MSは何がしたかったの? | まうの微妙な思い

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MSとOculusとの提携が発表されました。Win10ではVRではなくARを推してきたMSが急にです。


今年のE3の目玉の一つであるモーフィアスがあるPS4に対して、VR技術の乏しいXB1として対抗するためにはありえる話でしょう。XB1のコントローラーがOculusにつくのも、その理由からでしょう。競争だから、互いに切磋琢磨する分には、大歓迎です。


しかし、XB1に直接Oculusがつなげるわけではありません。
今回の実現方式は、次のとおりです。
・Win10の端末(つまりPCあるいはSurface)にOculusを接続
・XB1のゲーム映像をWin10にストリーミング(PS4のリモートプレイのようなものです)
・Oculus内で作成された仮想的なルーム内の大きなスクリーンにゲーム映像を表示
つまり、XB1のゲームがVR化されるのではなく、XB1のゲームをプレイする空間がVR化されるだけです。
この機能の動画をみましたが、「笑い」しか出てこなかったです。何がしたかったのでしょう?


■何がダメか?
・1080pの解像度のoculusで、ゲーム映像が映っている範囲は面積比で1/2程度しかないです。つまり、ゲームの解像度が66%に減少しています。また、fpsはわからないけど、ストリーミングの性能によるが60fpsは出ないでしょう。デモでは、1080p60fpsと豪語しているフォルツァが台無しになっています。
・ヘッドトラッキングがあるために、頭を動かすとゲーム画面の仮想スクリーンがあっちのほうにいっています。常に目の前のベストポジションにいないです。


大画面でゲームしたり、映画を観たいという欲求のために、ソニーではHMZなどのHMDを販売しています。これで十分なような気がしました。Oculus単体の価格が日本円で15万円もするのに対して、ソニーのHMZは5万円くらいで買えます。Win10のPCも要らずに。


後、Win10でのXB1のゲーム画面のストリーミングができるのは、PS3やWiiUのように限定されたゲームソフトだけのようです。PS4のようの全てのゲームソフト対応というわけにはいかなかったようです。一世代遅れています。


■どうしたらいいのか?
批判ばかりでもしかたがないので、改善方法を考えてみました。


その答えが、illumiroomです。
2年前にMSで研究開発され、自宅のリビングルーム内のTVのまわりにプロジェクターでいろいろな映像をゲームに合せて投影することで、臨場感のあふれる空間を作ろうというプロジェクトです。いま流行りのプロジェクトマッピングの簡易な個人向けのソリューションです。今は、研究開発は凍結されているようですが、面白いアイデアと思っていました。
ただ、高解像度のプロジェクターや広い部屋、大きなTVと実現するためのハード的な投資がかなりかかります。経済的に実用ではないという判断がされたようです。


しかし、VR空間内のゲーム部屋ではその限りではないです。OculusとWin10端末だけで実現できてしまいます。部屋の装飾も物理的な制約がないので、ジャングルでも海の上でもレース場でも砂漠でも都会でも自由に設定することが可能になります。
XB1のゲームからのフィードバックや同期をどうするかなどの技術的な課題はありますが、Virtual IllumiRoomこそ、Oculus+Win10+XB1で実現すべき構想と思います。


このデモ動画がillumiroomだったら「神」でしたが、現行のデモ動画は「紙」です。


後、最近では下火になってきましたが、二次元映像を画面の遠近を利用して疑似的な立体視映像にリアルタイムに変換するというのもあります。

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