今はカクマルなんか殺してないですよ
田原 バイデン大統領はやることなすこと無為無策で、ウクライナ戦争をまったく止められなかった。今アメリカでは、トランプが盛んにバイデン批判をしています。このままいくと、2022年秋の中間選挙でバイデンの民主党がトランプの共和党に負けるかもしれません。ただ負けるだけでなく大敗すれば、2024年11月の大統領選挙でトランプが再選される可能性もあります。
清水 そうですね。そうなるかもしれない。だからバイデンはさしあたり、ある程度トランプ的なことをやるでしょう。
田原 バイデンもプーチンも狂っている。日本はどうすればいいですか。
清水 その点ははっきりしています。帝国主義を打倒し、スターリン主義を打倒するしかありません
田原 帝国主義って何?
清水 帝国主義は、資本主義の最後の発展段階です。今の日本やアメリカは、帝国主義段階にあるわけです。独占資本の支配のもとで経済的な発展を続け、軍事的には対外的な侵略を繰り返す。
田原 日本は侵略なんてしてないじゃない。
清水 そんなことないですよ。日米同盟のもとで、日本はアメリカの侵略に同調しています。
田原 今やトマ・ピケティをはじめ世界中の有名な経済学者たちが「資本主義は行き詰まりだ」と言ってるんだよ。だから清水さんたちにチャンスが訪れているのかもしれない。ポスト資本主義の時代をどうする?
清水 簡単です。資本主義を倒すんですよ。
田原 どうやって倒すの?
清水 革命ですよ。プロレタリア革命です。暴力革命です。
田原 だったらあなたたちは、内閣総理大臣や防衛大臣、自民党の幹事長を×××なきゃ駄目だよ。
清水 そんな……。
田原 革マル派なんか殺したって意味ないよ。
清水 今はカクマルなんか殺してないですよ。
田原 あなたたちがねらうべきは、総理大臣であり防衛大臣であり自民党幹事長ではないか?
清水 まいったなあ。あまりにも議論にならないな。労働者階級が革命で勝利して、資本家の財産と生産手段を没収する。労働者階級が財産と生産手段を社会的に共有して、生産体制を組織するのです。我々が言うプロレタリア革命、暴力革命は、田原さんが言うような単純な話じゃない。今の資本主義を倒して、社会主義体制を樹立する。このプロレタリア革命、暴力革命を推進するしかないんですよ。(2022年3月13日、前進社本部で収録)