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Tinker Boardの基本的な使い方(その3・SSH/VNCの利用)
Tinker Boardにキーボードやマウスを接続して使うこともできますが、WindowsやMacからSSHやVNCで接続して使うこともできます。
その方法を解説します。
1.SSHでの接続
Tinker BoardにDebianをインストールした時点で、SSHもインストールされて有効な状態になっています。
SSHのクライアントソフトでTinker Boardに接続し、ユーザー名/パスワードともに「linaro」と入力すれば、接続することができます。
また、SFTPクライアントソフトを使って、Tinker Boardとパソコン等との間でファイルをやり取りすることもできます。
2.VNCでの接続
VNCで接続するには、Tinker BoardにVNCサーバーをインストールし、接続できるように設定します。
2-1.VNCサーバーのインストール
VNCサーバーをインストールするには、ターミナルで以下のコマンドを実行します。
コマンドを入力するには、SSHでターミナルに接続するか、Tinker Boardで画面左下のメニューから「System Tools」→「LXTerminal」を選びます。
sudo apt -y install vnc4server tigervnc-common
2-2.VNCのパスワードの設定
次に、「vncpasswd」のコマンドを実行して、VNCのパスワードを設定します。
「Password」「Verify」のプロンプトに対し、自分で決めたパスワードを入力します。
また、「Would you like to enter a view-only password (y/n)?」のメッセージに対して、「n」を入力してEnterキーを押します。
2-3.設定ファイルの作成
まず、以下のコマンドを順に入力します。
vncserver :1 vncserver --kill :1
次に、「vi ~/.vnc/xstartup」と入力して、エディタのviで「xstartup」という設定ファイルを新規作成します。
「i」のキーを押すと文字を入力できる状態になりますので、以下の行を入力します。
#!/bin/bash xrdb $HOME/.Xresources lxsession -s LXDE &
入力が終わったらEscキーを押した後、「:wq」と入力して、ファイルを保存してviを終了します。
2-4.VNCサーバーの自動起動
次に、VNCサーバーを自動起動するように設定します。
まず、以下のコマンドを実行して、現在起動しているVNCサーバーをいったん停止します。
vncserver --kill :1
次に、以下のコマンドを実行してviを起動し、自動起動用のファイルを新規作成します。
sudo vi /etc/systemd/system/vncserver@.service
viが起動したら「i」のキーを押して入力モードにした後、以下を入力します。
[Unit] Description=VNCServer After=syslog.target network.target [Service] Type=forking User=linaro PAMName=login PIDFile=/home/linaro/.vnc/%H:%i.pid ExecStartPre=-/usr/bin/vncserver -kill :%i > /dev/null 2>&1 ExecStart=/usr/bin/vncserver -localhost no -depth 32 -geometry 1920x1080 :%i ExecStop=/usr/bin/vncserver -kill :%i [Install] WantedBy=multi-user.target
入力が終わったら、Escキーを押した後「:wq」と入力し、ファイルを保存してviを終了します。
その後、以下のコマンドを実行して、VNCサーバーが自動起動するようにします。
sudo systemctl daemon-reload sudo systemctl enable vncserver@1.service
この後、Tinker Boardを再起動すれば、VNCサーバーが自動起動します。
また、再起動せずに今すぐVNCサーバーを使いたい場合は、次のコマンドを実行します。
sudo systemctl start vncserver@1.service
2-5.VNCクライアントからの接続
この後、WindowsやMacでVNCのクライアントを起動して、VNCで接続します。
接続先は「IPアドレス:1」のようになります。
例えば、Tinker BoardのIPアドレスを「192.168.1.23」にした場合だと、「192.168.1.23:1」に接続します。
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