略奪転売、強姦、犬を虐殺…統制なきロシア兵「暴虐の戦慄実態」
冷蔵庫、洗濯機、アクセサリー、棚、車、バイク、自転車……。
ベラルーシ南部ナロヴリャの市場では、どんな物でも手に入るといわれる。中には貴重な美術品や高価な宝石も。すべて、ロシア兵がウクライナで略奪した品々だ――。
ウクライナ国防省情報総局は4月2日、ロシア軍の蛮行を明らかにした。ロシアの兵士がウクライナ住民の家に侵入し、家具などを物色。パソコンやテレビなどカネになりそうな物を持ち去り、ベラルーシで転売しているというのだ。米国メディア『ラジオ・フリー・ヨーロッパ』は、ベラルーシ市民の声を紹介している。
〈ロシア兵は、戦車に『商品』を満載してやって来ます。すべてウクライナの人々から強奪した品物です。彼らは、私たちに『戦利品』を売りつけようとしている。おもちゃ、食器、タイヤ……なんでもあります〉
「犬を食べた」
ウクライナ侵攻開始から50日余り。ロシア兵の暴虐が、次々と判明している。子どもの前で母親を何度も強姦、無抵抗な人々を公開処刑、下水道への遺体遺棄……。非人道的な振る舞いの犠牲者は、一般市民だけではない。
「米国のテレビ局『CBS』は、首都キーウ北部にあるボロジャンカの動物保護施設で犬の死体が山積みになっていたと報じています。どの犬も骨と皮だけで、ボロボロの状態だったとか。ロシア軍が街を制圧した2月から1ヵ月以上、水も食べ物も与えられていなかったそうです。亡くなった犬の数は、300匹以上にのぼるとか……。
ウクライナ当局は、ロシア兵と思われる男性が家族に対し『犬を食べた』と話す音声をツイッターに公開。東ヨーロッパのメディア『Visegrad24』は、『撤退する前に虐殺されたのだろう』というコメントとともに、射殺されたと思われる大量の犬の遺体の様子を動画で投稿しています」(全国紙国際部記者)
さらにロシア軍は、撤退時に市民や犬の遺体に無慈悲な処置をしている。キーウ周辺の惨状を視察したウクライナのゼレンスキー大統領は、国民にこう訴え注意を促した。
「遺体には地雷が仕掛けられていました。うかつに手を触れないでください」