『普通の公立学校の教育を受けると、せっかくここ(塚本幼稚園)で芯ができたものが、(公立の)学校に入った途端に揺らいでしまう。』
驚くべき発言ですが、だから瑞穂の國記念小學院が必要だとおっしゃりたいようです。
安倍昭恵さん個人の心情は自由でも、公人とおぼしき内閣総理大臣夫人が公立学校の教育を批判し、本気で明治憲法下の教育勅語を毎朝唱和させるような学校を求めている発言ですから、疑問を感じる向きもあるのでは。
そもそもこの学校は「安倍晋三記念小学校」として設立しようとしていたことを総理も国会で認めています。2012年頃、現役国会議員の名前を冠した小学校は望ましくないとして断ったそうです。「瑞穂の國記念小學院」の「記念」は『安倍晋三』を記念した名残なのかも知れません。
ところが名残ばかりでなく、父兄への寄付金集めに使われる振り込み取り扱い票には「安倍晋三記念小学校」という名称が記されています。もしかしたら、この学校の教育方針に対する思いは安倍総理も昭恵夫人と同じなのかもしれません。もしそうだとしたらかなり怖ろしいことと感じる方も多いのではないでしょうか。
【参考】安倍国会答弁で「安倍晋三記念小学校問題」の事件化は必須
その怖れには現実味があります。森友学園の籠池泰典理事長は日本会議の役員もしくは大阪代表・運営委員と報道されています。日本会議は憲法改正などを求める右派ロビー団体で、いま安倍総理にもっとも影響力を持ち、憲法改正をはじめ安倍内閣が推し進める政策の多くは日本会議の主張とシンクロしていると言われています。事実、多くの自民党議員はもとより安倍内閣の閣僚は総理自身を含めほとんどが日本会議国会議員懇談会のメンバーです。