横浜市立大学は8日、複数人の教職員にパワハラを繰り返したとして、国際総合科学群の50代の男性教授を停職5カ月の懲戒処分にしたと発表した。
市大によると、教授は2020年11月~21年8月、研究や授業のサポートをする職員や他の教員に対し、1時間以上にわたる叱責(しっせき)や過大な要求を繰り返した。人格を否定する不適切な言動もあったという。
複数人の教職員から被害の申し立てを受けた市大ハラスメント防止委員会が、21年10月から調査を開始し、パワーハラスメントと認定した。被害を受けた教職員の中には、精神的苦痛により休業したり、体調を崩したりする者もいたという。教授は調査に対し、「苦痛を与えたとするならば、とても残念だ」などと話している。
相原道子学長は「個人の人格を傷つけ、学術・研究・勤務上の環境を害する深刻な問題につながる行為。再発防止に取り組む」とコメントした。(加地 紗弥香)
2022年 4月 9日 (土)