こうしたことを教育として実践する森友学園の籠池泰典理事長が新たに開校しようとしているのが国有地払い下げで問題となっている「瑞穂の國記念小學院」です。この小学校が「教育の要」として列挙している項目の中には以下のような文言が見られます。
*皇国日本を再認識。皇室を尊ぶ。
*伊勢神宮・天照大御神外八百万神を通して日本人の原心(神ながらの心)、日本の国柄(神ながらの道)を感じる。
*愛国心の醸成。国家観を確立。
*教育勅語素読・解釈による日本人精神の育成(全教科の要)。
(以下略)
かなり復古的というか戦前回帰を教育方針にしている学校ですが、この「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長は総理夫人の安倍昭恵さんです。
HPやパンフレットの学校紹介の冒頭には「安倍内閣総理大臣夫人・名誉校長 安倍昭恵先生のご挨拶」が大きく載っています。
『籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました』
首相夫人は、幼い子どもたちに「教育勅語」を暗唱させ、「海ゆかば」「愛国行進曲」を歌わせ、民族差別を指摘されるような発言を繰り返す籠池泰典理事長の教育への思いに感銘を受け、名誉校長に就任されたのです。
形ばかりではなく、昭恵夫人は本気で籠池泰典理事長の理念に心酔しておられるようで、1年に2回も塚本幼稚園を訪問しています。その心酔ぶりの深さはテレビ東京系の「ゆうがたサテライト」が独占で伝えた塚本幼稚園での挨拶で明らかです。