駅にミサイル、避難民30人死亡=ウクライナ大統領が非難―ロシア「重大な損失」認める
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【4月8日 時事通信社】ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、東部ドネツク州クラマトルスクの鉄道駅が弾道ミサイルで攻撃され、避難民ら約30人が死亡、約100人が負傷したとソーシャルメディアで発表した。
クラマトルスクは政府軍が支配している。ゼレンスキー氏は「駅で数千人が避難を待っていた」と説明。ロシア軍について「戦場で戦う勇気がなく、民間人を殺している。これは際限のない悪であり、罰することなしには止められない」と非難した。首都キーウ(キエフ)近郊ブチャなどで多数の遺体が見つかる中、「戦争犯罪」への厳しい対応を訴えた。
一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は7日、英スカイニューズのインタビューで「(ロシア)部隊は重大な損失を被った。われわれにとって巨大な悲劇だ」と述べ、侵攻開始以来、ロシア軍に大きな被害が生じていることを認めた。「今後数日のうちに作戦の目標が達成されるだろう」とも強調し、東部や南部の制圧に向け、近く本格攻勢に入ることを示唆した。(c)時事通信社