今、まちづくりは大きな転換期を迎えています。人口減少・超高齢社会の到来等を背景に、わが国の都市計画は、都市のコンパクト化や都市のマネジメントを目指す方向へ施策の軸足が移りつつあります。また、防災・減災、国土強靭化の取組みが加速する中、新型コロナウィルス感染症の蔓延をきっかけに、ニューノーマルに対応した都市政策の展開が急務となっています。更に、スーパーシティや次世代モビリティの推進等新たな技術をまちづくりに取り込むことで都市の課題を解決し、環境やエネルギーなどに配慮した持続可能な地域づくりを実現していくことが求められています。
1971年の創立以来、50年にわたり都市計画コンサルタントとして、都市・地域におけるまちづくりに貢献してきた当社は、東日本大震災の被災地の復興を支援するとともに、これら新たな時代の要請に応えるべく、３Dによる可視化を活用した景観計画や無電柱化の推進、自動車と歩行者が融合したミクロシミュレーション技術による交通計画の立案等に取り組んでいます。また、官民連携による施設の誘導やウォーカブルシティの創出等多様な主体との連携による市民・民間参加型のプランづくりや事業・設計にも積極的に参画しています。
私たちは、大きく変化する社会経済の潮流の中で、都市計画コンサルタントに求められる社会的要請を的確にとらえ、従来の枠組みにとらわれることなく、柔軟な発想で様々な事がらに臨機応変に対応していくことが重要であると考えております。これからも国、地方公共団体、市民・民間等の顧客ニーズに迅速かつ的確にお応えするとともに、地域に寄り添い、皆が安心・安全に快適な生活を送ることができるよう、地域とともに歩むまちづくりのホームドクターとして、私どもがお役に立てれば幸いです。