良く無いと思うんですよ 
- 75二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 11:44:23トレーナーちゃんには南坂とバーで酒飲みながら懺悔をしてもらう 
- 76二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 11:45:25マヤ自身が引き金を引くとしたら…? 
- 77二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 12:02:55ランボー最後の戦場みたいに、色々あったけど最後は穏やかな顔つきで故郷に帰るトレーナーで物語が終わって欲しい 
- 78二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 16:36:47
- 79二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 02:31:00マヤノの頭を撫でる時、その手が父親の命を奪った手だってことを痛感するトレーナー...... 
- 80二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 02:58:38
- 81二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 12:20:24美しい... 
- 82二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 19:14:35
- 83二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 19:15:59炎上しても(自分のような人間にはこんな仕打ちも生ぬるい…)とか思ってしまうマヤトレ… 
- 84二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:44:53どうせ どっちも いなくなる 
- 85二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 22:56:31
- 86二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:03:15トレーナーちゃんは、カッコよくて、頼りになって、いつもマヤのことを支えてくれて。 
 でも、何かを隠してる。
 トレーナーちゃんは自分のことをあまり喋りたがらない。家族のことも、出身地のことも、トレーナーになる前は何をしていたのかも、自分のことは何も。
 マヤは知ってる。
 トレーナーちゃんが時折、何か思い詰めたような顔をすることを。凄く怖い顔をすることも。凄く悲しい顔をすることも。
- 87二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:11:04ある日、廊下でトレーナーちゃんを見つけて、驚かそうと思って後ろからそーっと近づいたんだ。 
 マヤが「わっ!!」と叫ぼうとした瞬間、トレーナーちゃんは凄い勢いで振り返った。
 その時のトレーナーちゃんは、
 鬼神のような顔をしていた。
 怖い顔はすぐに戻って
 「なんだ、マヤノかぁ〜」
 そう言って、いつも通りの優しい顔で笑った。
 「えへへ〜ビックリした?」
 「あぁ、凄くビックリしたよ」
 いや、ただ驚いただけにしてはあの反応は異常だ。
 まるで、常に何かに狙われているみたいに。
 トレーナーちゃんは、何かを隠してる。
 マヤにはわかっちゃうんだ。
- 88二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:19:20「ん〜?大人の男性なら人に言えない秘密の一つや二つあるんじゃない?」 
 ネイチャちゃんはそう言った。
 「そうかなぁ......」
 「マヤノの考えすぎなんじゃないの?」
 「うーん......ネイチャちゃんのトレーナーさんは何か言ってなかった?」
 「トレーナーさんが?う〜ん」
 「あっ、そういえば言ってたわ。この前、トレーナー同士で温泉旅館に慰安旅行に行ったけどマヤノのトレーナーさんだけ来なかったって」
 「え?」
 「みんなでワイワイとかあんま好きじゃない人なんかね?」
 違う。確かに大勢でワイワイするタイプではないけど、トレーナーちゃんは別に人と関わるのが嫌いなわけじゃない。
 他に理由が考えられるとすれば......
 (マヤ、わかっちゃった)
 それは多分、温泉で肌を見られたくないからだ。
 トレーナーちゃんはいつも長袖を着ている。例えどれだけ暑い日でも。
 トレーナーちゃんは「昔から紫外線に弱いから」と言っていた。
 だけど、マヤにはわかるんだ。
 それは嘘だって。
 何か、服の下に見られたくないものがあるんだって。
- 89二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:38:20ある日、トレーナー室に行くとトレーナーちゃんは机で寝ていた。 
 「もぉ〜!またこんなところで寝て!!」
 仕事で疲れて寝ちゃったのかな。
 そう思って近づくと、トレーナーちゃんの右手に何か握られていることに気づいた。
 「ん?なんだろこれ?」
 そう言って触れた瞬間、トレーナーちゃんは飛び起きた。
 「わぁ!!!」
 「マヤノ!!!?」
 
 トレーナーちゃんは酷く驚いた様子だった。
 そして、右手の『何か』を見て、叫ぶようにこう言った。
 「見たのか!!!!!」
 「え?」
 「見たのか!!!!!?」
 その顔は怒っているようで、怯えているようでもあった。
- 90二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01:39:16「ううん、見てないよ......」 
 「......そうか」
 そう言うと、少し落ち着いたみたいだった。
 「ごめんな大きな声出して......怖かっただろ......」
 「ううん、マヤ気にしてないよ」
 「そうか......」
 「......ちゃんと部屋で寝るよ」
 そう言ってトレーナーちゃんは部屋に戻っていった。
- 91二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:00:56部屋に戻ったトレーナーは、右手に握られた『それ』を見つめた。 
 「しまった......」
 やはり持ってくるべきではなかった。部屋にしまっておくべきだった。
 マヤノに見られたか?
 彼女は見ていないと言った。
 だが、それは本当か?
 本当に、何も見ていないか?
 『それ』はペンダントだった。
 あの日、彼が持っていた物だ。
 ペンダントの中には、マヤノの写真が入っていた。
- 92二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:08:09トレーナーは驚いていた。マヤノが近づいても気づかないほどに熟睡していた自分に。 
 『あの頃』は寝ている時も人の気配がすれば反射的に起きられた。安心して寝られる夜はなかった。
 それほどまでに、マヤノのいるトレーナー室は自分にとって心休まる場所になっていたのだ。
 それは嬉しくもあったが、恐ろしくもあった。
 まるで、自分が罪を忘れてしまったかのようで。
- 93二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:47:05あの日、俺は戦場にいた。 
 そして右手の銃で、多くの人を殺した。
 『彼』もその1人だった。
 撃たれた彼は何かを落とした。俺が近づいた時には彼は既に息絶えていた。俺は彼が落とした物を拾い上げた。
 それはペンダントだった。中には笑顔の彼とウマ娘の写真が入っていた。直ぐに、彼の娘だとわかった。
 「おい、行くぞ」
 そう仲間に言われ、また俺は駆け出した。何故だかわからないが、俺はそのペンダントを持ち去っていた。
 その日、俺は戦場を去った。
 あれから5年。俺は神の悪戯を呪った。
 まさか、戦場を忘れるために入ったこの学園で彼女に会うなんて。
- 94二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:48:28よく考えたら傭兵の使う銃って両手持ちやな 
- 95二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 02:53:28
- 96二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:17:31じゃあそういうことにします 
- 97二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 11:29:09まだ生き残ってたんかと思ってたら神SS投稿されてるやん! 
 概念垂れ流しにしてみるもんやね
- 98二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 19:56:00age 
- 99二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 20:35:15私は、彼女の父親の命を奪った 
 戦いの後、雇われのパイロットを辞め、なにか誰かの役に立てる仕事をしようと勉強した。
 そして日本で中央資格を取りトレセンでマヤノのトレーナーになった後、家庭調査表などの資料の備考で彼女の父親が私の参加した紛争で亡くなっているということを知ったのをきっかけに、彼女の父のことを調べるまで彼女の父が私が"あの時"撃墜した機体のパイロットであることを知らなかった。
 当の本人、マヤノトップガンは私が彼女の父を死に追いやった原因であることを知らない。
 後で知った事、戦争の中での出来事であろうと、自分が殺した人間の子供の担当トレーナーをやっていることは誰から見ても正気の沙汰ではないだろう。
 ただ私は…
 痩せこけた自分の良心と、誰にも明かせない償いのためだけに、彼女を支えるトレーナーとして仕事を続けているだけに過ぎない…
- 100二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 01:06:58続き? 『マヤノトップガン!!マヤノトップガン1着!!!!』 その日はマヤノの大事なレースの日だった。マヤノは見事に勝利した。 俺は何故か、例のペンダントを持って来ていた。あれ以降、ずっと部屋にしまっておいたというのに。 せめて、彼に娘の晴れ舞台を見せてやりたいと思うのは...... いや、俺の自己満足でしかないだろう。 「勝ったよ!トレーナーちゃん!!」 「あぁ、よくやったな」 「えへへ〜 じゃあよしよしして〜!!」 そう言われて、マヤノの頭を撫でた。 「......っ!!!」 その時、体に痛みが走った。 
- 101二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 01:14:53痛んだのは古傷だった。 
 直ぐにわかった。彼に撃たれた時の傷だと。
 まるで、あの罪を忘れさせないためかのようだった。
 再び、右手に目を向ける。
 そうだ。
 俺は、この手で彼女の父親を......
 そして今、この手が彼女に触れている。
- 102二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 01:21:08視界が歪む。 
 「ト......ナ......ちゃん?」
 「............ゃん!!!」
 マヤノが何かを言っていたが、すぐに聞こえなくなった。
 意識が朦朧としてきた。
 違う。これはただの熱中症だ。
 今日は暑い日だからな。
 『あの日』も暑い日だった。
 そう、『あの日』も。
 そのまま、俺は倒れ込んだ。
 倒れる寸前、自分の右手が視界に入った。
 「あぁ」
 その右手は血で汚れていた。
- 103二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 13:00:07もうちょっと書く 
- 104二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 13:17:31期待 
- 105二次元好きの匿名さん22/04/12(火) 19:55:37読んどるで 
- 106二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 01:11:38保守 
- 107二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 01:47:21「え?」 
 トレーナーちゃんが、突然倒れた。
 なんで?どうして?わけがわかんなかった。
 向こうから声がした。
 「マヤノ〜!!おめでとー!!」
 ネイチャちゃんだ。
 「ネイチャちゃん!!すぐに誰か人呼んできて!!!!」
 「え?なに?どうしたの?」
 「トレーナーちゃんが急に倒れちゃって!!」
 「ええ!?わかった、呼んでくる!!」
 直ぐにトレーナーちゃんに駆け寄った。
 見た感じ、熱中症って感じじゃなさそうだった。
 「トレーナーちゃん!!大丈......」
 ふと、胸ポケットに何か入ってることに気づいた。
 「これって......」
 直感的にわかった。
 あの時、右手に握られていた物だって。
- 108二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 01:56:09そっと、『それ』に手を伸ばす。 
 イケナイことだとわかっていたのに。
 どくん。
 心臓が跳ねた。
 イヤな予感がした。これ以上はマズイ気がした。
 でも、止められなかった。
 そして、ポケットから『それ』が顔を出す。
 「えっ」
 どくん。どくん。
 鼓動が早くなる。呼吸が苦しくなる。
 「これ.....ペンダント?」
 そのペンダントは、初めて見るはずなのに見覚えがある物だった。
- 109二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 02:02:42「これって......」 
 両手がそっと、ペンダントを開こうとする。
 ダメだよ、これ以上は。
 開いたら取り返しがつかなくなる。
 そう思いながら、マヤの両手は開くのをやめられなかった。
 中に何が入っているのかを確かめたかった。
 でも、何が入っているのかは不思議と予想がついていた。
 それでも、何が入っているか知らないフリをした。
 入っていたのは、マヤとパパの写真だった。
- 110二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 02:07:24うわーぁ 
- 111二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 02:32:53嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。 
 違う違う違う違う違う違う違う違う違う。
 心が理解を拒んだ。
 そこにある事実から目を背けたかった。
 だけど、心が理解を拒んでも、
 頭はどんどん冴えていった。
 トレーナーちゃんが時折暗い顔をすること。肌を見せたがらないこと。過去を語りたがらないこと。このペンダントを隠したこと。
 全てのことが、ある事実を指し示す。
 「マヤ、わかっちゃった」
- 112二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 02:41:27改めて文字に起こされるとえっぐいなこれ… 
- 113二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 02:44:07ぬぅ…続き気になるが寝なきゃな… 
- 114二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 03:27:44嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ 
 全てがわかっちゃった今、目の前の事実にマヤはただ「嫌だ」と言うことしかできなかった。
 嫌だよトレーナーちゃん。そんなのってないよ。どうしてなのトレーナーちゃん。今まで何を考えてマヤと一緒にいたの。嫌だよ。どうして何も言ってくれなかったの。マヤのことどう思ってたの。どうしてパパを。嫌だよ。だからマヤに優しくしたの。罪滅ぼしのつもりだったの。これからも楽しく。たくないよ。そのペンダントは何で今日。嫌だトレーナーちゃんを。いつもみたいにマヤのペンダントことをナデナデしてよ。明日も明日も明日も昨日もデートしようよ。わかったよ明日もみたいに一緒にパパとトレーナーちゃんお出かけしてパパ嫌だよもう子供じゃないんだよお洒落なカフェに行ってずーっとパパとマヤ嫌だデート勝ったよどうしてついてきてねパパなんでだから一緒だよトレーナーちゃん隠したのレースで嫌だ1番になったらこれからもこの人がマヤのよろしくね褒めてくれるなんでトレーナーちゃんマヤもう嫌だちゃんなんだ大丈夫だよ嫌だあの時っ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ......
 「やだよ......」
 そう小さく叫んで、マヤノトップガンも倒れ込んだ。
 大きな音がして、ナイスネイチャは振り返った。
 「え!?ちょっ!?嘘でしょ!?」
- 115二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 08:33:07保守 
- 116二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 12:46:01質の良い曇らせやね… 
- 117二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 20:47:50きっついなぁ…でもやめられないわ 
- 118二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 22:17:59段々とマヤノが過呼吸気味になっていったりしてると私性合 
- 119二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 22:19:33うわぁ……(ハートを押す) 
- 120二次元好きの匿名さん22/04/13(水) 22:21:10もう罪悪感なしでは顔を合わせることすらできなくなっちゃうんだよね… 
- 121二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 00:44:01ベッドの上でトレーナーは目を覚ました。 
 直ぐに病院だとわかった。そうだ、あの時レース場で倒れたんだった。やってしまったと思った。多くの人に、何よりマヤノに迷惑をかけてしまっただろう。
 最初はマヤノが助けを呼んでくれたのだと思った。だが、看護婦からそうではないと告げられた。
 「マヤノトップガンさんと一緒に倒れていたところを、ナイスネイチャさんが助けてくれたそうですよ」
 マヤノが?なぜ?どうしてマヤノまで?俺が目の前で倒れたせいでパニックになってしまったのか?
 いや、違う。
 ふと、ベッドの横の荷物に気付いた。倒れた時に着ていた服と持ち物が纏めてあるのだろう。
 持ち物を全て確認したが、ペンダントは無かった。看護婦に確認したが荷物はこれで全てだという。
 まさか。
- 122二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 01:13:20「見られた............!!!」 
 やってしまった。大失態だ。あれだけ注意していたというのに。何より、彼女だけには見られないようにしていたのに。どうして、今日に限って持ってきてしまったんだ。
 マヤノは賢い子だ。あのペンダントを見れば全てを察するだろう。
 そして理解した。もう、マヤノのそばにはいられないことを。
- 123二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 01:18:42某作品の機械忍者と遺伝子工学者の兄妹を連想した 
- 124二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 01:20:56そういえば服が病院服になっている。となると体の傷も医者や看護婦に見られただろう。傷を隠すために、この5年間極力医者には行ってこなかったというのに。 
 だが、それはもうどうでもよかった。
 マヤノにペンダントを見られてしまったことに比べれば、どうでもいいことだった。
 もう、マヤノには会えない。
 彼女との時間は短かったが、楽しかった。
 そして、幸せだった。
- 125二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 01:49:57こっからどうまとめればいいのかわかんないや...... 
- 126二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 10:46:14続きを本当に期待してる保守 
- 127二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 16:48:44保守します 
- 128二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 16:50:23誰もいないところでひっそりと死んでマヤが事実を受け入れてトレーナーを探し始めるも既に死んでいたんだよね… 
- 129二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 21:13:13待ってる 
- 130二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 21:37:45私は、職業軍人である。 
 代々軍人として───祖父の代からはパイロットとして生きることを使命付けられた家に生まれ、愛する祖国のために命を捧げる覚悟はしてきた。
 当然、この紛争に参加するときもその覚悟は持っていた。とはいえ、本当に命を落とす日がこんなにも早いとは思わなかったが。
 昨日の戦闘で反政府軍に愛機を撃墜され、私はパラシュートで山中に降り立った。
 そこを待ち受けていたのがあの男である。まだ年若い、東洋人の男。軍装ではなかったから、恐らくは金目当てでやってきた傭兵の類だろう。
 彼との死闘は丸一日続き、とうとう体力に限界を迎えた私は胸を撃たれて致命傷を負った。
 もう助からないのだと悟ってほとんど無意識にポケットから取り出したのは、チェーンの切れたペンダントだった。ロケットの中には今より少し若い私と、物心つく前の愛しい娘の写真が入っている。
 それを眺めながら事切れようとしたとき、あの男が私の傍に寄ってきた。
 隙のない奴だ、相手が死にかけであっても全く油断することなく、銃を構えたままこちらに歩いてくる。
 ふと不思議に思った。誇りも何もなく戦場に身を置くこの東洋人の若者が、どうしてこの世界に足を踏み入れたのか。
 なあ答えてくれ、お前に家族はいるのか?恋人は?友人は?その問いかけは声に出ることはなく、代わりに血の塊が口からこぼれた。
 いつの間にかすぐ傍に来ていた奴は少し顔を顰めて───私の手からペンダントを取り上げた。
 危険物だと思ったのだろうか。ペンダントと私を交互に見比べて、ため息をつく。
 命を奪っただけでなく今際の思い出すら貴様は取り上げるのか。普通ならそんな怒りが口をつくところではあるが───
 「……もって、いけ……」
 最期の力を振り絞って喉から出たのは、そんな言葉だった。
 自分でも驚いたが、奴もまた驚いたようで大きく目を見開いた。
 機械(マシーン)のような戦いぶりだったが、人間らしい顔もできたらしい。
 「……すまない」
 初めて声を聴いた。とにかく奴は私の意を汲んでくれたようで、ペンダントをポケットにしまい込んで立ち去っていく。
- 131二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 21:39:18うおおおおパパノ編じゃん 
- 132二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 21:39:58何より大事にしていたペンダントが、名前も知らぬ男に持っていかれる。それも、私を殺した奴にだ。 だというのに私の心は何故か安らかだった。 あのペンダントは必ず娘の───マヤノのもとへ戻ってくる。 何の確証もない与太話だ。普通に考えれば価値がないと分かって道端に捨てられるのが関の山だろう。だというのに、私は何故かそれを確信していた。 「父を許せ、娘よ……」 奴の背が見えなくなると同時に、遠くの戦場からは再び爆音と銃声が響き始めた。 今日もまた多くの人が死ぬ。いつもと違うのは、私がその中に名を連ねるというだけだ。 だから友よ、何も気にするな。 私たちはそうでなければ生きられなかったのだから。 いつかお前もここに来るだろう。その時にまだあの宝物がお前の手にあったとしたら───今度は私がお前を撃つ番だ。 だから、それまでは生き続けろ。一日でも、長く。 
- 133二次元好きの匿名さん22/04/14(木) 23:20:53
- 134二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 01:01:18「おい〜っす」 
 ナイスネイチャが見舞いに来てくれた。自分のトレーナーでも無いのに優しい子だ。
 「そういえば君が助けてくれたんだってな、ありがとう」
 「いやいや、マヤノに頼まれたもんですから」
 「マヤノに?」
 「はい、流石に慌てましたよ、何故かマヤノまで倒れちゃうんですから」
 やはり見てしまったのか。
 「それで、マヤノは今......?」
 「あ〜 それなんですけど......なんか『トレーナーちゃんには会いたくない』とか言ってて......」
 「意識自体はすぐに戻ったんですけど、目覚めた直後はかなり取り乱してて......今はだいぶ落ち着いたんですけど......」
 当然だろう。父親を殺した男が、何も言わずにトレーナーをしていたのだから。
- 135二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 01:06:09「あの......何かしたんですか?」 
 「............あぁ、取り返しのつかないことをな」
 「え? なに!? まさか......」
 何か勘違いさせるような言い方になってしまったが、わざわざ訂正はしなかった。
 「それじゃあ、アタシ行きますんで」
 「あぁ、ありがとな」
 「......この後マヤノの病室行きますけど何か伝言あります?」
 「......いや、いい」
 彼女への言葉など、見つかるはずもなかった。
- 136二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 01:24:13ベッドからぼうっと外を眺めながら、これからどうするべきかを考えていた。このまま病院に居ればそのうちマヤノと会ってしまうだろう。それはあってはならない。 
 やはり、こっそり抜け出すのが一番か。病院や学園の関係者には迷惑をかけてしまうだろう。経歴の黒い俺を採用してくれた理事長には申し訳ない。
 だが、俺はもうトレーナーではいられない。
 初めからわかっていたじゃないか。
 人の未来を奪ってきた俺に、人の未来を作ることはできない。
 学園は良い場所だった。去るのは名残惜しいが、そんな贅沢をいう権利は俺にはない。
 また、1人になる。しばらくは野宿だろう。だがいいさ。地べたで寝るのは、慣れている。
 マヤノトップガン。
 どうか、幸せに生きてくれ。
 そして静かに、身支度を始めた。
 ......本当にいいのか?
- 137二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 01:35:01身支度の手が止まる。迷いが生まれた。 
 本当にこのまま、何も言わずに去っていいのか?
 ふと、先程のナイスネイチャの言葉を思い出した。
 《あ〜 それなんですけど......なんか『トレーナーちゃんには会いたくない』とか言ってて......》
 「......まだ、『トレーナーちゃん』と呼んでくれるのか」
 いや、何を言っている。今更マヤノに顔向けできるわけがないだろう。自分の立場を自覚しろ。彼女にとって俺は、父親を奪った憎き仇そのものなんだ。
 「............それでも」
- 138二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 01:54:10どうして俺は、彼女のトレーナーをやっている? 
 最初こそ彼女に押し切られる形だった。
 だが、最後に決めたのは誰だ?
 殺した相手の娘だとわかっていても。
 いずれこうなるとわかっていても。
 彼女のトレーナーになると決めたのは、
 他でもない
 俺だ。
 覚悟は決まった。ちゃんと2人で話そう。彼女を見捨てて、勝手に去ることはできない。彼女が何を言おうとも構わない。どんな結末だって受け入れる。
 彼女の父親の命を奪った者としてではない。
 担当ウマ娘の幸せを願う、トレーナーとして。
- 139二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 02:13:13ちゃんと完結させます。しばしお待ちを。 
- 140二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 02:14:57見てます、見てますよ。 
- 141二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 03:24:27ゆっくり買いてくれればOK! 
- 142二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 08:18:23保守 
- 143二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 19:23:04期待をもって保守 
- 144二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 22:12:14ほ 
- 145二次元好きの匿名さん22/04/15(金) 23:34:07ほ 
- 146二次元好きの匿名さん22/04/16(土) 00:59:05マヤノと話す。だが、いきなり会いに行ってはまた彼女をパニックにさせてしまうだろう。そもそも、彼女は会いたくないといっているのだ。直接ではないとはいえ、メッセージを送るのも憚られる。彼女が会いたくないと言ってる以上、病院側は会わせてくれないだろう。 
 一度、誰かを介して俺の意志を伝えるのが良いだろう。その上で、彼女が会ってもいいと言ってくれるならば。
 なら、頼れる人は......
 「伝言を、頼まれてくれないか」
 ナイスネイチャ。頼むなら彼女しかいない。
 「いいですけど......せめて何があったのか教えてくれませんかね」
 「すまない......それはできない」
 彼女にはもう十分すぎるくらい助けてもらった。既に頼りすぎなくらいだ。これ以上、巻き込むことはできない。
 お互いに黙り込む。
 沈黙の末、彼女が口を開く。
 「......そこまで真剣な目をされたら仕方ないですね、マヤノに話してきます」
 「ありがとう......!!」
- 147二次元好きの匿名さん22/04/16(土) 02:02:46しばらくして、ナイスネイチャが戻ってきた。 
 「今から会っても良いそうです」
 「ありがとう......!!本当に助かった!!」
 「いえいえ、マヤノのためですから」
 ありがとうナイスネイチャ。君がいてくれて本当に助かった。
 マヤノの病室に向かって歩き出す。
 ありがとうマヤノ。
 辛かっただろう。怖かっただろう。
 それなのに勇気を出して、もう一度会っても良いと言ってくれて。
- 148二次元好きの匿名さん22/04/16(土) 11:52:10保守やでー 
- 149二次元好きの匿名さん22/04/16(土) 20:56:15保守 
- 150二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 02:25:17明日は書けるはず 
- 151二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 09:44:00ネイチャ有能 
- 152二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 11:58:11待つぞ… 
- 153二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 21:07:35ほ 
- 154二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 21:20:22病室の前に着いた。 
 「マヤノ、俺だ」
 返事は無かった。
 「入って良いか?」
 「......いいよ」
 ゆっくりと、ドアを開けた。
 「トレーナー......ちゃん」
 ベッドの上に彼女はいた。凄く久々に顔を見たような気がした。
 そして、マヤノの顔を見て改めて理解した。やはり、彼女は『わかってしまった』のだ。
- 155二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 21:21:02部屋に入ってから少しの間沈黙が続いた。 
 そして、覚悟を決めて切り出した。
 「マヤノ......話いいか?」
 「いいよ」
 「謝って許されることじゃないが......すまなかった、今まで黙っていたこと、そして......君の父親を」
 「謝らなくて良いよ」
 言葉を遮って、彼女は言う。
 「謝っても......パパはもう帰ってこないから」
 何も言えなかった。
 そうだ。俺が奪ってしまった。
 「でも......恨んではいないよ」
- 156二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 21:37:13「恨んで......いない?」 
 「うん」
 「......本当か?」
 「ほんとだよ」
 少し黙って彼女は再び口を開く。
 「トレーナーちゃんには感謝してるんだよ」
 「レースのことも、レース以外のことも、色んなことをいっぱい教えてもらったから」
 優しい顔で彼女は言う。
 「ねえ、色んなところでデートしたよね」
 「......あぁ」
- 157二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 21:38:56思えば色々なところに行った。 
 「水族館も行ったよね」
 イルカショーを見たっけ。
 「オトナなレストランも行ったよね」
 あそこの料理は美味しかった。
 「ゲームセンターも行ったよね」
 結局ぬいぐるみはとれなかった。
 「お洒落なカフェも行ったよね」
 無理してブラックコーヒーを頼んで、結局飲めなかったな。
 「楽しかったよね」
 「あぁ」
 そう言って、彼女は下を向く。そして、
 「でも......やっぱり......」
- 158二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 21:55:18泣きそうな顔で彼女は言葉を吐き出す。 
 「やっぱり、パパを......ことは許せないよ......」
 そうだ。
 恨んでいないことと許すことは、違う。
 必死に言葉を紡ぐ彼女は痛々しくて、これ以上は見ていられなかった。だが、彼女は続けた。
 「だからね......」
 そう言って、最後に。
 「今までありがとう......」
 そうか。
 それが、君の。
- 159二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 21:58:20その言葉だけで、全部理解できた。 
 君の言葉が聞けてよかった。
 「あぁ、俺もだ」
 「今までありがとう」
 そう言って病室を後にする。
 「待っ......!!!」
 声が聞こえた気がしたが、もう振り返らなかった。
- 160二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:12:05家に戻って、部屋を漁る。部屋に隠した部品をかき集め、組み立てる。 
 そうして完成したのは、『あの時』の銃だった。弾は一発だけ入っていた。
 戒めの為か、密輸までして持ってきてしまったこの銃。終わらせるなら、これ以上のものはない。
 あわよくば彼女に引き金を引いてもらいたかったが、彼女を人殺しにするわけにはいかない。
 銃を右手に構え、側頭部に銃口を向ける。
 もし戦場で出会わなければ、彼女の父親と一緒に酒を飲むことができたのかもしれない。そして、彼女も加えて一緒に笑い合うことができたのかもしれない、なんてことを考えながら。
 静寂の中に乾いた破裂音が響いた。
- 161二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:13:09んほお〜たまんねえ〜 
- 162二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:13:36もうちょっとだけ続くんじゃ 
 よく考えたら他の人に迷惑かけないように人目のつかないとこに行きそうだけどまあいいや。
- 163二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:17:56確実に〇ぬためには口で咥えそうだなって思ったり 
- 164二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:34:29激痛が走った。だが、それは頭にではなく掌にだった。激痛に悶えながら、徐々に今起こったことを理解していった。 
 銃を構えた瞬間、『あの』傷が痛んだ。
 「......っ!!」
 痛みで銃を落とす。そして、落とした弾みで銃が暴発し、弾丸が右手を貫いた。
 落とした程度で銃が暴発するだろうか?即席で組み立てたせいか?
 痛みの中で考えたが、答えは出なかった。
 その時、声が聞こえた。
 「トレーナーちゃん!!!」
 「......マヤノ?」
 「どうしてここに......」
- 165二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:39:53鈍い音が響く。 
 「トレーナーちゃんのバカ!!!どうして勝手に死のうとするの!!」
 思いっきりビンタされた。首がもげるかと思った。
 「マヤノ......どうして」
 「もういいよ......もう嫌だよ......」
 「大切な人がいなくなるのは、もう嫌だよ......」
 「......!!!!!」
 俺はまた、君を悲しませるところだったのか。
 「だから......もう一緒に帰ろうよ」
 「ダメなんだよ......人並みの幸せを望むにも、俺の手は汚れ過ぎている......!!」
 「でももう、その手はボロボロだよ」
 「......え?」
 「もう、その手は充分傷ついたよ」
 血塗れの右手を見る。この傷では完全には治らないかもしれない。だが、
 「だからもう許されたって言うのか」
 「うん」
 「そんなのは......屁理屈だ」
 「いいよ、屁理屈で」
 「それよりもマヤは、トレーナーちゃんに左手で沢山よしよしして欲しいな」
- 166二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:43:56「マヤノ......」 
 「いいでしょ?トレーナーちゃん」
 
 屈託の無い笑顔で彼女はそう言った。
 心が洗われるとはこういうことなのだと思った。
 「あぁっ......勿論、だ......っ......」
 人前で泣くのは初めてだった。
 「デートもしようね」
 「あぁ」
 「いっぱい褒めてね」
 「あぁ」
 「ぎゅー、もしてね」
 「あぁ......!!」
 左手でマヤノを抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
 「へへ......あったかい」
 「あぁ......!!」
 「......パパとおんなじだ」
- 167二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 22:44:57「右手......痛い?」 
 「それはもちろん......」
 「きっと、パパが助けてくれたんだよ」
 「......そうだな」
 突如痛んだ傷。暴発した銃。
 そうに違いない。
 そして、また涙が溢れる。
- 168二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 23:01:32「ごめんっ......ごめんなっ......」 
 泣きながら俺は言った。だがマヤノはこう言った。
 「謝るのもやめてよ、それよりもマヤはもっと嬉しい言葉がいいな」
 「......嬉しい言葉?」
 「たとえば、『愛してる』とか?」
 「......!!」
 いつもの無邪気な笑顔で彼女は言った。
 「ユー・コピー?」
 「アイ・コピー......!!」
 「愛してる」
 「もう一回」
 「愛してる」
 「もう一回」
 「愛してる......!!」
 「えへへ、合格」
 そしてまた、強く抱きしめる。
 これからいくらでも言ってやる。
 大好きだって。
 愛してるって。
 いつまでも言い続ける。
 俺が殺めた君の父親の分まで。
- 169二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 23:03:12おわりです。 
 待ってくれていた方はありがとうございました。
- 170二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 23:04:04ちょくちょく気になるとこはありますが、突き詰めると長くなりそうなんでやめました。 
- 171二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 23:09:01Excellent! 
- 172二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 23:10:57「ありがとう」...それしか言う言葉が見つからない... 
- 173二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 23:30:02
- 174二次元好きの匿名さん22/04/17(日) 23:39:12
- 175二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 00:21:48感謝です 
- 176二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 02:37:58
- 177二次元好きの匿名さん22/04/18(月) 13:13:05感謝