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蔵人との交流の様子

どうしても伝えたい!三大酒どころ広島の酒・人・地域の魅力

ひろしまで暮らす |

みなさん、日本の三大酒どころをご存知ですか?兵庫「灘」、京都「伏見」…そして、広島「西条」なんです!広島のグルメといえば、真っ先にお好み焼きと牡蠣が浮かぶと思いますが、実は日本酒づくりも盛んに行われています。なぜ広島で日本酒??と、意外に思われる方も多いかもしれませんが、酒と人と、そして地域にその秘密が隠されているんです。

イノベーションを起こした広島日本酒の秘法

酒造りに使われる米

今や、「三大酒どころ」と評される広島ですが、元来、日本酒産業は難しい土地とされてきました。湧き上がる水が軟水のため発酵促進に必要なカルシウムやマグネシウムが少なく、酒造りに不向きだったのです。そこに改革を起こしたのが、偉大な醸造家であった三浦仙三郎 (みうらせんさぶろう)。古くから杜氏の郷と知られた吟醸酒発祥の地、東広島市安芸津町で生まれ育った三浦氏は、明治時代に入り「軟水醸造法」を考案します。この手法により軟水でも醸造が可能になったのです。まさに、広島の日本酒界のイノベーションを起こした秘法ですね!広島の日本酒についてはこちらでも詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

広島県内で造られた日本酒

広島の日本酒 ひろしまのにほんしゅ

三大名醸地と評される西条など県内各地で酒造りが盛ん。軟水醸造法により醸し出されたお酒は、きめ細やかな味わいが特徴。

広島酒米のルーツ「八反草」

米放冷の様子

酒造りに必要な要素がもう一つ。お米です。日本酒づくりに使用するお米は「酒米」と呼ばれ、通常の食用米とは区別されています。お米の粒が一般的に大きいのが特徴。代表格として兵庫県の「山田錦」がありますね。広島県産では「八反錦」という品種があり、そのルーツとなっている幻の米と呼ばれる酒米もあるんですよ。「八反草 (はったんそう)」という、広島日本酒の原点ともいえる酒米ですが、栽培の難しさから時代の流れとともに消えてしまい、現在では栽培されていないため幻とされていました。この八反草による酒造り復活に取り組んでいる酒蔵があります。

女性杜氏たちの先駆者「今田酒造本店」今田美穂さん

それが、「今田酒造本店」です。100年以上つづく酒蔵を現在は女性杜氏である今田美穂さんが受け継いでいます。実は今田さんは、イギリスの放送局BBC (British Broadcasting Corporation) が毎年発表する、世界の人々に影響や感動を与えた人物「100人の女性」にも選出されています。今年、日本人として選ばれたのは今田美穂さんが唯一だったようです。すごい!

カンパイ!日本酒に恋した女たち

2019年に公開されたドキュメンタリー映画「カンパイ!日本酒に恋した女たち 」にも女性杜氏として出演されており、女性杜氏たちの先駆者として紹介されていますので、こちらもぜひ。

もっと広島のお酒を知ってほしい

海外でも注目を集めている日本酒。「sake」といえば日本酒を指すほど、世界中で広がりを見せている中、広島県では無料オンラインウェビナーや様々なイベントを開催しています。

三大酒どころ広島の酒・人・地域の魅力

【オンラインイベント】どうしても伝えたいシリーズ ~実は日本三大酒処といわれる広島のお酒の話~

広島から世界へ、その魅力を届けていきましょう。