八王子ユースシアターでの活動を振り返って

日野台高校演劇部担当 中村ひかる

八王子ユースシアターにて、都立日野台高校を担当していた学生マネージャーの中村ひかるです。先日、活動も一旦終了ということで最終ミーティングをし、こちらが最後の総括レポートとなります。ですので、八王子ユースシアターでの活動を終えて、自分が感じたこと、考えたことを感想としてまとめたいと思います。

・都立日野台高校との活動で感じたこと

日野台高校の担当が決まり、初めに感じたことは「高校生と仲良くなれるだろうか。。」という一抹の不安でした。自分も数ヶ月前まで高校生だったにもかかわらず、高校生がどういう雰囲気なのか完璧に忘れていた上に、演劇がどんなものかよく分からない状況だったので不安しかなかったです。そして、実際に演劇部との活動が始まるとその不安はますます大きくなっていきました。演劇部のみんなが演劇に対して非常に熱心に、本気で取り組んでいる姿に毎度本当に感動しました。しかしその反面で、ろくな評価や指摘ができない自分にやるせなさを感じていました。活動を終えた今でも、もう少し何かできたのではないかと悔やまれます。

・日野台高校のみんなのおかげで

ですが一方で、私は日野台高校のみんなのおかげで自分の変化を感じています。それは、映画や演劇を見た後の感想の変化です。演劇部のみんなに会う前、私は映画、演劇に対して「面白かった」「あんまり合わないな」というような感想しか抱いたことがなかったですし、この映画はどう見るのが正解なんだろうといつも答えを探していました。ですが、初めて演劇部のみんなに会った日に、みんなが「まほろば」について各々が、自分が感じたように自由に意見を言い合っている姿をみて「そういう見方もありなんだ」「答えとかないのね」と初めて気付かされました。それからというもの、映画の後は友人との映画の感想会が前にもまして白熱するようになりました。これは、日野台高校のみんなのおかげで、自分が成長させてもらえた点だと感じます。みなさん本当にありがとうございました。

・八王子ユースシアターでの活動で感じたこと

◎オンラインの壁

初めは、知らない演劇という世界に初めて飛び込む機会に大変ドキドキしていました。さらに、4人集まった学マネのみんなにも不思議な縁を感じ、どんどん打ち解けていけるのではないかと期待していました。ですが、活動がいざ始まると、コロナ禍のいま対面で会う機会はなかなかとれない上に、なんだか自分も含め一人一人に壁を感じました。先日のミーティングで小堀さんがおっしゃっていたように、オンラインミーティングというのは自分の部屋なり、自分の空間でできます。なので、ある意味で自分の殻に閉じこもったままミーティングに参加できます。それが見えない壁になるのかもしれません。対面の会議だと、みんなが同じ空間にいますし、自分の私的な空間から完璧に切り離されます。なので「会議が終わったらボタンを押して退出。私的な空間に戻る」ではなく、ある意味逃げ場がない共通の空間にいるので、心を開きやすいのかもしれません。ここが、オンラインと対面の大きな違い、越えられない壁なのかもしれないと感じました。

◎目的が不明瞭

また、活動も段々と何を目的にしているのかがはっきりとしていなかったように感じます。もちろん、活動の最中にはそのことに気がつきませんでした。しかし、先日友人にこの活動の話をし、なぜか次第に身が入らなくなってしまったとの後悔を告げたとき、友人から「何を目的としてその活動をしていたのか答えられるのか」と聞かれ、はっきりと答えられない自分に気づかされました。初めは学マネの成長を目標としていたように思います。そして、演劇祭プログラム以降は、それぞれ担当の演劇団体を支えながら、自分たちも成長していくというものだったのかもしれません。しかしながら、どの目標も私には不明瞭に感じ、次第に何を目的としているのかが分からなくなり、活動に身が入らなくなったように感じます。

・今年度の八王子ユースシアターに向けて

今年度も八王子ユースシアターの活動が予定されているということで、私が「ここはこうすればよかったのかな」と思う反省点以下に述べることで、お役に立てればいいなと思っております。

①ミーティングをたまに対面でしてみる

→参加者同士がより打ち解けられる機会を設ける

②目標を明確にする定期ミーティングを開催

→一人一人が目的を自覚できるように

③一つ一つの会議の目的をはっきりさせる

→会議もたまに目的が曖昧だった気がする

④会議の司会者を学マネにランダムにふりわける

→会議を回す経験は、後々役に立つのでは

・このご縁を大切に

沢山苦言や反省点を並べてしまいましたが、これらは今活動を振り返ってみて感じた素直な気持ちです。ですがもちろん、この機会を通して学べたことも沢山あります。一つ目は、演劇にどれだけ多くの人間が関わっているのかということです。私は以前まで、舞台の上に立っている数人しか把握していなかったので、演劇というものにこれだけ多くの人が関わり合って一つの舞台が完成されているという事実に大変驚きました。また、演劇の関係者の方々は、様々な”縁”で成り立っているような気もしました。今回八王子ユースシアターに参加していただいた出演団体の皆様や、いちょうホールのスタッフの方々、オンラインサロンの参加者の方々はほとんどがどこかの縁で集まった方々であったような気がします。なので、私は演劇は各々の人がその時の”ご縁”を大切にし、その縁が巡り巡ってまた舞台で再会するというような不思議な繋がりで出来ているのかなとの印象を受けました。ですので、私も今回の”ご縁”が巡り巡ってまたどこかで皆様に再会できる機会を心待ちにしています。

八王子ユースシアターの活動で、私と関わってくださった全ての人に感謝し、最後のレポートとさせていただきます。

皆様、本当にありがとうございました。

中村ひかる