演劇ネットワーク ぱちぱち活動報告①

11月9日 立川市子ども未来センター


前日の徹夜のせいで全く頭が回らないまま立川に降り立ち、グーグルマップを見ると South Exit と書いてあるのになぜか北口から駅を出発。マップは私が目的地に着くことを既にあきらめ、うんともすんとも言わずに黙りこくり、使い物にならなそうだったのでアプリを閉じ、感覚だけを頼りに歩き出しましたのは私、原口です。この度、演劇ネットワーク ぱちぱちの担当学生マネージャーになりました。よろしくお願いします。


話は戻って、丁度その時荻山さん(財団の職員さん)が電話を掛けてくださり、(でもLINEの友達追加をしていないがためにかけなおす羽目になりましたが)どうにか南口をくぐり抜け、飲み屋街をずっとまっすぐに突っ切って右に数メートル。なんだか都会感あふれる公園が突如現れ、ふらっと中に入ってみると建物が。中に入ろうとしたところ入口がどこにあるのか、いまいちつかめず、その建物の周りをぐるっと3/4周。入口にようやくありつけて一安心したのもつかの間、広すぎてどこに行けば合流できるのか…と途方に暮れ、しかしここは文明の利器、スマホの出番。しかしバッグの奥底に沈み暗闇のなかで本やらパソコンにぎゅうぎゅう押し込まれた状態のヤツの発掘は非常に難しく、あえなく持ち主に見つけられることはなく。かといってそんなところであきらめるわけにもいかない私はひとまずトイレで捜索することに決め、低めな声のおばさんの集団をすり抜け万全な捜索の状態を作り出しました。ここで最も注目すべき点は私のスマホが見つかるか否かではなく、いかにそのトイレにおいて立川市のひいては東京都の福祉の充実が見受けられるかです。壁に貼られた、ナプキンがもらえるカードやDVの相談に関する情報…これは誰にも言わず陰でひっそりと苦しんできた方を救うことができる良い取組みだと感じました。なんてやさしいせかい…。 というのは一旦おいて、無事スマホは発掘され、ヤツは久しぶりに明るい世界に帰ってきました。そして優しい世界に触れてほかほかな気持ちでいっぱいになった原口ですが連絡などせずともすぐに荻山さんに会えるのでした。なんとベンチで待っていてくださいました。実際に会うのは二回目でしたが何となく縮んだ気がしました。これは私の頭が数パーセントしか機能していなかったからであると思われます。誰も悪くありません。


地下のスタジオに案内され、中に入ると元気な声が聞こえました。ああ、元気だ…と、ただただそう思いました。角を曲がると、そこにぱちぱちの皆さんがいらっしゃいました。なるほど、練習中です。丁度役が決まり、セリフを読んでいたところだったそうで、みなさん片手に台本をもって稽古していらっしゃいます。特にこれと言って具体的に言葉にはできない、ただの感覚ですが、私も参加したくなりました。仲良さげで楽しそうだったからだと思います。残念ながら思考の浅さには定評のある原口なので、ただ楽しそうと感じたことだけで参加したくなったということとしか言いようのないことではあるのですが、すごくいい雰囲気だったという事だけはお伝えしたいです。そしてみなさんのお芝居が妙にリアルで(そりゃそうなんですけど)、台本の「(苦笑)」の部分で「ふっ(優しく呆れつつ苦笑い?)」がああ、そうそう……よくされるやつ…と自分の日常生活で苦笑いされた瞬間が軽い走馬灯みたいにリプレイされて(脳の自動機能)、人知れずダメージを食らっていました(普段されているのはあの時のような愛がこもっている「ふっ」じゃないんですけどね!!)。


その後自己紹介の会が開かれ、自己を紹介しあいました。私はただ壊れた何かのように「よろしくお願いします」を繰り返し、へこへこしました。とにかくみんないいひとそうでよかったと安堵にくれました。そしてなにより「彫刻」(だったっけ?)なるゲームをしました。めちゃくちゃ楽しかったです。ぐっちょっぱで別れたのになぜか荻山さんとペアになり、前回お会いしたときに中込さんに「前世仲良かった?」みたいなことを言われたのを思い出しました(前世ではお世話になりました。現世もよろしくお願いします。)。で、簡単に言うとこのゲームは彫刻家、粘土の二つの役があり、提示されたお題に沿って言葉を用いずに彫刻家役がが粘土役に身体の動きを指示、粘土役は最後になりきって一言コメントをする、という流れになっております。私は最初粘土役だったので、荻山さんのセンスに身をゆだねたのですが、お題の「アイドル」を何かと聞き間違えているのでは?と疑いたくなる作品が出来上がり、困惑した粘土は「か、かかとが…」という日常感極まりないコメントを吐き捨てました。数秒の沈黙が流れ、でも皆さんが笑ってくれたのでどうにか自己を保つことができました。他のペアはステージ上のキラキラのアイドルが出来上がっていて、まぶしかったです。可愛かったです。萌えました。


攻守交替と相成り、私は荻山さんを「野菜」にしました。本当は包丁に怯え、逃げ惑う野菜にしたかったのですが、荻山さんを切り刻もうとするなんて極悪非道だなと思い、とりあえず私のばあちゃんちの植え込みに埋められている玉ねぎとそこから生えている元気のないネギを再現することにしました。想像以上に腕で丸をつくりたがる粘土だったので、図らずもネギがしなっとしていて再現度が高く出来上がりました。荻山さんがその後なんというコメントを言ったか忘れましたが、確かに「玉ねぎ」というワードは言っていたので、やっぱり前世でお世話になったのかもしれないなと真剣に考え始めました。隣の野菜は自らのことをかぼちゃと言っていたけれど本当はブロッコリーで、その隣は外に出たがるジャガイモ(本当は冷蔵庫に忘れ去られたジャガイモ、ほとんど正解!)でした。ここで九時(解散時刻)になりましたが多分永遠にやってられたのでは無いでしょうか。


その後、荻山さんに共有されたドキュメントを見ようとしましたが、地下は電波が届かない反インターネット回線社会なのでスマホの操作ができなかったので地上に上がり荻山さんにSlackというアプリの操作を教えてもらいました。また一つ賢くなりました。でもログインするまでに一週間くらいを要しており、きっとこのままじゃ文明に置いて行かれると危機感を感じずにはいられない原口でした。帰りは駅から一人で来た道を今度はみんなで歩いて帰りました。荻山さんと中込さんは子ども用のシートが付いた自転車を押しつつ駅まで送ってくださって、色んな、客引きだか何だか分かんないけれどとにかくその辺に立っている人を上手く避けつつ、でも真面目にお話ししつつ自転車を押し押し歩いていて、すごい!色んな事を同時に!と感動していました。実をいうとお話はあんまり聞こえなかったのですが、全体の流れなどを説明してくださって、ぱちぱちについて、23日のワークショップについて、などなど色々伺うことができました。中込さんの、小さい子供がいるからということが理由で演劇を見に行くという選択肢が消されるのは良くない、小さい子供がいても来れる演劇に…というのが、とても心に残っています。


駅につき、八王子まで大学四年生の方(……名前…ごめんなさい……)と一緒にオレンジの電車に乗って帰りました。その方は名古屋出身で、名古屋にもいっぱい電車は通っていると教えてくれました。それから居酒屋さんでバイトをしているそうです。町田に住んでいるという彼女は八王子から緑の電車に乗り換えて帰るということでした。JRは一本しかないし、一度乗り損ねると必ず大幅に遅刻するような地域に一年とちょっと前まで居た私は日常で乗り換えをするとは、もはや偉業なのでは、と思います。金メダルあげたいです。


私は八王子市民なので改札を抜け帰宅しました。ちょうどファミマで中華まん100円セールをやっていたので肉まんを買って帰りました。家に帰ると既に冷たかったけど、おいしかったです。さすが肉まんですね。


次回会うのは23日になるのでしょうか。今日、バイトのシフト表に23(祝)に×を付けて来ました。南大沢という未踏の地に赴き、ワークショップで受付をさせていただく所存です。その時にずっと気になっていた、LINEでの荻山さんの「ありがとございます」について聞くことができたらと思います。(なんで、う がないんだろう…?)すごくしょうもないですね。ここに記すために、もっとおもしろい話をせがんで来ようと思います。

長きにわたりましたが以上です。ありがとうございました。