ソニーが2006年Q3(10-12月期)の連結決算を発表しました。BRAVIAやサイバーショットといったエレキ部門の好調や円安もあり、売上げは過去最高の2兆6076億円を記録。営業利益も前年同期比14.9%減ではあるものの1789億円の黒字を達成しています。
さて。前置きが終わったところでさっそく懸案のゲーム部門について。全体としてはPS3発売で売上は増えたものの、PS3の立ち上げ費用や「戦略的な価格設定」で損益は542億円の赤字。好調なグループ全体の業績をゲーム部門だけで強力に引き下げる結果となりました。
特にゲーム人口を拡大するPSPの生産出荷台数は前年同期比72%減とかなり苦戦しているものの、大根田CFOいわく「盛り返すスペシフィックな案はいろいろ検討している。けっしてPSPをあきらめるわけではない」。
PS3については生産出荷台数184万台に終わり、堅持していた200万台の目標には届かず。一台販売ごとに大幅な赤字になる現状は「来年(末)にはイーブン近くに持っていけるかと思う」。値下げについては「2,3年後ならあるかもしれないが現状では考えていない」。PS3は単なるゲーム機ではなくネットワークコンテンツがあり(話題のGTHDは30万ダウンロード。無料だけど)、そうしたあらたなビジネスで売上を改善するとのこと。
というわけで、PSPについては自作自演までしたにも関わらず大変残念な結果になりました。UMD販売絶好調やPSPのすばらしい新機能などを逐一掲載してきた当サイトもサポーターとしての力不足に恥じいるばかりです。発表するのは出荷ですらない生産出荷(工場を出て倉庫に入れた個数)なのだからとりあえず2000万台くらい生産だけしておけば景気の良い数字を発表できたのに、と思いますが、やってきた結果がこれなのかもしれません。
プレイステーション3については、現在は損をしてでも種を蒔く時期。Playstation Storeでトロにあげるお汁粉(30円)やチョコレート(小50円・大100円)を購入してPS3を支えましょう。ネットワークビジネスがPS3を救います。
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(追記:ミニゲーム付きアフロかつら150円はおすすめ。)