「飲食業の再定義」への挑戦
吉野家は、創業以来常にお客様に満足していただくため、牛丼を主力商品として「うまい、やすい、はやい」の吉野家固有の価値を提供し続けてきました。伝統の味を守りながら改良を加え、また新たな商品を生み出すことで、その価値をより高める努力を重ねています。
今、経済のグローバル化、情報技術の飛躍的な発展などにより、時代の流れはとても早くなっています。店舗のデザインや原材料の調達など、外食産業も従来のビジネスモデルを踏襲するだけでは立ち行かなくなっているのです。
そこで吉野家は、自らが変化を生み出し、お客様に新しい価値をお届けしたいと考えています。このことを私たちは、「飲食業の再定義」と呼んでいます。それにはやはり10年はかかると見据え、「10年後に自分たちのなりたい姿」を長期経営ビジョンとして2015年に策定しました。
「飲食業の再定義」、すなわち長期経営ビジョンのキーワードは「ひと」「健康」「テクノロジー」です。
「ひと」については、常に私たちの事業の中心に位置づけられるもので、飲食業は雇用の創出という社会的使命も担っています。
「健康」は飲食業界における、数少ない差別化が可能な領域です。高齢化社会が進むにつれ、生活習慣病の予防やアンチエイジングなど、生活者の健康ニーズは高まりつつあります。
そして「テクノロジー」を駆使して、さらなるお客様へのサービス向上、付加価値の創出と、店舗の労働環境の改善にも活用していきます。