岩田の正月休みの思いつき、QOL事業 | まうの微妙な思い

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今週発売のダイヤモンドに衝撃的なインタビューが!
この雑誌に、任天堂の岩田へ1月30日に発表した新規ビジネス「QOL事業」についてのインタビュー記事が掲載されました。この事業は、1月30日の経営方針発表会で唐突に出てきた感じの新規事業でした。ネット上ではいろいろな意見があり、私も思い付きの部分もまだあるのだろうが、それでも何か根拠や練られた構想があるのかな?とちょっとはプラスに考えていました。
がしかし、上記のインタビューを読むと、正月休みに考えた「単なる思い付き」であることが発覚しました。
発表会のプレゼン資料もプアだったので、本当に大丈夫かなと思っていましたが、「楽しく」という言葉を使っただけの言葉遊びとは思いませんでした。さすが、岩田。

QOLというのは、一番の大きな分野は介護や看護の医療の世界です。高齢者や患者さんの身体能力を元に戻して「生活の質(QOL)」を普段のレベルに向上させることを目的とします。そのために、高齢者や患者さんは、看護師さんや療養士さんと苦しい血を滲むような努力をしています。この活動にこの努力を「楽しく」できるようにゲーム的な要素を加えることをかなり昔からやられています。いい例が、ワニワニパニックを使ったリハビリテーションです。あの東北大学の川島教授の脳トレも認知症の改善を目的としています。QOLって言葉はかなり重い言葉です。簡単に使わないでほしいし、商標登録なんてもってのほかです。

広い意味でのQOLは、健康や学習、生活、娯楽などの向上を目的としており、映画のネット配信もその一つに挙げられています。そして、これらの分野には今多くの企業が参入しています。
健康ならタニタやオムロン、学習ならベネッセなど。映画などの娯楽にはHuluなど数知れず。いま、SOFTBANKでカイ君二世や天使のようなアイドルが活躍しているCMも健康です。ちょっと、量販店のスマフォコーナーを歩いただけで、健康関連の商品が多いこと多いこと。特に、スマフォと連動するウェアブルな測定器がかなり展示されています。

これらの事業を本気でしていくには、その分野での専門知識やネットワーク構築能力(人もITも)が必要です。健康だけでも、どのように身体の情報を効率よく収集するかを考えないといけないでしょう。その研究がかなり時間がかかります。ノンウェアブルでどうやって測定するかが疑問です。キネクト2のような高度な機械がないと非接触では脈拍も測れないでしょう。

このような知識や能力がいまの任天堂にありますか?たまたま、WiiDSでWiiFitや脳トレが当たったのでその延長ができると思っているのでしょうが、WiiUや3DSではこれらの続編はどれもヒットしていません。だって、任天堂のゲーム機以上のものがスマフォでできるのですから。それも、ネットワークされて。

任天堂の岩田は、QOL健康事業を発表したことで、タニタやオムロンが提案を出してきてくれることを期待しているのでしょうが、タニタやオムロンも、任天堂と組むよりauの京セラやソフトバンク、アップルと組むほうを選ぶでしょう。

任天堂、特に岩田は、技術が周回遅れな上に、ビジネスセンスも周回遅れになったようですね。

ダイヤモンドのインタビューには続編があるようなので、更なる笑いを期待します。
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