ゲーム開発技術カンファレンスGamefestでの発表によると、マイクロソフトはWindows / Xbox 360用の開発環境XNA Game Studio Expressを無償配布しアマチュアやインディー開発者のゲーム作りを支援するとのこと。またXbox Liveを通じて手軽にゲームを配布できる「自作ゲームのYouTube」を開設する計画も明らかにされました。

XNA Game Studio Expressはその名の通りMSのXNAプラットフォームに基づいたもので、8月30日からベータ版のダウンロードを開始。ただし実際にXbox 360で動かすためには年末に提供予定の正式版を待って年間$99の"Creater's Club"(仮称)に加入する必要があります。加入者にはXbox 360用サポートのほかサンプルゲームがダウンロード提供される予定。

「自作ゲームのYouTube」については具体的な時期は決定していないものの、Xbox Liveを通じた自作ソフトの配布やLiveコミュニティによるゲーム評価といった環境を整備することで"Community-Powerd Arcade"を目指すとされています。





さらに興味深いのは、来春にも小規模ゲーム開発者向けにXbox Liveを通じたゲームの販売・課金機能を提供するという部分。エントリー費用については「検討中だが$1000よりは確実に低くなる」とのことで、数万円程度の初期投資でLiveを通じたゲームの販売が可能になるようです。


PC用のゲームをウェブで配布したりシェアウェアとして売ることなら今でも可能ですが、Liveを通じての販売は「最初からコントローラを握ってゲームをする気のオーディエンスが相手」かつ「ゲイツポイントを使った課金手段が統合されている」点がポイント。実際に「小規模ゲームスタジオ」として認められる条件については不明ですが、いわゆる自主流通ゲーム製作者にとっても有望な販路になるかもしれません。

[via Joystiq]