【4月8日 時事通信社】2021年のノーベル平和賞を受賞したロシアの独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」編集長のドミトリー・ムラトフ氏が7日、列車の客室内で襲撃を受け、赤い塗料を掛けられた。ムラトフ氏は目を負傷したという。タス通信によれば、警察が犯人とみられる男2人の行方を追っている。

 ノーバヤ紙はロシアのウクライナ侵攻を批判的に報道しており、同紙への反発が背景にあるとみられる。ムラトフ氏は塗料にまみれた自らの姿を携帯電話で撮影。「アセトンを含んだ油性の塗料を掛けられた。目がとてもひりひりする」と述べた。

 ノーバヤ紙によると、事件が起きたのはモスクワの駅で、列車は中部サマラに向かうところだった。(c)時事通信社